美容サロンがインスタを活用するメリットは？準備や運用のコツも紹介

国内だけで3,300万人以上のユーザーを誇るInstagram（インスタグラム・以下インスタ）。年齢や性別を問わず幅広く利用されている人気のSNSで、今や情報収集のほとんどをインスタで行っている方も多いのではないでしょうか。

そんなインスタは、実は美容サロンとの相性が抜群。画像や動画などのビジュアル情報がメインとなるほか、ユーザー層や使われ方、機能面でも美容サロンの集客に適した要素が数多くあるんです。うまく活用すれば、集客力アップや売上増加につなげられます。

そこで本記事では、美容サロンがインスタを活用するメリットを解説するとともに、美容サロンがインスタを始めるための準備、運用のコツをご紹介します。インスタを活用して集客したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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インスタがサロン集客に適している理由
サロンがインスタで集客をするための準備
サロンがインスタ運用する際のポイント
まとめ

インスタがサロン集客に適している理由

画像や動画の投稿がメインとなるインスタ。ビジュアル要素の強いSNSであること以外にも、美容サロンの集客に適している理由が数多くあります。インスタが美容サロンの集客に適している5つの理由を、それぞれ詳しく解説していきましょう。

若者・女性の利用率が高い

インスタが美容サロンの集客に適している理由の1つ目は、インスタのユーザー層に関係します。総務省が発表した「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、令和3年度のインスタのユーザー層は以下のとおり。

■インスタの年代別利用率

10代：72.3%
20代：78.6%
30代：57.1%
40代：50.3%
50代：38.7%
60代：13.4%

■インスタの性別別利用率

男性：42.3%
女性：54.8%

10〜40代の女性は、2人に1人以上の割合でインスタを利用していることが分かります。このユーザー層は、多くの美容サロンのターゲット層とも重なるでしょう。つまり、インスタを活用すれば、美容サロンのターゲット層に対して、効率的にアプローチできるというわけです。

予約をうながすことができる

インスタ内で予約をうながすことができるのも、美容サロンの集客にインスタが向いている理由です。

インスタのプロフィール欄には、URLを入力する欄が用意されています。そこに美容サロンの予約ページのURLを貼っておけば、ユーザーは直接予約することが可能。他の予約サイトを探すことがなくなるため、効率的に予約をうながせるのです。

ユーザーが予約しやすいよう、プロフィール欄には美容サロンの住所や営業日なども記載しておきましょう。

エンゲージメント率が高い

エンゲージメント率の高さも、美容サロンの集客にインスタが向いている理由の1つ。エンゲージメント率とは、投稿を見たユーザーのうち「いいね！」やコメントなどの何らかの反応をしたユーザーの割合のことで、高ければ高いほど「投稿に興味を持つ人が多い」という意味です。

インスタは、数あるSNSの中でもエンゲージメント率が高く、ファンを獲得しやすいSNSといえます。始めたばかりの初心者でも、比較的スムーズに集客効果を得ることが可能です。

お客様とのコミュニケーションが直接取れる

お客様とのコミュニケーションが取りやすいのも、美容サロンの集客にインスタが向いている理由といえるでしょう。

インスタには、写真や動画の投稿へのコメント機能や、ユーザーと店舗側が直接やり取りできるDM機能が付いています。ユーザーはわざわざ電話やメールをしなくても、気軽にサロンと連絡を取ることが可能です。来店前からお客様とやり取りをしておくことで、当日の施術がスムーズに進み、お客様にストレスを感じさせないというメリットもあります。

「検索ツール」として使われている

インスタが美容サロンの集客に向いている5つ目の理由は、インスタの使われ方にあります。

インスタは写真や動画を投稿するSNSの1つですが、最近では検索エンジンとしての活用も広がってきているのです。実際、何かを調べたいときに、GoogleやYahoo!ではなくインスタにキーワードを入力して検索した経験がある方も多いのではないでしょうか。

特に、美容サロンをはじめ、ファッションやグルメなど、ビジュアル要素の強いものが多く検索される傾向にあります。インスタの活用法が広がり、今後ますますインスタの重要性が高まっていくでしょう。

サロンがインスタで集客をするための準備

美容サロンがインスタで集客をするためには、まずは「見てもらえる」アカウントを作成することが重要です。実際の手順は、以下のとおり。

ビジネスアカウントに切り替える
ターゲット像を明確にする
アカウントのコンセプトを決める
プロフィール欄をわかりやすくする

それぞれのステップを詳しく解説していきます。

1.ビジネスアカウントに切り替える

まずは、インスタを「ビジネスアカウント」に切り替える必要があります。ビジネスアカウントとは、広告の出稿やインサイト（投稿の表示回数やユーザー層を見る機能）の利用ができるアカウントのこと。「どんな投稿が見られやすいのか」「フォロワーにはどんな人が多いのか」を分析できるため、集客に役立ちます。

個人アカウントからビジネスアカウントの切り替えは無料で行えるため、インスタを活用した集客に力を入れたい場合は、以下の手順に沿ってぜひ切り替えておきましょう。

プロフィールページの右上にある「三」のようなマークをタップする
「設定」から「アカウント」へ進む
最下部にある「プロアカウントに切り替える」を選択する

なお、非公開アカウントがビジネスアカウントに切り替わると、自動で鍵が外れます。もともと使用していたアカウントをビジネスアカウントに切り替えた場合、投稿はすべて公開されてしまうため、注意しましょう。

2.ターゲット像を明確にする

ビジネスアカウントを用意できたら、次は美容サロンに来てほしいターゲット像を明確にします。ターゲット像に合わせたアプローチを行うことで、効率的に集客しやすくするためです。

「誰でも来てくれたら嬉しい」という考え方も素敵ですが、インスタの運用においてはおすすめできません。ターゲットとアプローチ内容がズレてしまうと、せっかく集客したユーザーが離れてしまったり、顧客満足度が低下したりするリスクがあります。

年齢や性別はもちろん、職業、趣味などより具体的にイメージしましょう。ターゲット像が思い浮かばない場合は、これまで美容サロンに来ていただいている既存のお客様を参考にしてみるのもおすすめです。

3.アカウントのコンセプトを決める

ターゲット像が決まったら、アカウントのコンセプト、いわゆる投稿内容やカラーを決めましょう。アカウントのコンセプトを決めずにその場その場で投稿したい内容を投稿していると内容にバラつきが出てしまい、ユーザーが「何のアカウントだろう？」と困惑してしまいます。

アカウントのコンセプト決めの際に気をつけるポイントとしては、ターゲットが何を知りたいのかを優先することです。いくらサロン側が発信したい内容でも、ターゲットから興味を持たれなかったらフォローや予約にはつながりません。

インスタで「美容サロン東京」などと検索すると多くのアカウントがでてくるため、惹かれたアカウントを参考にしてみても良いでしょう。

4.プロフィール欄をわかりやすくする

最後に、プロフィール欄を分かりやすく入力しましょう。インスタは、投稿にURLを貼って外部のページにリンクすることができません。投稿に興味を持ったユーザーはプロフィールページに飛ぶことが多いため、プロフィールの充実度は非常に重要。

また、プロフィール欄には最大150文字までしか記入できません。どうしても外せない情報は入れつつ、分かりやすいプロフィール欄を心がけましょう。箇条書きで記載するのもおすすめです。

サロンがインスタ運用する際のポイント

最後に、美容サロンがインスタ運営を行う際のポイントを5つ紹介します。

お店の情報が一目でわかるプロフィールにする

インスタでの集客において、プロフィール内容はとても大切です。プロフィールは、いわばアカウントの「顔」。プロフィールの情報の少なさは、ユーザーの離脱につながります。

住所やアクセス、営業時間や定休日などの簡単な店舗紹介はもちろん、予約ページのURLも貼っておくと良いでしょう。お店でどんな施術を提供しているのか、インスタではどんな投稿をしているのか、どんな人にとっておすすめなのかをわかりやすく紹介できるとベスト。連絡先として電話番号や公式LINEのIDを載せておくのもおすすめです。

関連記事：インスタのプロフィールをオシャレにする4つのポイントを解説！

投稿に統一感をもたせる

インスタ運用における2つ目のポイントは、投稿に統一感を持たせること。インスタはプロフィールページに飛ぶと過去の投稿が一覧で表示されるため、複数枚を一気に見たときのイメージも重要です。統一感をもたせることで、店舗のブランディングにもつながります。

実際にフォロワーが多いサロンを見てみると、投稿の形式や画像の色、雰囲気などが統一されていることが分かるでしょう。一見難しいように見えますが、まずは色を統一するところから始めてみましょう。

また、インスタには、投稿を3つまでプロフィール欄に固定する機能があります。プロフィール欄に収まらなかった情報や、写真を使ったほうが分かりやすい情報を載せた投稿を作り、固定しておくのもおすすめです。例えば、「最寄り駅からサロンまでの道順」「施術コース一覧」などがトップに固定されていると、分かりやすいでしょう。

投稿にも予約までの導線を確保する

集客目的でインスタを運用する場合、予約への導線はとても大切。プロフィール欄だけでなく、投稿にも予約までの導線を設置しましょう。

ただし、先ほども解説したようにインスタは投稿からURLをタップできない使用になっています。そのため、投稿にはプロフィール欄に導く画像や文言を入れ込むのがおすすめです。投稿にアカウント名を記載し、「予約はプロフィール欄のURLから」というテキストを書いたり、複数枚投稿の最後に予約ページのQRコードを載せたりする方法があります。

ストーリーズにURLを貼り、ハイライトとしてまとめておく方法も分かりやすくておすすめです。

最適な投稿時間を心がける

インスタの投稿を多くの人に見てもらい集客効果を高めるためには、最適な投稿時間を心がけることも重要です。せっかく心を込めて作った投稿も、ユーザーの目に止まらなければ意味がありません。多くのフォロワーがインスタを利用している時間に投稿するようにしましょう。

とはいえ、「フォロワーがインスタを使っている時間が分からない」という方がほとんどだと思います。実は、ビジネスアカウントの場合は無料で分析可能。プロフィールページにある「インサイト」を開き、「オーディエンス」を見れば、フォロワーがアクティブな曜日・時間を見ることができます。

また、インスタは一般的に19〜22時、土日祝日の場合はこれに加えて12〜18時も利用者が多いといわれています。初めて投稿する場合は、ゴールデンタイムと呼ばれるこれらの時間に試してみてはいかがでしょうか。

サロンの店舗名をハッシュタグ化させる

インスタを利用している方なら馴染み深いであろう、「#（ハッシュタグ）」。ハッシュタグは、美容サロンの集客においても大きな効果が期待できます。より多くの人に見てもらいたい場合は、「#東京サロン」「#ヘアサロン」などといった地域やジャンルを活かした一般的なワードを投稿のキャプションに入れ込んでみてください。

ただし、一般的なハッシュタグは投稿数が多く、他のサロンの投稿に埋もれてしまうリスクも高いでしょう。そんな場合におすすめなのが、サロンの店舗名をハッシュタグ化し、スタッフはもちろん、来店してくれたお客様に投稿してもらうようお願いすることです。独自のハッシュタグで投稿をまとめることで、カタログのように使用することもできます。

まとめ

年代や性別を問わず、多くのユーザーに利用されているインスタ（Instagram）。画像や動画などのビジュアル情報がメインとなることをはじめ、利用者層が10〜40代の女性が多いこと、予約をうながせること、お客様とコミュニケーションがしやすいこと、検索ツールとしても使われていることなどから、実は美容サロンとの相性が抜群です。

インスタを解説したら、まずはビジネスアカウントに切り替えることから始めましょう。インサイト機能を活用することで、より効果的なマーケティング活動が可能になります。プロフィール欄や投稿内容、投稿時間を心がけたり、ハッシュタグを活用したりすることで、効果的なインスタ運用が可能です。

インスタをうまく活用し、サロンのファンを増やして集客力アップを目指しましょう。

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