インスタグラムやFacebook、Twitterなど様々なSNSが普及し、昨今では大半の人が何かしらのSNSを利用しています。
SNSは見るだけという人も少なくないですが、日記や趣味アカウントとして利用したり、ビジネスアカウントや企業アカウントで集客ツールとして利用したりしている人も多いでしょう。
投稿する際には投稿内容に気をつけている人が大半だと思いますが、実は自分の知らないうちに著作権を侵害してしまっていたという可能性もあります。
SNSに投稿をアップしたことがある人は、過去の投稿は絶対に著作権を侵害していないという自信はありますか?また、写真の著作権に関するインスタグラムの公式見解をご存知ですか?
この記事では、あなたが無意識のうちでもインスタグラムで著作権の侵害をしてしまわないように、インスタグラムの写真の著作権についてや投稿するときに気をつけるポイントを解説します。
自分のアカウントの写真を無断転載された場合の対処法も紹介していますので、インスタグラムを利用している人は、ぜひご一読くださいね!
著作権とは?
「著作権って聞いたことはあるけど、自分の認識はあってるかな?」と思っている方のために、そもそも著作権とはどんなものなのかについてお話しします。
私たちは、毎日の生活の中で、本や雑誌で小説を読んだり、CDの音楽を聴いたり、絵画や彫刻のような美術を鑑賞したり、テレビでドラマやアニメを楽しんだりしています。
小説、音楽、美術、アニメなどの作品は、それを作った人がそれぞれ自分の考えや気持ちを作品として表現したものです。
そして、この表現されたものを「著作物」、著作物を創作した人を「著作者」、法律によって著作者に与えられる権利を「著作権」と言います。
引用:学ぼう著作権①著作権とはどんな権利?/みんなのための著作権教室
著作権法では、著作権の内容を大きく以下の二つに分けています。
- 著作者人格権
→著作物を通して表現されている著作者の人格をまもるための権利 - 著作権(財産権)
→著作権者が著作物の利用を許可してその使用料を受け取れる権利
著作権では、著作物の利用方法によって、さまざまな権利をきめ細かく定めています。著作権法に定められている方法で著作物を利用する場合は、利用する前に著作権者の許可をもらうことが必要です。
たとえば、印刷や写真など物に複製したり、テレビやインターネットで送信したりする場合は著作権者の許可が必要となります。
ちなみに、著作者が得られる著作権は、権利を得るための手続きは何も必要ありません。また、著作物を創作した時点で自動的に権利が発生(無方式主義)し、以後、原則として著作者の死後70年まで保護されます。
参考:著作権って何?(はじめての著作権講座)
インスタグラムで使用可能な写真とは?
著作権について考えると、少し身構えてしまって「結局インスタグラムで使用できる写真はどんなものなの?」と疑問に思うかもしれませんね。
もし、あなたがインスタグラムで写真を投稿したいなら、自分(または自社)で撮影した写真のみにしておきましょう。
あなたが撮影したものなら、著作権はあなたにありますので自由に使えます。
また、最近では写真だけではなくバナーのような画像を作って投稿している人もいます。画像を作る際にも、著作権フリーのイラストやデザインを使わないと著作権の侵害にあたりますので気をつけましょう。
写真の著作権に関するInstagramの公式見解は?
今年、インスタグラム社は「画像の埋め込み機能を使っても著作権侵害になる」という公式見解を発表しました。
そもそも、インターネット上にアップロードされている写真は、撮影した人の著作物であるため、著作者の許可を得ずに引用したり、転載したりしてはいけません。
しかし、インスタグラムの利用規約には、「アップロードされた当該画像の使用許可をネットサービス側に対して与える」という規約が含まれています。そのため、インスタグラムやTwitterなどのネットサービス側は、自身のサービス上に画像を表示することが法的に許されています。
インスタグラム側にアップロードされた画像の使用許可について、これまで法廷では「ネットサービス上の『埋め込み』機能を使った場合は、画像の使用許可を引き継ぐことが可能であるため、埋め込みで表示される画像に関しては著作者の許諾が不要だ」という解釈が主張されてきました。
インスタグラムは利用規約に「利用者は、弊社が(利用者のプライバシー設定およびアプリ設定に沿って)利用者のコンテンツをホスト、使用、配信、変更、運営、複製、公演、公開あるいは翻訳し、また派生作品を作成する非独占的、使用料なしの、譲渡可能、サブライセンス可能な全世界を対象としたライセンスを付与するものとします」として、ライセンスの実施許諾権を第三者に与える「サブライセンス」を認めています。
そのため、インスタグラムの埋め込み機能を使った場合にはサブライセンスが認められるとして、著作権違反にはならないという主張があったのです。
実際、「Instagramの埋め込みは著作権侵害に当たらない」という一審判決が下ったケースもありましたが、この度インスタグラムを運営するFacebookが「Instagramの埋め込み機能には画像の使用許可は含まれない」という声明を送付しました。
この声明の中で、Facebookは「私たちの利用規約は弊社へのサブライセンスの付与を認めていますが、埋め込み機能のAPIにはサブライセンスが付与されません」と述べ、著作物の利用について「当社のプラットフォームポリシーでは、権利所有者から必要な権利を取得することを義務づけています。
埋め込み機能で表示した著作物のライセンスが法廷で求められた場合、コンテンツを共有するライセンスを取得した証拠を提出する必要があります」と説明しました。
Instagramは今後、新機能として写真の埋め込みを許可するかどうかを設定できるようにすることを検討しているといいます。
参考:Instagramが「画像の埋め込み機能を使っても著作権侵害になる」という公式見解を発表/Gigazine
著作権を侵害されないためにした方がいいこと
自分は著作権を侵害しないように気をつけていても、他の人もそういった人ばかりではありません。自分が著作権を侵害される側になってしまうこともあり得るのです。
著作権を侵害されないためにできる工夫を紹介しますので、参考にしてみてください。
著作権を侵害されないための工夫①:ロゴや企業名、マークなどを入れる
まず一つ目の工夫は、投稿する写真に必ずロゴや企業名、マークなどを入れることです。
ロゴや企業名、マークなどを入れることで写真に著作権表示がされますし、悪用されにくくなります。
ロゴや企業名、マークを写真に入れると写真の構図やデザインに影響を与えて嫌だと思う場合は、隅に小さく入れたり、薄く入れるだけでも著作権を侵害されにくくなりますのでおすすめです。
著作権を侵害されないための工夫②:無断転載は禁止という旨をアピールする
インスタグラムのプロフィール欄やテキスト欄に、無断転載禁止の旨や#無断転載禁止というハッシュタグが記載されているのを見たことはありませんか?
この方法もある程度の抑止力があるのでおすすめです。
本来は、引用元を記載すれば転載しても違法とはなりませんが、転載されたくない場合にはプロフィール欄やテキスト欄に、無断転載禁止の旨や#無断転載禁止のハッシュタグを記載しておきましょう。
自分たちの写真の無断転載を見つけた際にすべきこと
著作権を侵害されないための工夫を行っても、写真を無断転載されてしまう場合があります。これには悪気がない場合もありますので、対応に悩むこともあるでしょう。
もし、インスタグラムで自分の写真を無断転載されてしまった場合には、インスタグラム社に通報すれば大丈夫です。通報の仕方は以下の通りです。
- 投稿写真の右上の「…」をタップ
- 「報告する」を選択
- この投稿を報告する理由が表示されるので「不適切である」を選ぶ
- 「知的財産権の侵害」を選択
- 「ヘルプセンターで報告」をタップ
このようにインスタグラムに報告すると、インスタグラム側から通報されたユーザーへ連絡してくれたり、削除対応をしてもらえたりします。
インスタグラムで使用する写真で気をつけるポイント
インスタグラムで使用する写真で気をつけるポイントは、基本的には自分で撮影した写真、自分で作成した画像を投稿することです。
しかしながら、他のユーザーの投稿を転載したい場合もあるかと思います。たとえば、自社の商品やサービスを使ってくれていたり、自社のイベントに参加してくれたりしたときの写真がそれに当たるでしょう。
他のユーザーの投稿を転載したい場合は、まず本人に転載して良いかどうかの確認を取ることが大切です。本人の許可を得た場合のみ、転載しましょう。
そして、転載をする場合は投稿のテキスト文に引用元として「@ユーザー名」のようにアカウント名を表示します。
このような手順で転載すれば、著作権の侵害にはあたりませんので覚えておくと良いでしょう。
まとめ
インスタグラムの写真の著作権についてや投稿するときに気をつけるポイント、無断転載されてしまった場合の対応などについて解説しました。
もしも著作権を侵害してしまった場合、「10年以下の懲役」または「1000万円以下の罰金」を科せられてしまいますので、転載する場合は①許可を取る②引用元を明記することを忘れないようにしましょう。
一方で、自分が一度インターネット上にアップロードした写真や画像を転載されないようにするのも一苦労が必要です。
他人の写真は転載の許可を取って引用元を記載する、自分の写真には自分の写真だと分かるようにロゴや企業名を入れておくといったことを頭の隅に入れながら、インスタグラムの運用を楽しみましょう!
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