現代のマーケティングにおいて顧客とのコミュニケーションを活性化し、売上向上を目指す企業にとってLINE公式アカウントは欠かせないツールです。

特に、リッチメッセージは高い開封率とクリック率を誇る、大変魅力的な機能だと思います。

そこで今回は、効果的に顧客とのエンゲージメントを高め、売上向上につなげる「LINE公式アカウントのリッチメッセージ活用術」を詳しく解説します。

リッチメッセージとは

▼リッチメッセージの例

LINEリッチメッセージは、画像や動画・ボタン・テキストなどを組み合わせた視覚的に訴求力のあるメッセージです。

通常のメッセージ配信と比べて情報量が多いため、ユーザーの興味を引くことができ、開封率やクリック率を向上できます。

さらに、画像にリンクを埋め込めるため、ユーザーをスムーズにWebサイトや商品ページへ誘導させることが可能。

リッチメッセージは無料で配信できるので、コストを抑えながら効果的なマーケティング施策を実行したい企業にとって、非常に魅力的なツールとなっています。

他のメニューとの違い

リッチメッセージは、LINE公式アカウントで利用できる他のメニューと比べて、以下の点が大きく異なります。

【リッチメニューとの違い】

項目	リッチメッセージ	リッチメニュー
表示方法	トーク画面で1枚ずつ表示	プロフィール画面の下部に固定表示
機能	画像、動画、ボタン、テキストなどを組み合わせたメッセージ配信	ボタンによるメニュー表示
目的	新商品のお知らせ、キャンペーン告知など	問合せの案内、よくある質問の案内など

▼リッチメニューの例

【カードタイプメッセージとの違い】

項目	リッチメッセージ	カードタイプメッセージ
表示方法	トーク画面で1枚ずつ表示	複数の画像を横並びで表示
機能	画像、動画、ボタン、テキストなどを組み合わせたメッセージ配信	画像、動画、ボタン、テキストなどを組み合わせたメッセージ配信
目的	新商品のお知らせ、キャンペーン告知など	クーポン発行、アンケート実施など

▼カードタイプメッセージの例

【画像送信との違い】

項目	リッチメッセージ	画像送信
表示方法	画像が画面いっぱいに表示	画像+転送用のアイコンが表示
機能	画像、動画、ボタン、テキストなどを組み合わせたメッセージ配信	画像のみの送信
目的	新商品のお知らせ、キャンペーン告知など	商品画像の送付など

リッチメッセージを使うメリット

LINEリッチメッセージを使うメリットは以下の通りです。

①リンク先を自由に設定することができる

リッチメッセージには、画像にリンクを貼り付けることができます。

そのため、ユーザーをWebサイトやランディングページ、クーポンページなど、様々な場所に誘導させることが可能。

これにより、キャンペーンへの参加促進や商品購入を促すことができます。

②メッセージからウェブサイトへの誘導率が高い

リッチメッセージは、画像や動画などを活用することで、視覚的に訴求力のあるメッセージ配信が可能。

そのため、ユーザーの目を引きやすく、通常のテキストメッセージよりも高い開封率やクリック率を実現できます。

これにより、キャンペーンへの参加率や商品購入率を高めることが可能です。

リッチメッセージの作り方

リッチメッセージは、LINE公式アカウントマネージャーを使って簡単に作成することができます。

1.「リッチメッセージ」→「作成」を選択する

メッセージ作成画面で「リッチメッセージ」を選択し、「作成」をクリック。

2.タイトルを設定

次にリッチメッセージのタイトルを設定しましょう。

タイトルは、プッシュ通知やトークリストに表示されます。

100文字まで入力できますが、通知画面に表示されるのは全角28文字程度ですので、重要な文言はなるべく冒頭に設置することがおすすめです。

3.メッセージ設定

次にメッセージ設定で画像を設定しましょう。

まず、用意されているテンプレートから、メッセージの内容や目的に合ったサイズを選択します。

次に「選択」をクリックし、画像の適応方法を選択してください。

あらかじめ作成した画像を選択することもできますし、選択画面で1から画像を作成することも可能。

ただし、選択画面では簡易的な編集しかできません。

開封率を上げるためにもCanvaやアドビなどで、クオリティの高い画像を作成することをおすすめします。

4.アクションを設定

リッチメッセージが作成できたら、画像をタップした際のアクションを設定しましょう。

諸々入力ができたら、最後に保存をお忘れなく。

リッチメッセージの配信方法

リッチメッセージを作成したら、次は配信設定を行いましょう。

1.管理画面左側のメニューにある「メッセージ作成」をクリック

2.「リッチメッセージ」を選択

画面を下にスクロールすると、リッチメッセージを挿入できます。

配信先や配信日時を設定し、あとは配信ボタンを押せば完了です。

リッチメッセージのデザイン事例

リッチメッセージは、視覚的に訴求力のあるメッセージを作成することでユーザーの興味を引くことができ、開封率やクリック率を向上させます。

ここでは、効果的なリッチメッセージの事例4つを紹介します。

1. 新商品発売のお知らせ

こちらは新商品の魅力を伝えるシンプルなデザインのリッチメッセージです。

パッケージ画像を大きく記載することで、商品のイメージが分かりやすくなっています。

また、「フレーバーの変更はこちら」とメッセージを記載することで、ユーザーの行動が促されるためクリック率向上が期待できます。

2.クーポンのお知らせ

こちらは割引クーポンを配信したリッチメッセージです。

ポップな色合いと、料理の画像を載せることでユーザーの目を引くことができています。

また、割引額を大きく表示させお得感を出しているため、クーポンの使用率向上が期待できます。

3.見学会のお知らせ

こちらはアサヒビールの体験型ミュージアムへの参加を目的としたリッチメッセージです。

テンプレートは2分割のものを活用。ボタンを2つにすることで地域が異なるミュージアムでも参加を促すことができています。

4.イベントのお知らせ

こちらは出前館とスパイファミリーのコラボイベントのリッチメッセージです。

鮮やかなピンク色の背景色にすることで、ユーザーの目を引くことができています。

また、開催期間を記載することで後回しにするユーザーが減り、イベントの参加人数増加が期待できるでしょう。

まとめ

リッチメッセージは無料で利用でき、簡単に作成・配信できる非常に効果的なマーケティングツールです。

「顧客とのコミュニケーションを活性化」「顧客の行動を誘導」「ブランディング強化」「顧客満足度の向上」など様々な効果が期待できます。

売上向上を目指したい企業様は、ぜひ今回記載した手順に沿ってリッチメッセージを活用してみてください。

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