インスタグラム広告は、詳細なターゲティングができることや違和感のない広告を出稿できることから、企業の広告を出すプラットフォームとして人気を得ています。
ですが、「インスタグラムに広告を出稿したけど、この後どうすればいいの?」と思われる運用担当者の方も多いのではないでしょうか。
インスタグラム広告に限らずですが、広告は目標数値を決めて効果を測定し、分析と改善を繰り返すことが大切です。
この記事では、インスタグラム広告の効果を測定するための基礎知識についてまとめました。
インスタグラム広告のパフォーマンスを上げたいなら、ぜひこちらの記事をご覧ください!
インスタグラム広告の配信前に検討すべき目標とは(KPI)
インスタグラム広告を配信する前に、まずはゴール(KGI)と目標(KPI)を設置しましょう。
KPI(Key Performance Indicator)とは…
簡単に言うと、ゴール(KGI)を達成するまでの目標とする指標です。日本語では「重要経営指標」「重要業績指標」などと訳されるものです。
なぜ、KPIの設置が必要かというと、KPIを設置すると広告配信後に効果測定値を分析した際に、改善点が見えやすくなるからです。
いきなり設置しましょうと言われても分かりにくいと思いますので、まずは例を紹介します。
自社通販サイトからの売り上げを1年間で100万円アップ
<KPI>
①インスタグラム経由で自社通販サイトへの流入数を半年で3倍にする
②フォロワー数を半年で2万人に増やす
あくまで例ですが、このようにKGIとKPIを具体的な数値として設定します。
KGIは企業によって異なりますが、KPIとして設定しやすい項目を以下にまとめましたので、参考にしてもらえればと思います。
- フォロワーの増加数(または増加率)
- いいね数
- 指名検索数
- 自社商品やサービスに関するハッシュタグの数(または増加率)
それぞれの項目について、解説します。
フォロワーの増加数(または増加率)
フォロワーの増加数は、単純に言えば「自社のファンをどれくらい増やせたか」という指標です。
自社の商品やサービスに興味をもってくれた人がフォローしてくれるわけですので、「コンバージョンに近い見込み客がどれくらい増えたか」とも言えます。
厳密に言えば、来店や購入などのコンバージョンに繋がる濃いファンを増やすことが必要なので、ただ単にフォロワーを増やせばいいというわけではありません。
ですが、まずは自社に興味や関心をもってもらわなければ始まりませんので、KPIとして設定することは多いです。
いいね数
いいね数は、「フォロワーの中にどれくらい濃いファンがいるか」を把握できます。
大事なのは、投稿ごとのいいね数をただ単に比較するのではなく、フォロワー数に対してどれくらい「いいね」があるかを測定することです。
同じフォロワー数1万人でも、いいねが5,000件のアカウントと1,000件のアカウントでは、どちらが濃いファンがいてフォロワーとの関係が濃いかは一億瞭然ですよね。
また、いいねの数に注目することは、フォロワーとの関係だけでなく、どんな投稿がフォロワーに響きやすいのかについても知れます。
指名検索数
指名検索数は、自社の商品やサービスの認知がどれくらい広がっているかの指標になります。
指名検索をしてくれるということは、それほど自社の商品やサービスに興味や関心を寄せてくれているということです。
指名検索が増えれば増えるほど、コンバージョンにも繋がりやすいので、こちらも大事な指標と言えます。
自社商品やサービスに関するハッシュタグの数(または増加率)
自社商品やサービスに関するハッシュタグの数が増えることも、自社の商品やサービスの認知がどれくらい広がっているかの指標になります。
すでに購入をして、使った感想と同時にインスタグラムの投稿をあげているユーザーもいるかと思いますので、ハッシュタグの数だけではなく、投稿の内容について確認することも大事です。
そこにはユーザーの正直な感想が書かれていることもあるので参考になりますし、その投稿に「いいね」をすることで、ユーザーとの関係を近くすることもできますよ。
インスタグラム広告の配信後に確認できる数値
インスタグラム広告の測定値は、Facebook広告と同様に広告出稿後すぐに「広告マネージャ」で確認できます。
確認できる数値はかなり多いので、押さえておきたい数値をまとめました。れぞれの数値が何を表すのかを一読してもらえればと思います。
- リーチ
→広告を最低1回見た人の数。同一人物が同じ広告を5回見たとしても、1とカウントされます。
- インプレッション
→広告が画面に表示された回数。同一人物が同じ広告を5回見た場合、5とカウントされます。 - クリック
→広告がクリックされた数。 - CPC
→1クリックあたりの金額 - CTR
→広告を見た人が広告をクリックした数の割合。期間を指定することもできます。 - リーチ1,000人あたりの単価
→1,000人にリーチするためにかかった平均コスト。 - CPM(インプレッション単価)
→インプレッション1,000件ごとの平均コスト。
インスタグラム広告の効果測定の方法
インスタグラム広告の効果測定は、インスタグラム公式の機能と外部サービスを利用する方法があります。
Instagram公式の機能を使う方法
インスタグラム公式の機能を使いたい場合は、無料で使える「広告マネージャ」を利用します。
上記のインスタグラム広告の配信後に確認できる数値とともに、広告予算や広告の設定・変更に関するツールも一括管理できるのがメリットです。
また、広告の効果がグラフでも確認できるので分かりやすく、広告出稿の初心者にもおすすめできます。
外部サービスを利用する方法
広告マネージャでも十分なデータが見られますが、「より細かいデータが見たい」「競合他社の動きも知りたい」ということであれば、外部ツールの利用も検討してみましょう。
人が分析するには時間や手間がかかりますが、外部の分析ツールを使えば分析が楽に短時間でできますよ!
有名な外部サービスがいくつかあるので紹介します。
インスタグラム広告の効果測定ツール5選
インスタグラム広告の効果測定ツールを紹介します。どれも有料ですが、無料でお試しができるツールもあるので、ぜひ使ってみてくださいね。
SINIS(サイニス)
SINIS(サイニス)は、国内初の分析ツールで日本語対応なので使いやすいです。
スマホアプリでしか閲覧できないフォロワー数の推移や投稿ごとのエンゲージメントをパソコン上で閲覧し、CSV形式でダウンロードできます。
なので、web担当者が社内で資料やレポートを提出しなければいけないときなどに役立つでしょう。
また、指定したインスタグラムアカウントのフォロワー数の推移や、投稿ごとのいいね数、コメント数などを見ることもできます。
他社のアカウントを見ることは、自社アカウントを見ているだけでは気づけない視点を得られて今後の施策の参考になるので嬉しいですね。
お試しプランは無料で使えますので、広告マネージャだけでは物足りないなと思ったら使ってみましょう。
Aista(アイスタ)
Aista(アイスタ)は導入社数が5,000社を超える日本語対応の人気ツールです。
投稿に対する分析がグラフで確認できるので、効果が一目で分かりやすくなっています。
また、広告マネージャでも見られる数値はもちろん、キャンペーン用ハッシュタグに対する投稿数や投稿してくれたフォロワーも確認できるのが特徴です。
ハッシュタグ数別エンゲージメントや、同時頻出ハッシュタグも表示してくれるので、インスタグラムで重要なハッシュタグを効率よくつけられます。
他にも、他社の動向も把握できるといった、他のツールにはあまりない充実な機能が人気です。
ICONOSQUARE(イコノスクエア)
イコノスクエアは、世界中で利用されているインスタグラムの効果測定ツールです。
フォロワー数やコメント数の推移、高いエンゲージメント率を獲得できそうな投稿時間などを見られるので、分析とともに簡単に効率よくインスタグラムの運用ができるようになります。
フォロワー数の推移や投稿に対しての広告の効果などをグラフで表してメールで報告してくれるのも、web担当者としては嬉しいです。
ただ、サイトの日本語訳が少し変だったり、ツールやお問い合わせも英語なので、英語が苦手な方はご注意ください。
14日間の無料お試しができますので、まずはお試しから利用してみると良いでしょう。
Brandwatch(ブランドウォッチ)
Brandwatch(ブランドウォッチ)は、インスタグラム以外にもSNSマーケティングを行っている企業におすすめのツールです。
なぜなら、Brandwatchは、インスタグラム以外にもTwitter、Facebook、Tumblrなど各種SNSに対応しているからです。
ユーザーのニーズ調査からプロモーションの効果測定まで一気通貫して行うことが可能なことも強みです。
国内の大手企業も多数利用しており事例も豊富なため、おすすめのツールです。
comnico Marketing Suite(コムニコ マーケティングスイート)
comnico Marketing Suite(コムニコ マーケティングスイート)は、国内の大手企業も利用する日本語対応の分析ツールです。
適切なタイミングでの予約投稿やコメントに対する返信の見落としが防止できるコメント管理機能など、充実した機能がたくさんあります。
また、必要なデータだけ確認できる「サマリー」や、月次レポートが自動で作成される「エクセルレポート」も活用できるので、レポート作成の時間を短縮できるのも魅力です。
14日間の無料トライアルが利用できます。
効果測定のタイミングや頻度について
インスタグラム広告の効果測定の頻度は、基本的には毎日がおすすめです。
毎日というと大変そうに感じるかもしれませんが、何時間もかかるものではありません。データの確認だけなら、5分ほどで終わるでしょう。
ただ、効果の測定は確認だけでなく分析も重要です。5日間ごとや1週間ごとなど区切りをつけて施策を変えてみることで、より効果的な広告運用ができるようになります。
また、設定しているKPIを1週間や2週間などと短期間で区切って細かく軌道修正すれば、KGIとの乖離も少なくなるでしょう。
思うような施策にならなかった場合のチェック項目
KGIやKPIを設定して広告を出したけれど効果が出ない場合は、以下の設定を見直してみましょう。
- 現実的でないKGIを設定していないか
- KPIの目標設定が高すぎないか
- KPIの設定があっているか
こちらの設定に問題がなさそうであれば、具体的な施策を変えていきましょう。
たとえば、もともと以下のようなKGI、KPIを設定していたとします。
KGI…自社通販サイトからの売り上げを1年間で100万円アップ
KPI…フォロワー数を半年で2万人に増やす
この場合、フォロワー数を半年で2万人に増やす施策として、以下の施策が考えられます。
- 配信フォーマットを変える(静止画、カルーセル、動画など)
- カスタムオーディエンスの設定を調整(ターゲティングを調整)
- 類似オーディエンスの設定を調整
- 広告に使う素材の変更
注意しなければいけないのが、2つ以上の施策を同時に行うのはやめましょう。
なぜかというと、2つ以上の施策を同時にしてしまうと、そのあとの効果測定で「何が良かったのか」または「悪かったのか」が分からなくなってしまうからです。
1つずつ順番に施策を変えることで、どの施策が自社アカウントにとって一番効果的かが分かるので、焦らず試していきましょう。
まとめ
インスタグラム広告の効果測定について、KPIや広告マネージャで見られる数値、外部のツール、上手くいかなかったときの施策などについて解説しました。
インスタグラム広告は配信がゴールではなく、どのような成果があったのか、改善点はないかと分析することが大切です。
そして、この分析と改善を繰り返すことで、より成果を得られる広告運用ができるようになります。
KGIやKPIにもよりますが、広告を使っても自社アカウントを育てるのにはある程度の時間が必要です。
ただ、アカウントを育てる時間を短縮するためには、外部ツールの利用やすでに実績のある人に相談するという方法もあります。何か相談したいことがあれば、こちらの記事もご覧くださいね。
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