正確なターゲティングと、詳細なターゲットの属性が設定可能で人気のFacebook広告。ですがそれに伴い設定が難しく、こんな経験があるのではないでしょうか?
「ターゲットの設定方法が難しくてわからない」
「広告の反応が悪いのでターゲット設定のコツが知りたい」
そこで本記事では、Facebook広告の特徴やターゲティングの種類と設定方法について紹介します。
ターゲティング設定のコツについても紹介しているので、最後まで読めばあなたのFacebook広告の目的に合ったターゲティング設定ができるようになりますよ!
最適な設定でFacebook広告を有効活用し、売上増加や集客力アップにつなげましょう。
「Facebook広告を運用しているけれど、忙しくて分析や改善に手が回らない…」という担当者は、一度弊社にご相談いただけませんか?興味のある方は、Facebook広告の運用サービスページもご覧ください。
Facebook広告の特徴
Facebook広告の大きな特徴として、広告のカスタマイズ性および高いターゲティング精度が挙げられます。
Facebook広告では、各ユーザーのプロフィール情報やいいね・シェアした投稿の内容にもとづき配信先を自動で調整することが可能です。また、ユーザーが実名でアプリを利用していることもあり、精度の高いターゲティングが実現できます。
Facebook広告ではターゲットとするユーザーの興味関心や行動、広告のフォーマットなど、非常に細かい部分まで設定可能です。しかし、このような自由度の高さが、「どう設定すればいいのか…」と迷ってしまう原因でもあります。
本記事ではカスタマイズ可能な設定のうち、ターゲットに関する項目に絞って解説します。下記の記事もあわせてご覧ください。
(メリット・デメリットを知りたい人向け)
・Facebook広告を使った集客のメリットとデメリットとは
(広告のフォーマットや種類を知りたい人向け)
・Facebook広告10種類とその特徴を解説!
Facebook広告はどのような構造になっているのか
Facebook広告は、下記の4階層からなります。
- 広告アカウント
- 広告キャンペーン
- 広告セット
- 広告
①広告アカウント
広告を配信するために必要となるアカウントのことです。広告キャンペーンを管理します。広告アカウントは複数持つこともでき、ビジネスマネージャを利用するとアカウントの増設・一括管理が可能になります。
広告アカウントの開設はビジネスマネージャー経由がおすすめです!
理由①:複数のアカウントの一括管理ができる
理由②:予算の一元管理が可能に
理由③:ビジネスとプライベートの使い分けができる
理由④:ドメイン認証ができる
②広告キャンペーン
キャンペーンを行う目的を管理する階層です。ウェブサイトへのアクセスやブランド認知度の向上など、自社のビジネスに合った目的を選択します。
③広告セット
ターゲットの設定や広告を表示させる配置・予算など、広告の運用方法を定めるのに用いられる階層です。こちらで設定する「オーディエンス」、すなわちターゲットとして扱うユーザー群がターゲティングを成功させる上で重要になります。
④広告
広告そのもののデザインを決定する階層です。広告フォーマット、クリエイティブと呼ばれる広告用の画像・動画、テキストなど、広告の素材となる要素を設定します。
Facebook広告のターゲティングの種類
こちらではFacebook広告におけるターゲティングの種類について説明します。
Facebook広告は広告セット内で設定したオーディエンスをもとに配信されます。ターゲティングを最適化するには、オーディエンス設定を避けては通れませんのでしっかりと理解して設定しましょう。
コアオーディエンス
コアオーディエンスは、広告セットで決めるターゲットの基本事項のことです。以下の情報を設定できます。
- 地域
- 年齢
- 性別
- 詳細ターゲット設定
- 言語
- つながり
詳細ターゲット設定には、利用者層、興味・関心、行動の3点が含まれます。こちらを活用すれば「子供がいる人」「特定の職業に就いている人」など、よりピンポイントなユーザーに広告を出稿することが可能です。
下記に詳細ターゲット設定で選択できるカテゴリー一覧をまとめました(2023年3月15日現在)。広告をこれから作成しようとしている人は、目的のジャンルがあるかチェックしてみてください。
<利用者層>
- 学歴:学歴、専攻など
- ファイナンス:収入
- ライフイベント:就職・転職、婚約中、記念日、父親/母親など
- 子供がいる人:父親/母親
- 交際:交際ステータス
- 仕事:勤務先、業界など
<興味・関心>
- スポーツ・アウトドア:アウトドアレジャー、スポーツ
- テクノロジー:コンピューター、家電・エレクトロニクス
- ビジネス、業界:オンライン、デザイン、パーソナルファイナンスなど
- フィットネス・ウェルネス:ウェイトトレーニング、エクササイズなど
- レジャー施設:ゲーム、テレビ、ライブイベントなど
- エンターテインメント:映画、読書、音楽など
- 家族と交際関係:ウェディング、友情、子育てなど
- 買い物・ファッション:ファッション、美容、衣料品など
- 趣味・アクティビティ:アート・音楽、ペット、ガーデニング、旅行など
- 食品・飲料品:お酒、レストラン、クッキングなど
<行動>
- Behavious:クーポンを利用して購入
- Soccer:サッカーファン、サッカーファンの友達など
- その他のカテゴリ:マーケティングAPI開発者、近日予定のイベントに興味あり
- デジタルアクティビティ:Facebook Gamingにアクセスした人、Facebook page admins、Facebook決済の利用者、使用OS・ブラウザーなど
- 旅行:よく旅行する人、旅行から帰ってきて1週間以内であると思われる人など
- 海外在住者:オーストラリアに住んでいた、元海外駐在者、海外在住など
- 消費者の分類:中価格~高価格の品物を好む、高価格の品物を好むなど
- 政治(米国):リベラル(保守)のコンテンツでアクションを実行する可能性が高い人など
下記記事では職業でターゲティングすることについて詳しくまとめています。職業でターゲティングできることを知らなかった人や活用したいからにぜひ読んでいただきたいです。
▶【2021年版】Facebook広告の職業・役職ターゲティング
2021年7月、Instagram、Facebook、Messengerにおいて、広告主が若年層へ広告を表示する方法に制限が設けられました。18歳未満(一部の国と地域ではそれ以上)の利用者の興味関心やWebサイトでの閲覧に基づく情報などはターゲティングできなくなります。
若年層に向けてのターゲティングは、年齢、性別、場所のみです。
インスタグラムのガイドラインと直近の改定については、以下の記事でまとめています。
▶︎ インスタグラムのガイドラインと直近の改定まとめ
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスは、自社の既存顧客データやFacebook上で特定の行動を取ったユーザーで構成されるオーディエンスです。例えば、資料請求者・メールマガジン登録者などの顧客リストやウェブサイトのトラフィック、Facebookページへのアクション(いいねやシェア)などが挙げられます。
「サイトを見た人」「アプリをダウンロードした人」など具体的に行動をとった人を対象にできるため、リターゲティング向きの機能といえます。カスタムオーディエンスに蓄積された顧客データを使って後述の類似オーディエンスを作成できるため、顧客の新規開拓にも有効です。
リターゲティングについて活用してみたいなと思った方におすすめの記事は下記です。広告の効果を最大化させるためには絶対に学んでおくべきターゲティング手法です。
▶【2022年版】Facebook広告のリターゲティングとは
類似オーディエンス
作成したカスタムオーディエンスや顧客リストをはじめ、あるオーディエンスと性質が近いユーザーをターゲットに設定できる機能が類似オーディエンスです。
「商品を買った人」などのカスタムオーディエンスを情報ソースとすれば、それと類似した特徴を持ったユーザーに対して広告を配信してくれるので、商品を購入してくれる可能性が高い見込み客に向けて広告を出稿できます。
リスト数が少ないと作成できなかったり、正確なターゲティングが行えなかったりする点には注意が必要です。Facebook公式ヘルプページでは、1,000~50,000人規模を推奨しています。
ターゲティングの設定方法とコツとは
Facebook広告では、オーディエンスの設定がターゲティング成功のカギであることを説明しました。ただ、オーディエンスの設定は若干複雑でFacebook広告の難所になっており、つまずく方も多いです。
ここではターゲティングの効果的な設定方法・コツを、オーディエンスの種類ごとに解説します。
設定方法・コツ1)コアオーディエンス編
コアオーディエンスで設定するのは、地域や年齢・言語などターゲットにしたいユーザー群の基本情報です。年齢などでユーザーを絞り込むのは限界がありますので、細かい属性まで指定できる詳細ターゲット設定を活用しましょう。
効率よくターゲティングを行うには、ターゲットに近い属性を選ぶことはもちろん、オーディエンス設定の広さも考えなければなりません。
たとえば「スポーツに興味のある20~21歳男性」と絞り込みすぎると、広告を配信できるユーザーが極端に少なくなってしまいます。
逆に「20~60歳男性」のように広すぎると顧客が20代なのか60代なのかといった点が判断できず、成果が出ていても次のターゲティングにあまり活かせません。
設定の編集画面には、現在の条件における配信対象ユーザー数およびオーディエンス設定の広さの目安が表示されます。とくにデータのない初回や「どう設定をしていいかわからない」という場合は、こちらを見つつ適正な範囲になるように調整するとよいでしょう。
設定方法・コツ2)カスタムオーディエンス編
カスタムオーディエンスは、前述の通り既存顧客リストや製品・サービスに対して特定の行動を行った人から設定します。条件の異なるオーディエンスを複数作成しておくと、比較検討による詳細な顧客データ分析が可能です。
作成に利用できるデータ・アクションは以下の通りです。
- 自社で保有している顧客リスト
- 自社のウェブサイトに訪問したユーザー
- 自社のアプリに対してアクションしたユーザー
- 店舗での購入・予約などオフラインで自社と接点をもったユーザー
- Facebook・Instagramでのアクションしたユーザー
すでにビジネスを展開しているなら、顧客リストを情報ソースにするのが有効です。サービスの登録者リストなどのCSVファイルを読み込ませたり手動で入力したりしてオーディエンスを作成します。実際にサービスを利用した人をもとに作成するため、濃い顧客が獲得しやすいでしょう。
ウェブサイトにおけるアクションを利用するのも、カスタムオーディエンス作成で主流の手法です。Facebookピクセルと呼ばれるコードを自社サイトに埋め込んでおくと、そのサイトやページを見たユーザーの情報が記録されてオーディエンスが作成されていきます。商品販売を目的とするのであれば、購入後に表示されるページにFacebookピクセルを設置しておくと、コンバージョンした人で構成される濃いユーザー群を作れます。
アプリでのデータは、ダウンロードや起動などアプリに関連するアクションを計測して作成するオーディエンスです。購入額の上位何%までを対象にするか設定できるので、ヘビーユーザーとライトユーザーに分けてアプローチすることもできます。また、アプリを広めたり販売したりするためのキャンペーンで役立つ作成方法です。
実店舗に来てくれたユーザーを対象にしたい場合は、オフラインアクティビティを選択しましょう。オフラインイベントのデータは自分で直接アップロードするほか、カスタマーシステムを連携してアップロードできます。Facebook広告向けに提供されているのは販売時点情報管理(POS)、顧客関係管理(CRM)などです。
そしてFacebookやInstagram上のアクション(エンゲージメント)にもとづいて設定することも可能です。「Facebookページにアクセスした人」「投稿動画を再生した人」など、あなたのビジネスに興味を持っている可能性が高い人を対象に作成できます。Facebookページに力を入れており多くのフォロワーがいる、投稿したコンテンツが豊富にあるといった場合はこちらもおすすめです。
カスタムオーディエンスについてさらっと説明しましたが、もっと深く知りたい!という方には下記記事を参考にしていただければ理解が深まること間違いなしです!
▶Facebook広告のカスタムオーディエンスの種類と設定方法
設定方法・コツ3)類似オーディエンス編
類似オーディエンスで設定することは下記の通りです。
- 情報ソース:カスタムオーディエンスまたはページなど
- 地域
- オーディエンスサイズ
どのデータをもとにオーディエンスを作成するかや地域は広告目的によって自ずと決まってくるはずなので、重要なのはオーディエンスサイズの設定範囲です。オーディエンスサイズは1~10%の間で設定することができ、1%に近づくほど類似度が高くなり、10%に近づくほどサイズが大きくなりリーチ数も増加します。
最適なオーディエンスサイズは実際に出稿しないと分からないため、1%、2%、3%などサイズを変えた複数の類似オーディエンスを作成して広告効果を比較するとよいでしょう。その場合は個別ではなく一括で作成しないと対象ユーザーが重複してしまう点に注意が必要です。
「Facebook広告のターゲティングについて相談してみたい」という方は、ぜひお気軽にご連絡ください。お任せいただく場合については料金プランページをご覧ください。
まとめ
本記事では、下記の点について紹介しました。
- Facebook広告の特徴
- Facebook広告のターゲティングの種類
- Facebook広告のターゲティングの設定方法とコツ
Facebook広告のターゲティングでは、広告目的に合ったオーディエンスの設定が重要です。たとえば絵画教室の宣伝で配信対象をスポーツ好きのユーザーに設定しても、効率が悪くなるでしょう。
どれほど優れたクリエイティブやコピーを用意しても、そもそも顧客になり得ないユーザーに配信してしまうと広告を打つ意味がありません。本記事で学んだ設定方法を実践して適切なターゲティングを行い、Facebook広告を効果的に使いましょう。
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