Instagramの活用は、今や企業のマーケティングには欠かせません。ユーザー数の増加に伴い、Instagramで広告を配信する企業も増え、Instagramを通じた集客の成功事例を聞く機会も増えて来たのではないでしょうか。
豊富な広告予算を持つ企業では、より多くのユーザーに広告を配信することが可能ですが、広告予算が限られている状況で広告効果を最大化させるためには、適切なターゲティング設定が必要になってきます。
Instagram広告はターゲティング種類の豊富さや正確さが魅力ですが、
「そもそもターゲティングとは」
「ターゲティングの設定項目が多すぎてよくわからない」
「限られた予算内で確実に成果を出せるか不安」
とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
本記事では、インスタ広告におけるターゲティングの特徴から、各種類のポイントやコツまで紹介しています。
広告配信を検討している方や、ターゲティングに関する疑問をお持ちの方はぜひ参考にしてください!
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ターゲティング広告の仕組み
Instagramでは、ユーザーの個人情報や行動履歴など膨大なデータを収集しているため、これらをもとにユーザーをセグメント分けしています。
ターゲティング広告とは、Instagramのセグメントに基づくユーザーの属性や興味関心、行動などの条件を指定することでユーザーに最適な広告が配信される仕組みです。
テレビや雑誌など、不特定多数の人の目に触れるマス広告とは異なり、見込み顧客や潜在顧客に絞って広告の配信が可能なため、高い費用対効果が期待できます。
きちんとターゲティングをせずに広告配信すると、自社の商品やサービスに全く関心がない人にもリーチしてしまい、ムダな費用がかかります。まずは自社商材のターゲットとなるユーザーはどのような人物なのかを明確にしたうえで広告配信を行ないましょう。
Instagram広告におけるターゲティングの特徴
ターゲティングの種類や精度は使用する媒体によって異なります。Instagram広告のターゲティングには、次のような特徴があります。
Facebookのデータを利用している
InstagramとFacebookはどちらもMeta社のサービスで、Instagram広告を出稿する際にはFacebook広告のシステムを使用できます。
Facebookは実名登録制のため収集したデータの信憑性が高く、他のSNSと比べても非常に精度の高いターゲティングが可能です。
細かいターゲティングができる
Instagramは興味・関心でつながるSNSです。ユーザーの好みを学習する仕組みが備わっています。
したがって、Facebookで収集した【精度の高い属性データ】とInstagramで収集した【興味関心データ】の2つを組み合わせることで非常に細かいセグメントでのターゲティングが可能です。
ターゲティングの種類
Instagram広告には、次のターゲティング方法があります。
- コアオーディエンス
- 利用者属性ターゲティング
- インタレストターゲティング
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
それぞれ詳しく解説していきます。
コアオーディエンス
コアオーディエンスでは、「年齢」「性別」「エリア」などの個人の属性から、「いいねした投稿」「コメントした投稿」など個人の興味関心などによってもターゲティングできます。
具体的には、以下の項目があります。
- 利用者属性ターゲティング
- 地域
- 年齢
- 性別
- 言語
- 属性
- インタレストターゲティング
- 興味・関心
- 行動
順番に解説します。
利用者属性ターゲティング
地域
Facebookに登録された住所や位置情報、Facebookと連携していないユーザーに関してはアカウントの内容をもとに、特定エリアにいるユーザーをターゲティング、もしくは除外できます。
国や都道府県だけでなく、市区町村や郵便番号など細かいレベルでターゲティングが可能です。
また、地図上の任意の場所をピンで指定し、そこからの半径距離を設定することでターゲティングを行う方法もあります。必要に応じて使い分けられるので便利ですね。
さらには、以下の項目を選択できます。
- この地域に住んでいる人、または最近この地域にいた人
- この地域に住んでいる人
- 最近この地域にいた人
- この地域を旅行中の人
「最近この地域にいた人」や「この地域を旅行中の人」を選択すると、出張に来ていた人や観光客にまで広告表示できるなど、非常に活用の幅が広いです。
年齢
InstagramまたはFacebookに登録されたユーザーの生年月日をもとに、ターゲティングを行い、13歳〜65歳の範囲では、1歳刻みでターゲティングが可能です。65歳以上は[65+]としてまとめてターゲティングされます。
ただし、
- FacebookとInstagramを連携していない
- Instagramに生年月日を登録していない
以上2つの条件を満たすユーザーの年齢は不明です。そのため、アカウントで収集した情報を元に年齢を推測し、ターゲティングすることになります。
したがって、推測された年齢には誤差が生じているかもしれない可能性も考慮しターゲティングしましょう。
※Facebookでは登録時に生年月日の入力が必須なのに対し、インスタグラムで生年月日の登録が必須になったのは2019年です。
性別
「男性」「女性」「すべて」が選択可能です。年齢と同じように、性別を登録していないと推測されたデータが使用されるので、注意しましょう。
言語
使用している言語でターゲティングができます。「イギリス在住の日本人」「日本在住の韓国人」といったターゲティングも可能です。
属性
ユーザーの様々な属性もターゲティングに使用されます。具体的には、以下のような属性があります。
- 学歴
- ファイナンス(収入など)
- ライフイベント(引越し、転職、出産、記念日など)
- 子供がいる人
- 交際
- 仕事(業界、役職など)
いずれもFacebookからのデータが主なため、Instagram広告では効果を最大限発揮することは難しいです。しかし上手くターゲットにリーチできれば、広告効果は絶大になるでしょう。
インタレストターゲティング
興味関心
「フォロー中のアカウント」「使用したハッシュタグ」「いいね」「コメント」などのさまざまな履歴から、ユーザーの興味関心に沿ったターゲティングができます。
具体的には、以下のカテゴリーがあります。
- スポーツ・アウトドア
- テクノロジー
- ビジネス・業界
- フィットネス・ウェルネス
- レジャー施設
- 家族と交際関係
- 食品・飲料品
- 趣味・活動
- ショッピング・ファッション
自社の商品やサービスに近いカテゴリーを選ぶのが一番の近道ですが、カテゴリーを絞りすぎるとリーチできるユーザーも限られてしまいます。
例えば、スポーツウェアを販売しているからといって「スポーツ・アウトドア」のみを選択すると、ターゲットの絶対数は少なくなります。「フィットネス・ウェルネス」や「レジャー施設」など他のカテゴリーも選択できないか検討してみましょう。
行動
ユーザーの行動履歴や、スマホの利用状況などでもターゲティングができます。
- サッカー
- その他のカテゴリ
- デジタルアクティビティ
- モバイルデバイスユーザー
- モバイルデバイスユーザー/デバイスの使用期間
- 旅行
- 海外駐在者
- 消費者の分類
- 行動
- 記念日
- 購入行動
※2021年8月以降、18歳未満のユーザーには「年齢」「性別」「地域」のみのターゲティングとなりました。プライバシーや安全性の観点から規約変更がなされたそうです。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスでは、すでに自社が獲得しているデータを活用して広告を配信する手法です。オーディエンスがカスタムできるということなので、上記のターゲティングではできなかった独自のターゲティングが可能になります。
該当のユーザーに絞って広告配信したり、反対に既存顧客を広告配信の対象から除外したりできるので、費用対効果を高めることができます。
カスタムオーディエンスでは、次のユーザーにリーチが可能です。
- 顧客情報(メールアドレスや電話番号など)を入手できているユーザー
- 自社サイトに訪れたことのあるユーザー
- 自社のインスタグラムやFacebookに関心が高いユーザー
- 自社の動画を再生したことがあるユーザー
- アプリやゲームなど、オンライン上で自社へアクションを起こしたユーザー
このように自社との接点があるユーザーに対しさらに年齢や行動、属性などによってターゲティングが行えるので、より精度の高い配信が可能になります。
類似オーディエンス
類似オーディエンスは、特定のユーザーと類似したユーザーをターゲティングする方法です。
成果が発生したユーザーと似た属性を持つユーザーに広告配信が可能なため、リーチするユーザーの質が高くなります。
例えば、自社のインスタグラムアカウントをよく閲覧しているユーザーだけでなく、そのユーザーと年齢・性別・興味関心等が近い人にまでリーチが可能です。
類似の程度は1〜10%の範囲で設定でき、1%が最も似ていることになります。類似オーディエンスの魅力は、見込み顧客だけでなく、潜在顧客にもアピールできる点です。
しかし、範囲を広く設定すると成果が発生したユーザーとの共通項が少なくなってしまい、上手く費用対効果が得られないことも事実です。逆に範囲を狭く設定しすぎるとリーチできる範囲が減ってしまい、同様に費用対効果が得られない可能性があります。
そのためまずは1%から設定し、徐々に範囲を拡大するのがおすすめです。
ターゲティングをするときのポイント
ペルソナを設定する
ペルソナとは自社商品・サービスの典型的なユーザー像のことです。
上記紹介のように、Instagramにはさまざまなターゲティング方法があります。
ペルソナがしっかり定まっていないと「どのターゲティングを採用したらよいか分からない」「なんとなくでターゲティングを設定したはいいものの成果が上がらない」など費用対効果も悪くなってしまいます。
【どんなユーザー】が商品を購入してくれるのか、サービスを利用してくれるのか、まずはペルソナに落とし込んでみましょう。
そうするとどんなユーザーに広告を届けるべきなのかが見えてきます。
ペルソナの設定方法は、以下の記事で紹介しています。参考にしてみてください。
ターゲティングのボリュームを意識する
たくさんターゲティング機能があるとはいえ、ペルソナにぴったり当てはまるようにターゲティングを多く設定してしまうと広告を届けられるユーザーも少なくなってしまうので注意しましょう。
ターゲティングを設定する画面の右上には設定したターゲットのボリュームが確認できる推定オーディエンスサイズがあるので確認しながら広告を配信するターゲットを調整してみましょう。
ターゲティングを細かくしすぎないようにする
ターゲティングを細かく設定できるのがInstagram広告の魅力です。しかし細かくしすぎると、以下のようなデメリットがあります。
広告費が高くなる
もしターゲットの人数が少なく、他社も同じターゲティングを試みている場合、入札競争が激化します。リーチできるユーザー数も少なくなるので、広告が1回クリックされるごとにかかる費用(CPC)や、広告表示回数に応じて生じる費用(CPM)が高騰してしまいます。
ただし、細かいターゲティングを行っても、他社との競争が発生しない場合は広告費があまり高騰しません。
そのため、複数のターゲティングを並行したり、広告配信ごとにターゲティングを変えたりしながら最適なターゲティングを見つけましょう。
自動最適化機能の精度が落ちる
自動最適化機能とは、広告配信の成果から「どのユーザーに広告を配信すべきか」を学習し、より適したユーザーに広告を表示させる機能です。
しかし、ターゲティングが細かい故にCV数が少ないと、自然と精度が落ちてしまいます。Facebook側は、広告セット単位で1日15件の最適化イベント(CV)が発生する環境を推奨しています。
なかなか広告の効果が出ない場合、この「自動最適化機能」が悪影響を与えているかもしれません。必要以上にターゲティングを細かくしないよう、注意しましょう。
ターゲティングの異なる広告を同時に配信する
予算に余裕があれば、同じ広告をターゲティングだけ変えて配信してみましょう。それぞれの成果を比べることで、ターゲティングの最適解を見つけることができます。
「思いがけないユーザー層からの反応が良かった」という発見やターゲットの設定を必要最低限にした方が「媒体の自動最適化機能が優秀で効果がとってもいい」なんてこともあるかもしれません。
「ターゲティングのことは何となくわかったけど、自分で設定できる自信がない…」という方もいるかもしれません。弊社のInstagram広告の運用サービスなら少額予算でプロに運用を依頼できるので、ぜひ検討してみてください!
まとめ
Instagram広告は、ターゲティングの精度やバリエーションに大きな魅力があります。
しかし、用いるターゲティング手法やターゲティングの仕方を間違えるとかえって広告効果が損なわれてしまうので注意しましょう。
また一度ターゲティングを設定して終わりではなく、少しずつ変化を加えたり、複数のターゲティングを並行したりするなど、最適なターゲティングを模索する姿勢が大切です。
インスタ広告のターゲティング機能を活用し、効率の良い集客を行いましょう。
ワンクルーズのInstagram広告の運用は、10万円/月(税別)から可能です。
「これまで獲得出来なかった層の新規顧客を獲得したい」
「今かけている広告宣伝費全体の効率をあげたい」
「サービスや商品のストーリーをもっとユーザーに知ってほしい」
という場合は、Instagram広告を始めるタイミングかもしれません。
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