LINE(運用)

LINEのAPIでできること7選!予約や顧客管理などの活用法を解説

LINE公式アカウントを、さらに使いやすく管理しやすくしたいと思ったことはありませんか?

LINE APIを導入することで、会員証やクーポンが簡単に配布できるほか、自社サービスとの連携も可能です。

本記事では、APIの種類や機能、活用事例を詳しく解説します。

LINEのAPI「LINEプラットフォーム」とは

APIとは「アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」のことで、異なるアプリケーション同士をつなぐための仕組みです。

ウェブ上のアプリケーションをつなぐため「LINEと自社アプリケーションを連携させる仕組み」とも言えます。

LINEのユーザー情報を自社アプリケーションに反映させることも出来るため、より良いマーケティングに生かせます。

【全7種】LINE APIの種類とできること

LINEが提供するAPIは、以下の7つです。

  1. Messaging AP
  2. LINEログイン
  3. LINE Front-end Framework(LIFF)
  4. LINEミニアプリ
  5. LINE Pay
  6. LINE Notify
  7. ブロックチェーンサービス

1.Messaging API

「友だち」からのメッセージ送信により、個別にメッセージ自動応答プログラムを作成・設定できるAPIです。

Messaging APIの一例として、以下が挙げられます。

  • 応答メッセージを送る
  • スタンプやテキストなどのメッセージを送る
  • 「友だち」のプロフィールを取得する
  • グループトークに参加する
  • 送信メッセージ数を取得する

2.LINEログイン

LINEアカウントを使って、ソーシャルログインサービスをするAPIです。

ソーシャルログインとは、サイトに会員登録する際に、FacebookやXといったSNSなどのアカウントを利用してログインする機能を指します。

LINEログインを導入することで、LINEユーザーは会員登録をする必要がなくなり、サイトごとのパスワードとメールアドレスを覚える手間が省けます。

3.LINE Front-end Framework(LIFF)

LINEヤフー株式会社が提供するプラットフォームです。

プラットフォーム上で動くWebアプリ「LIFFアプリ」を使うと、ユーザーIDなどのLINEユーザーに関する情報を取得できます。

取得した情報を活用し、メッセージの送信やサービスの提供が可能です。

4.LINEミニアプリ

LINE上で動くWebアプリのAPIです。

Google PlayやApp Storeなどでダウンロードが必要な「ネイティブアプリ」と異なり、Webアプリはインストール不要で使えます。

ダウンロード不要で「友だち」にさまざまなサービスを提供できます。

アプリ開発や導入が不要なため、通常のアプリに比べて時間や予算を大幅にカットできます。

LINEミニアプリで提供できるサービスは以下が挙げられます。

  • モバイルオーダー(店内での注文・テイクアウト)
  • デジタル会員証(会員証アプリ)
  • 順番待ち

5.LINE Pay

LINE Payは、誰でも使用できる支払いシステムのAPIです。

LINEウォレットから登録することで使用できるキャッシュレス決済のひとつで、QRコードやバーコードから電子マネーで支払います。

LINE Payの加盟店になるためには、審査基準を満たす必要があります。

LINE Payを使うことで、支払ったユーザーへメッセージを送信したり、クーポンを発行したりできます。

6.LINE Notify

Webサービスと連携することで、LINE上でアナウンスができるAPIです。

LINEのサービスのひとつであるLINE Notifyから通知が発信され、LINEユーザーに知らせることができます。

LINE Notifyと連携できるサービスは以下の3つです。

  • GitHub
  • IFTTT
  • Mackerel

7.ブロックチェーンサービス

ブロックチェーンサービス開発のプラットフォームです。

LINE上で使えるWebベースの開発環境を提供しており、高度な専門知識がなくても使用できます。

ブロックチェーンサービスの機能の例として、以下があります。

  • 独自のTokenエコノミーの設定
  • トークン化し、さまざまな物や権利を管理
  • ブロックチェーン資産の保護
  • ブロックチェーンの実装
  • LINEとの連携

トークン化とは、データを不規則な文字列に変えることです。

LINE APIの活用事例

チャットボット

「友だち」へのメッセージへ自動応答する機能です。

「友だち」からの質問や注文などへの返事を自動化することで、電話やメールでの応対にかかる費用・時間の削減につながります。

応答メッセージにはテキストメッセージのほか、スタンプや画像、動画などを設定できます。

予約機能

APIを活用すると、ほかのアプリやサイトを使わずに、LINEだけで簡単に予約できます。

予約すると履歴が残るため、その後の変更やキャンセル、当日案内などのフォローアップも可能です。

LINE Messaging APIなどと組み合わせることで、予約後に店舗情報の提供や、リマインダーの送信も自動化につながります。

会員証

APIの活用すると、デジタル会員証の発行・管理をすることも可能です。

QRコードの会員証を発行し、バーコード画面表示でポイントを付与します。

クーポンの発行や予約機能、決済機能などを組み合わせることで、リピーター増加の施策にも活用できます。

紙のカードよりも顧客管理がしやすいうえ、ユーザーも会員証を持ち運ぶ手間が減るため、多くの業種で導入されています。

クーポン配布

LINE APIを使うことで、顧客管理が簡単になります。

顧客の行動に合わせてクーポンの配布をすることで、リピーターと新規顧客を獲得することが可能です。

予約機能や支払い機能などのサービスを利用した「友だち」にクーポンの配布やキャンペーン・新商品などの情報を提供することで、リピーターを増やすきっかけにもなります。

LINE Messaging APIの活用

LINE Messaging APIの代表的な活用事例

LINE APIのなかでもっとも活用されているのが、LINE Messaging APIです。

LINE Messaging APIによって、ユーザーに合わせたメッセージやクーポン、情報を提供できるチャットボットを作成できます。

代表的な活用例として、以下の4つを紹介します。

  • 任意のタイミングでメッセージを送る
  • さまざまなタイプのメッセージを送る
  • ユーザーごとにリッチメニューを出し分ける
  • 友だち一覧を取得し顧客管理に活用する

任意のタイミングでメッセージを送る

「友だち」にいつでも直接メッセージを送信できます。

メッセージの送信方法には以下の4つがあります。

  1. プッシュメッセージ
  2. マルチテキストメッセージ
  3. ナローキャストメッセージ
  4. ブロードキャストメッセージ

導入するためには、こちらのLINE Develpersのサイトに記載されたリクエスト文を使用してください。

さまざまなタイプのメッセージを送る

テキストだけではなく、さまざまなタイプのメッセージを送信できます。

「友だちから店舗へのアクセスに関する質問が届いた際に位置情報メッセージを送る」などに使えます。

メッセージのタイプは以下の通りです。

  • テキストメッセージ
  • スタンプメッセージ
  • 画像メッセージ
  • 動画メッセージ
  • 音声メッセージ
  • 位置情報メッセージ
  • イメージマップメッセージ
  • テンプレートメッセージ
  • Flex Message

導入するためには、Messaging APIリファレンスに記載されたリクエスト文を使用してください。

ユーザーごとにリッチメニューを出し分ける

「友だち」のアクションごとにリッチメニューを変更することで、「友だち」に合ったトークルームを提供できます。

LINE公式アカウントでもリッチメニューは設定できますが、複数の設定はできません。

リッチメニューの作成方法・導入方法については、こちらのLINE Developersのサイトにあるリクエスト文を使用してください。

友だち一覧を取得し顧客管理に活用する

LINE公式アカウントでトークしている、またはグループトークでメッセージを送っている「友だち」のプロフィール情報を取得することができます。

以下の情報を得ることで、顧客管理に活かせます。

  • 表示名
  • ユーザーID
  • 言語設定
  • プロフィール画像
  • ステータスメッセージ

LINE公式アカウントをブロックしている、またはプロフィール情報の取得に同意をしていないユーザーの情報は取得できません。

導入方法については、Messaging APIリファレンスにあるリクエスト文を使用してください。

LINE Messaging APIの利用方法

LINE Messaging APIを使用するためには、「チャネル」といわれる経路が必要です。

チャネルはLINE Messaging APIやLINEミニアプリなどの機能を利用する際、サービスを提供する側のプラットフォームを使うために必要になります。

可視化すると以下のようになります。

LINE Develpersより引用

チャネルを作成するためには、以下の2つの方法のうち、どちらかを選ぶ必要があります。

LINE Developersコンソールでチャネルを作成する

②既存のLINE公式アカウントでMessaging APIの利用を有効にする

プロバイダーを選択する際は以下の2点に注意しましょう。

  1. プロバイダーは一度決定すると変更ができない
  2. 既存LINE公式アカウントでチャネルを作成した場合、LINE Messaging APIとの連携を解除できない

まとめ

LINE APIは、LINE公式アカウントをさらに使いやすくできる機能です。

ログインの簡略化や会員証の発行が可能で、顧客管理が簡単になります。

もっとも活用できる機能は、メッセージを自動化できるLINE Messaging APIです。

独自のプラットフォームを開発する手間が減るため、金銭面や時間面での効率化につながります。

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