- ビジネスでLINE公式アカウントを使っているが、うまく活用できていない
- LINE公式アカウントを始めたけど、何をすべきか分からない
そんな悩みがありませんか?
本記事では、LINE公式アカウントの活用事例を4つの業種(飲食・EC・教育および人材・美容)ごとに紹介します。
成功事例を参考に、自社に最適な有効活用方法を考えましょう。
LINE公式アカウントに向いている業種
LINE公式アカウントは、マーケティングに取り組むほとんどの業種に向いています。
最も向いているのは、消費者とのやり取りの多いBtoCの業種。その他、工夫をすれば運送業や製造業などでも活用できる便利なツールです。
その最大の理由は、LINEの普及率です。
10代から60代を対象とした総務省の調査(令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書)では、全世代において90%を超える普及率を誇るSNSとなっています。
LINE公式アカウントではクーポン発行やメッセージ送信も可能なので、集客やカスタマーといったどんな業種にも大切な「顧客とのコミュニケーション」に役立ちます。
LINE公式アカウントで出来ること
幅広い機能があるLINE公式アカウントですが、マーケティングには以下の機能が使えます。
- メッセージの配信:メッセージの一斉送信ができる
- チャット機能:1対1の個別メッセージができる
- クーポンの配布やポイントカードの代用
- マーケティングの分析
「メッセージの配信」はチラシやメニューの代わりになる機能で、「友だち」にメッセージを一斉配信できます。
メッセージには「リッチメッセージ」と「カードタイプメッセージ」の2種類があり、どちらもホームページや商品ページなどのリンクを設定できます。
「チャット機能」は「友だち」との個人的なメッセージのやり取りができる機能です。自動応答機能を使えばチャットの自動応答もでき、顧客対応の効率化や時間短縮にもなります。
「クーポンの配布」は、紙媒体のDMやチラシ、メールの代わりになります。クーポン設定では期間や時期を設定できるため、クーポン配布にかかる手間も削減できます。また、「ショップカード」はポイントカードの代用になります。ポイントをLINE上で管理できるため、カードの紛失やポイントのつけ忘れも防げるユーザーにも嬉しい機能です。
最後に、「マーケティングの分析」の機能は、「友だち」の数やメッセージの開封率を把握できるほか、「友だち」の属性データを確認できます。LINE公式アカウントの管理画面からアクセスでき、「友だち」=「見込み客」の分析にもなるため、この情報はビジネスのあらゆる場面で活用できます。
LINE公式アカウントを使った活用事例8選
ここでは4業種8サービスの活用事例をご紹介します。
LINE公式アカウントを使って、抱えていた課題をどのように解決していったのか?詳しく見ていきましょう。
飲食
事例1:やきにく倶楽部
肉料理を提供する飲食店「やきにく倶楽部」は、電話での予約対応の効率化に成功した例です。
LINE公式アカウントに予約管理システムやAIを導入したことで、本来の業務に集中できる環境作りに成功しました。
- 課題
- 電話での予約受付に対応できない
- 対応
- LINE公式アカウントを開設し、チャットからの予約受付を開始
- 留守番電話のメッセージにてLINE予約を促す
- 店舗にLINEアカウントのQRコードを提示
- 予約管理システム「ebica」を導入
- 電話対応に「AIスタッフ”さゆり”」を導入
- 特別な要望のある場合のみスタッフが電話対応
- 成果
- スタッフ不要の予約数が過半数に
- スタッフの業務の負担が削減
- 接客や有人対応での電話の質が向上
参考:LINE株式会社「月500件以上の電話対応が2分の1に!対応負荷を大幅削減したLINEで予約とAIスタッフの併用」
事例2:株式会社入船(ごちそう村)
外食チェーン店を展開する「株式会社入船(ごちそう村)」は、ハガキやDMなどにかかる費用削減に成功した企業です。
LINE公式アカウントの利用により、広告による売上が14倍に。LINEの「ユーザー属性に関するデータ」をうまく活用した成功事例ともいえます。
- 課題
- コストの高いDMやハガキの代わりとなる来客促進ツールがほしい
- 対応
- 1店舗で試験的に導入後、全店舗でLINE公式アカウントを開設
- 店頭で告知POPやカードの配布をし、「友だち」追加を促進
- 「友だち」限定メニュー・イベントを提供
- クーポンやプレゼントを配布
- 成果
- LINE公式アカウントにより売上効果が14倍へ上昇
- LINEからの予約が全体の3割へ増加
- ユーザー属性の把握
- メッセージから予約につなげる導線の確保
- DMやハガキ配布にかかる住所変更等のコストを削減
参考:LINE株式会社「低コストで売上効果14倍。楽しくファンを増やす「ごちそう村」のLINE活用術」
EC
事例3:株式会社SABON Japan
天然由来素材のコスメで有名な「株式会社SABON Japan」は、会員情報と購入履歴などを統一し、売上の上昇に成功しました。リッチメニューの充実、効果的なリマインド配信などの機能を活用した例です。
- 課題
- デジタルマーケティング戦略として会員情報の一元化・1対1のコミュニケーション実現を図りたい
- 対応
- LINE公式アカウントを開設
- 仮会員向けに「SABONネイチャーマイレージクラブ」を配信
- 週に1回程度、製品情報やお得情報などのメッセージを配信
- ECサイトで未購入の商品へのリマインドを配信
- リッチメニューの表示を充実
- チャット形式で接客する「オンライン接客」を設置
- バーチャルストアをリッチメニューへ追加
- 成果
- 仮会員向けの配信により本会員登録率が約2倍
- 会員情報や購入履歴の一元管理化による効果的なマーケティング施策の実施
- ROAS(費用対効果)が約1,000%へ上昇
- バーチャルストアによる売上の増加
参考:LINE株式会社「EC売り上げの約3割がLINE経由!LINE公式アカウントを軸にしたSABONのマーケティング戦略とは」
事例4:株式会社バロックジャパンリミテッド
アパレルブランドを運営する「株式会社バロックジャパンリミテッド」は、自社サイトとLINE公式アカウントを連携させることで、「友だち」登録者やECでの売上の増加に成功しました。
- 課題
- 実店舗とECの境界を減らしたい
- LINE公式アカウントの「友だち」”兼”自社アプリ会員を増やしたい
- LINE公式アカウントからのEC購入率を上げたい
- 対応
- LINE公式アカウントを開設
- 運用を強化するためツール「Ligla(リグラ)」を導入
- ECサイト内の会員登録完了ページに「友だち」追加ボタンを設置
- 「友だち」未登録者に対して「友だち」追加を促すポップアップを表示
- LINEと会員IDの連携を促すポップアップを表示
- キャンペーンやクーポン等のスポット配信を手動で提供
- リコメンドやリマインド等のシステム配信を自動で提供
- 成果
- LINE公式アカウントの「友だち」登録が2倍以上速まる
- 登録者の増加に影響されず、一定の「友だち」のブロック率を維持
- アプリ会員のID連携率は40%超え
- リッチメニューからのEC売上額が倍増
- LINE公式アカウントからのEC売上が150%伸張
- 広告費に対し売上が2,000%を達成
参考:LINE株式会社「質の高い友だち集客とメッセージの自動化を実現してROAS2,000%!バロックジャパンリミテッドのLINE活用」
教育・人材
事例5:ESOH個伸塾
小学校から中学校、高校までの生徒を持つESOH個伸塾は、従来の連絡手段である電話やメールの不便さを解決するためにLINE公式アカウントを開設しました。
チャットにより連絡がスムーズになったほか、生徒・保護者へのきめ細やかな対応が可能になり、結果として塾を辞める生徒数の低下につながった例です。
- 課題
- 電話やメール以外の連絡手段がほしい
- 対応
- LINE公式アカウントを開設
- 生徒とのコミュニケーションや質問の解説などに使用
- 保護者とのコミュニケーションや進路・学習の報告などに使用
- 授業振替などの連絡をチャットへ以降
- コロナ禍での全体への連絡網としてメッセージを配信
- 成果
- 生徒・保護者へのきめ細かなフォローが可能に
- 退塾率が約28%低減
参考:LINE株式会社「きめ細やかなフォローで退塾率28%減! 学習塾のLINE公式アカウント活用」
事例6:株式会社UZUZ
第二新卒や20代向けへの転職支援を行う「株式会社UZUZ」は、チャットボットを活用し予約などの効率化、「友だち追加広告」による「友だち」の数の増加に成功しました。
状況を見極め、「友だち追加広告」を短期間だけ利用したことが特徴的です。効果的に広告を出し、費用を抑えた方法の例ともいえます。
- 課題
- オウンドメディア以外の集客手段がほしい
- 「友だち」数を増やしたい
- 対応
- LINE公式アカウントを開設
- オウンドメディアに「友だち」追加用QRコードを設置
- ユーザーとのファーストコンタクト時に「友だち」登録を促す
- チャットボットで面談予約サービスを提供
- 「友だち」追加広告を試験的に利用
- 成果
- 「友だち」数の増加
- 広告費を削減
参考:LINE株式会社「面談予約率55%! LINEのチャットボットを活用して求職者への情報提供をスムーズに」
美容
事例7:ヘアークリニック髪風船
ECサイトを運営している縮毛矯正専門店の美容室「髪風船」は、ECサイトの認知度向上と「友だち」数の増加に成功しました。「友だち」の数を増やすために、LINE広告を効果的に活用した例ともいえます。
顧客への丁寧な対応をするために、自動応答ではなく手動でチャットを返信している点が特徴的です。
- 課題
- ECサイトの認知度を高めたい
- 「友だち」数を増やしたい
- 対応
- LINE公式アカウントを開設
- リッチメニューにECサイト、自分でできるヘアケアなどの解説を設置
- LINE広告「友だち追加広告」を利用
- LINE広告アカウントの「ステップ配信」を利用
- デジタル配布資料にクーポンを添付
- 成果
- 広告費を抑えた集客
- EC売上が総売上の7割になるまで向上
参考:LINE株式会社「LINEからの送客で総売上に占めるEC売上が7割に成長! 縮毛矯正サロンのデジタルマーケティングと顧客育成」
事例8:ピクシーラッシュ
アイラッシュサロンの「ピクシーラッシュ」はLINE公式アカウントの活用により、広告費用の削減、顧客との距離感を縮めることに成功しました。顧客との距離の近い地元密着型のサロンにとっての、LINE公式アカウントの使い方の参考例です。
- 課題
- 広告費のコストを削減したい
- 顧客とのコミュニケーションを深めたい
- 対応
- LINE公式アカウントを開設
- 来店客に「友だち」登録を促し、ショップカードのポイントを付与
- 次回以降でLINEでの予約を促す
- 割引キャンペーンなどの実施によりリピーター率の向上を促進
- 成果
- 予約やカード作成にかかる費用が削減
- 顧客とのコミュニケーションの質が向上
参考:LINE株式会社「脱・予約サイトを目指すアイラッシュサロンのLINE公式アカウント活用」
まとめ
LINE公式アカウントはすべての業種で活用できるSNSです。
オウンドメディアの情報発信、クーポンの配布などさまざまな場面で活用できるため、顧客とのコミュニケーションが必要な業種以外にも適します。
さらに、LINE公式アカウントの管理画面から確認できるユーザー属性や購買履歴の分析は、マーケティングの戦略立案にも役に立ちます。
活用次第では、問い合わせ業務の効率化だけではなく、コミュニケーションの質の向上や、顧客満足度の向上にもつなげられるのです。
今回紹介した8つの企業での活用例を参考に、ぜひ自社のマーケティングにLINE公式アカウントを活用してみましょう。
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