Twitterでリスクティング広告関連のツイートを眺めていると「ローカルビジネス」に関する話題が多いように感じます。
広告ではありませんが、最近だとGoogleマップ関連でこんなホットな記事もございました。(これは本当に一読をお勧めします)
【注意喚起】Google Maps最適化(MEO)業者への依頼は大きなリスクがあります
https://ja.dev/entry/blog/tsuji/meo-evil
― JADE 辻正浩さんの記事
WEBで広告を展開する上でも、地域設定は非常に重要な項目です。
どういった設定が効果的であるか?をここでもう一度おさらいしていきたいと思います。
配信地域の前に【商圏】を考える
まずは広告を打つ前に、自社のビジネスの商圏についてしっかりと把握しておく必要があります。商圏については展開するビジネスによっていろいろな考え方がありますが、その種類や地域柄、また所在地域の主な交通手段など、いろいろな要素によって左右されます。
私は「車は一家に一台ではなく、一人一台」という田舎で生まれ育ちましたが、当然車社会である田舎と都市交通の発達した地域では商圏も異なります。
例えば実際に店舗を運営するビジネスを考えた場合はどうでしょう。
車が主な移動手段の地域であれば「半径〇〇km」というような範囲設定で良いでしょうが、東京のような網の目状の公共交通網がある場合は、「そのお店にアクセス可能な潜在客が利用できる路線」というのが確実に限定出来ます。
“この沿線に住んでいる層とターゲットが合致する”であるとか、”対象のターゲットが通勤で経由する人口が多いので、その駅周辺の需要を取り込む”といったように、自社ビジネスのターゲット層と地域を照らし合わせることで、商圏を明確に設定できることが解ります。
では「配信地域」とは
例えばGoogle広告における配信地域は、方法が2種類あります。
【地域】と【範囲】です。その二つは実際にどう運用すればいいのでしょうか。
実際に足を運べるか?をリアルに考える
例えば【地域設定】を選択し、「札幌」を設定した場合、札幌全域に広告配信がされるようになります。しかし設定されているキーワードによっては、商圏外の層にもリーチしてしまう可能性があります。
ちなみに札幌市の面積は、東京23区の面積の約2倍です。リアル店舗を考えた場合、距離が遠いというのは単純に来店のインセンティブを下げます。加えて東京になると、「利用できる線」が確実に影響を及ぼします。
配信先をひとくくりに地域で設定してしまうと、ムダが多くなってしまうことが解ります。
半径ターゲティングを使おう
地域ではなく半径ターゲティングを用いると、より効果的な商圏に広告を打つことが出来ます。例えば商圏範囲内を走る沿線沿いの主要な駅をめがけて配信する、といったターゲティングが可能です。
地域設定の落とし穴
商圏設定の際の”ムダ打ち”についてお話してきましたが、逆の事象も起こりえます。ユーザーの検索行動は、商圏設定外のエリアでも頻繁に行われているからです。
ユーザーはどこで検索するか
あなたは札幌、地元民に人気の美味しい海鮮居酒屋を経営しているオーナーだとしましょう。そんなあなたのお店が、東京から出張で来ていたサラリーマン達の心をがっちりと掴んでいた場合、地域設定によっては広告表示の機会損失を招く可能性がありえます。
札幌に出張に来るサラリーマンを想定した場合、東京のオフィスでホテルや飛行機のチケットをとるタイミングで、札幌のグルメも検索するでしょう
上記は極端な例ですが、地元客に人気だからと言って、地元に限定した配信設定を行っていると想像以上の取りこぼしが発生する可能性があります。
特に自然検索でSEOが激戦区の場合、オーガニックの上位表示が難しいことも相まって、広告の重要度は増します。
予算との兼ね合いにも寄りますが、来店するユーザーをよく観察することで、「ユーザーが検索を行う場所」の手がかりをつかむことが出来ます。
リマケの配信設定は特に注意
上記のような理由で、より注意すべきケースはリマーケティングキャンペーンの配信地域設定です。以前に一度広告経由で来店しているユーザーへ向けて、リマケが阻害されるようなケースは、可能な限り排除したいところです。特にアカウント設計がしっかり出来ていない場合、リマーケティングキャンペーンをただ展開しているだけで、地域設定に対して全く考えを持っていなかったり、指名系キャンペーンの地域設定をそのままコピーしていたりというようなケースも散見されます。
一度来店しているユーザーを目掛けて配信するのであれば、必要以上に地域を絞る必要はあるか?といった問いをしっかりと立てて配信戦略を練ることが重要です。
キーワードや施策によって、商圏設定は考える余地がたくさんあり、ケースに応じて柔軟に対応していかなければなりません。
まとめ
先日、GoogleのWebMaster Conferenceに出席してきました。
その中で印象的だったのが、「一つの国家でこれだけ一つの言語が幅を利かせている国は稀だ。日本以外の国では地域と言語の組み合わせはモザイク状であり、そういった部分の設定についてGoogleは非常に柔軟に対応している」というスピーチでした。
以前「フランス人は週末はスペインで楽しみ、日曜の夜に泣きながらフランスに帰る」という話を旅行者から聞いたことがあります。
(場所にも寄るのでしょうがスペインはワインの値段が段違いに安いらしい)
ワンクルーズの拠点である札幌でも、外国人観光客で込み合う街並みが日常の光景になりました。単純な商圏設定だけでなく、「どこの国から来た、○○語スピーカーに向けて出す、〇〇圏内の広告」という考え方がこの国でも必要になってきます。
広く配信するとなった場合、「予算ありき」の部分は否めませんが、配信地域設定自体はタダです。
(これはとても重要で、これだけプレーヤーが多いと“出来ることはすべてやったうえで、あとは予算の話”というケースがほとんどです。タダで出来て、工夫をこらせる部分はすべてやる!というのは代理店運用者である以上、必須のラインと考えて日々過ごしております)
もう一度、自社ビジネスの顧客を”エリア”の観点から眺めてみて、戦略を再考してみてはいかがでしょうか?
あ、ちなみに「うちのアカウント、出来る設定は全部してあるか?」が気になった場合は、お声がけ下さい。ワンクルーズが隅から隅まで診断します。
それでは!
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