Facebook広告の運用を始めたての方のお話を聞いていくと、コンバージョンの数値に対して、いくつか勘違いをしているように思います。
間違った認識のまま進めていくといつか大きな過ちを犯してしまうので、今回はコンバージョンに関してよくある5つの誤解を紹介します。
Facebook広告のコンバージョン測定方法
Facebook広告のコンバージョンにまつわる誤解を紹介する前に、そもそものコンバージョンの測定方法について解説します。
ピクセルとは
Facebook広告のコンバージョンを測定するのに欠かせないのが、ピクセルというJavaScriptコードです。
ピクセルは、Facebook広告の効果を計測して分析するのに必須なツールで、ピクセルを設定すると以下のことができるようになります。
- コンバージョンの計測
- リマーケティングの設定
- システム内の最適化(コンバージョンが獲得しやすくなるように自動配信できるようになる)
- オーディエンスリスト、類似オーディエンスの作成
コンバージョンの計測以外にも、コストパフォーマンスを良くするために必要なこともできるようになるので、まだ設定していない人はぜひ設定しましょう。
ピクセルの設定方法
JavaScriptコードと聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、ピクセルは初心者でも設定可能です。作業としては、2種類のタグ設置を行います。
- Facebookピクセルを全サイトに設置
→リマーケティングに使用するため - コンバージョン計測用のタグ(2種類)をサンクスページに設置
→コンバージョン計測と最適化機能を利用できるようになるため
タグの設置はタグマネージャーに設置することも可能です。
コンバージョンに関する5つの誤解
1ビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンが合算されて表示される
Facebookのアカウント上には、ビュースルーコンバージョンの項目がありませんので、ビュースルーコンバージョンを計測出来ないものだと、多くの方が勘違いされています。
実は、ビュースルーコンバージョンも計測されており、通常のクリックコンバージョンと合算して、表示されているのです。
ビュースルーを確認するには広告マネージャーを開き「列」をクリックし、「列をカスタマイズ」を選択します。右下の比較ウィンドウから、確認できます。
デフォルトでは、アトリビューションウィンドウはビューが1日、クリックが28日に設定されています。つまり、広告が閲覧されてから1日後および広告がクリックされてから28日後の期間に取られたアクションが表示されます。
アトリビューションウィンドウで、デフォルトと同じく、ビュー1日、クリック28日で設定しますと、コンバージョンの内訳を確認することができます。
このデフォルトは変更可能です。また、データの内訳を表示して、ビュースルーアトリビューションやクリックスルーアトリビューションの両方を確認できます。
2広告リンクを踏まなくても、クリックスルーコンバージョンに計測される場合がある。
こちらは多くの方が勘違いされていると思います。クリックスルーコンバージョンに計上される条件は、広告のリンクをクリックすることだけではありません。
クリックスルーアトリビューションには、広告への「いいね!」、コメント、シェアなどのエンゲージメントクリックが含まれる場合があります。つまり、広告が「いいね!」されると、クリックスルーアトリビューションウィンドウにコンバージョンがアトリビューションされます。
3Facebookはユニークコンバージョンでも計測できる。
Facebook広告は基本的に総コンバージョンで計測されています。
総コンバージョンとは一人のユーザーがコンバージョンページに複数回到達した場合、その全てをコンバージョンとして計測する方法です。
今まではFacebookでは総コンバージョンしか確認できませんでしたが、2018年の年末アップデートによってユニークコンバージョンでも確認できるようになりました。
ユニークコンバージョンを確認するには、広告マネージャーを開き「列」をクリックし、「列をカスタマイズ」を選択します。
コンバージョン欄に「含める指標」がありますので、ユニークにチェックを入れると確認できるようになります。
総コンバージョンとユニークコンバージョンの使い分け
コンバージョンピクセルを設置しているページに、何度もユーザーが訪問する可能性がある場合に、総コンバージョン数で計測します。
例:ECサイトの商品購入完了ページなど、何度もピクセル設置ページを訪れることが考えられる場合。
反対にユニークコンバージョンで計測すべきページは、複数回コンバージョンすることが考えられない場合に使用します。
例:イベント予約完了ページ・会員登録完了ページ
4クロスデバイスコンバージョンも計測している
Facebookはクロスデバイスコンバージョンを高確率で計測できます。クロスデバイス計測とは、単一ではなく複数のデバイスをまたいでコンバージョンに至ることです。ユーザーは広告を見てすぐに購入に至るとは限りません。
商材によって違いますが、ほとんどの方は購入までに検討期間を要します。例えば、通勤中にFacebook広告をクリックし、家に帰ってから詳しく調べて購入に至る、ということがよくあると思います。
広告をクリックしたデバイスと、購入したデバイスが同じなら、問題なくコンバージョンに計測されますが、デバイスが違う場合、うまく計測されないことがあります。
Google AnalyticsやAdobe AnalyticsではCookieベースで計測しているため、精度はやや落ちてしまいますが、Facebookはアカウントにより人ベースで計測することが出来るため他の媒体より高い精度で計測することが出来ます。
Cookieとは、ユーザーの情報を一定の期間保存し、ユーザーが再度Webページを訪れた時に、サイト訪問回数や前回のサイト内での行動の情報をサーバーに渡すものです。
それによりページの読み込み速度が速くなったり、登録フォームに一々情報を入力しなくて済みなます。
5コンバージョンが計上される日付けは、広告をクリックした日付になる
こちらはとてもよくある勘違です。
アナリティクス上では、1月1日にFacebookからコンバージョンが発生していると表記されているのに、Facebook上では1月1日にコンバージョンが計上されていない!
というような事態に直面したことがある方も多いと思います。このおかしな事態になってしまうのには、理由があります。
アナリティクスは、ユーザーがコンバージョンピクセルを踏んだ時間に、コンバージョンを計上します。
対してFacebookは、コンバージョンピクセルを踏んだユーザーが広告をクリックした時間にコンバージョンを計上します。
この違いによって先ほどのおかしなズレが起きてしまいます。
まとめ
今回はFacebook広告のコンバージョンに関するよくある勘違いについて書きました。
Facebookに限らず、Web広告は知っていないと対処できない事象が多くあります。コンバージョンに限らず、全てを知るには、膨大なヘルプを隅々まで読み理解する必要があります。
それに加え、公表されないシステムのアップデートなども多数ありますので、常に新しい情報に気を配っていないと、高いパフォーマンスを生み出す事はできません。
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