TikTok(広告)

TikTok広告のターゲティングを徹底解説!種類や運用のコツも

若者を中心に話題のアプリ「TikTok(ティックトック)」。短い動画でインパクトを与えることができ、今では多くの企業やブランドがマーケティング施策の1つとしてTikTok広告の配信を行っています。

TikTok広告はSNS広告と呼ばれるジャンルの1つですが、他のSNSにはない特徴的なターゲティング機能が備わっています。そのため、他のSNS広告の配信を経験したことがある方でも、設定が難しいと感じた方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、TikTok広告のターゲティング機能について徹底解説!TikTok広告の種類についても紹介しますので、これからTikTok広告の配信に取り組みたいという方は、ぜひチェックしてみてください。

「TikTokを使って今すぐ集客したい」という場合、TikTok広告を配信するのがおすすめです。弊社の広告運用サービスは少額予算から利用可能ですので、まずは一度ご相談ください。

TikTok広告の基本事項

まずはTikTok広告の基本事項として、TikTokとは何か、TikTok広告にはどんな種類があるのかを簡単に解説します。

TikTok広告とは

TikTok広告とは、ショートムービーが楽しめるSNSアプリ「TikTok」に配信する広告のこと。以下のような特長・メリットがあります。

  • 世界中に10億人以上、日本国内だけでも1,600万人を超えるユーザーがいる
  • 高精度なターゲティングができる
  • クリエイティブ制作を誰でも簡単に行える
  • 「広告感」が比較的薄い

TikTok広告にはさまざまなメリットがあるため、さまざまな企業やブランドがマーケティング施策の1つとして取り入れています。自社の商品やサービスをTikTokでアピールすることで、効果的に認知度の向上や売上アップを目指せるのです。

また、TikTok広告には「予約型広告(純広告)」と「運用型広告」の2種類があります。予約型広告はその名の通り事前に予約をすることで広告が配信される仕組みで、一方の運用型広告はFacebook広告などと同じく、リアルタイムで調整を行いながら配信する広告です。

TikTok広告の種類

TikTok広告とひとことにいっても、以下の4つに分類されます。

  • 起動画面広告:TikTokアプリを起動した時の画面に表示される広告
  • インフィード広告:投稿欄の「おすすめ」に表示される広告
  • ハッシュタグチャレンジ:企業が用意したオリジナルのハッシュタグに合わせてユーザーが投稿した動画が配信される広告
  • 運用型広告:一般投稿にブレンドされて表示される広告

以下の表にそれぞれのメリット・デメリットをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

種類 メリット デメリット
起動画面広告
  • TikTokを起動したユーザー全員に広告を見てもらえる
  • 広告内にリンクを設置して商品ページや自社のホームページに誘導できる
  • 広告枠の競争率が激しい
  • コストが高額(1,000impに対して約750円・費用相場は500万円程度)
インフィード広告
  • 広告だと気付かれにくい
  • 「いいね」やコメント、シェアされやすい
  • 50万円程度の費用がかかる
ハッシュタグチャレンジ
  • 爆発的な拡散やファンの獲得がしやすい
  • コストが高額(費用相場がは1,000万円程度)
運用型広告
  • ターゲットや課金体系、予算を細かく設定・調整しながら配信できる
  • 低コストで始められる
  • 広告運用の知識が必要

TikTok運用型広告におけるターゲティングの種類

TikTokの運用型広告では、以下の4つのターゲティング設定が行えます。

  • デモグラフィック(ユーザー属性)
  • ユーザーリスト
  • 興味関心・行動
  • デバイス

それぞれ詳しく解説していきましょう。

デモグラフィック(ユーザー属性)

「デモグラフィック(ユーザー属性)」とは、ユーザーの年齢や性別、地域、使用している言語などを設定できる項目です。具体的には、以下のような設定が行えます。

デモグラフィックの種類 設定の内容
年齢
  • 13〜17歳
  • 18〜24歳
  • 25〜34歳
  • 35〜44歳
  • 45〜54歳
  • 55歳以上
  • 無制限

の中から選んで設定。

性別
  • 男性
  • 女性
  • 無制限

の中から選んで設定。

地域 国や都道府県(日本の場合)単位で設定。
言語 広告配信をするユーザーの言語を設定。

特に年齢は細かく分けられているため、特定の世代を狙ってアプローチしたい場合、TikTok広告が向いているといえるでしょう。

ユーザーリスト

ユーザーリストには、以下の2つの種類があります。

  • カスタムオーディエンス
  • 類似オーディエンス

カスタムオーディエンスは、過去に自社サイトにアクセスしたり広告をクリックしたことがあるユーザーのリストを作成して、リスト内のユーザーに広告を配信すること。一方の類似オーディエンスは、カスタムオーディエンスをもとにして、似たようなユーザーに広告を配信することを指します。

フォロワーの数やエンゲージメントを高めるためには、この2つのユーザーリストを上手く使い分けながら活用することが重要です。

興味関心・行動

TikTok広告では、ユーザーがアプリ内で何に興味を示しているのか、また、どんな行動をしているのかをもとにターゲティングを行うこともできます。

興味関心ターゲティングでは、以下の20種類ものジャンルの中から広告を配信したいユーザーを選択し、広告を配信します。なお、以下で紹介するのは「上位カテゴリー」と呼ばれるものであり、さらに細かく分けられた「下位カテゴリー」を選択することも可能です。

<興味関心カテゴリー一覧>

  • アウトドアスポーツ
  • アプリケーション
  • 家の改装
  • 飲食・グルメ
  • eコマース(非アプリ)
  • 家庭用品
  • 教育
  • 金融
  • 携帯電話/パソコン
  • ゲーム
  • 車両&輸送手段
  • デジタル家電
  • 日常生活サービス
  • ニュースデータ
  • ビジネスサービス
  • ファッション/靴/帽子/カバン
  • ペット
  • マタニティ・ベビー
  • メークアップ/スキンケア
  • 旅行

また、行動ターゲティングはTikTokアプリでのユーザーの最近の行動に基づいて広告を配信する仕組みです。興味関心ターゲティングは長期的なユーザーのコンテンツ消費に焦点を当てていますが、行動ターゲティングはユーザーの最近のコンテンツとのやり取りに焦点を当てています。行動ターゲティングは、以下の3つの種類に分類されます。

行動ターゲティングの種類 ターゲティングの対象となるユーザー
動画インタラクション 過去7日間もしくは15日間で、広告を除外した特定のカテゴリーに反応(動画視聴完了・いいね・コメント・シェアの中から1種類以上選択)したユーザー
クリエイターインタラクション 特定のカテゴリーのアカウントをフォローもしくはプロフィールを閲覧したことがあるユーザー
ハッシュタグインタラクション 特定のハッシュタグ付きの動画を視聴したユーザー

興味関心ターゲティングと行動ターゲティングを組み合わせながら活用することで、高い広告効果に期待できます。

デバイス

デバイスは、その名の通り端末を指定して広告を配信するターゲティング機能です。「iOS」「Android」などのOSの違いから、キャリアや細かい端末の指定まで、以下の5項目を指定します。

  • システムバージョン(iOS・Android・無制限)
  • デバイスモデル(iPhone13・iPadなど)
  • 通信環境(Wi-Fi・4G・5Gなど)
  • キャリア(日本の場合はau・NTT docomo・SoftBank)
  • デバイス価格(0ドルから1,000ドルまでは50ドル刻み)

TikTok運用型広告におけるターゲティングのコツ

TikTokの運用型広告は、細かくターゲティングできるため、上手く活用すれば高い広告効果に期待できます。しかし、コツを掴まないままとりあえず運用してしまうと、広告効果が得られないどころか費用が無駄になってしまうことも。

TikTokの運用型広告でターゲティングを行う際のコツを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ターゲットを絞りすぎないようにする

ターゲティングは絞れば絞るほどより狭い層のユーザーに対してアプローチできます。しかし、ターゲットの絞り過ぎには注意しましょう。始めからターゲットを絞りすぎてしまうと、広告費が高くなったり最適化の精度が落ちたりというデメリットがあるためです。

最適化とは、企業側が設定した広告セットの効果をTikTok側が集計し、もっとも効果が高いターゲットに徐々に絞りながら配信を行う機能です。ただし、最適化が始まるまでには50CVが必要で、溜まる前にターゲットや予算を大幅に変更してしまうといつまで経っても最適化が始まりません。

できるだけ早めに最適化を行って高い効果を得るためにも、まずは広いターゲティングに配信してある程度のCVを獲得することを目指しましょう

ターゲティングの異なる広告を配信する

TikTok広告に限ったコツではありませんが、ターゲティングを行う際には複数のターゲットに対して広告を配信してみるのがおすすめです。「思いがけないユーザー層からの反応が良かった」なんて発見があるかもしれません。

例えば、30代女性をターゲット層にした化粧品の広告を考えてみましょう。単純に考えると「化粧品に興味のある30代女性」のみターゲットになりそうですが、「女性に化粧品をプレゼントしたいと考えている男性」もターゲットになり得ます。

この場合は、ターゲットに合わせて広告画像や広告文を変えると、より高い効果に期待できます。

反応が良いクリエイティブを研究する

継続して成果を出すためには、複数のクリエイティブを用意したり、定期的に入れ替えやアップデートしたりすることが重要です。いくつかのクリエイティブでユーザーの反応を分析することで、もっとも効果のあるものを見つけ出せるでしょう。

まずは全体の雰囲気が異なるクリエイティブを用意し、もっとも反応の良かったものを少しずつ変更していく方法がおすすめです。

「TikTokを使って今すぐ集客したい」という場合、TikTok広告を配信するのがおすすめです。弊社の広告運用サービスは少額予算から利用可能ですので、まずは一度ご相談ください。

まとめ

若者を中心に話題となり、今では世界中に10億人以上、日本国内だけでも1,600万人を超えるユーザーが利用している動画配信アプリ「TikTok(ティックトック)」。短い動画でインパクトを与えることができるため、多くの企業がマーケティング施策の1つとしてTikTok広告を活用しています。

TikTok広告は、高精度なターゲティングが行えるのがメリットです。年齢や性別で絞る「デモグラフィック(ユーザー属性)」のほか、「ユーザーリスト」「興味関心・行動」「デバイス」など、それぞれ設定することでターゲットとなるユーザーに的確にアプローチすることができます。

ただし、TikTok広告は最適化が行われるまでに50CVが必要です。始めはターゲットを絞りすぎないように注意しましょう。また、ターゲティングの異なる広告を配信したり反応が良いクリエイティブを研究したりするのも、TikTok広告で効果を得るためのコツです。

今後ますます注目度が高まるであろうTikTok広告をうまく活用できるよう、さまざまなターゲティング設定を試してみてはいかがでしょうか。

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