広告運用の頼れるパートナー、キーワードプランナーはしっかりと使いこなしていますか?
使っているけど、実際には検索ボリュームや自分では思いつかなかったキーワードを探すだけ…という広告運用者の方も少ないと思います。
そこで、今回は2018年にリニューアルされらキーワードプランナーの活用方法やリニューアル版の特徴をまとめていこうと思います。
新しいキーワード候補の取得
まずは新しいキーワード候補を取得してみましょう。
こちらは指定したキーワード+○○などの複合ワードだけではなく、関連するキーワードも幅広く取得することが出来るので、自分ではなかなか思いつかないニッチなキーワードを取得することができます。
キーワードプランナーを開くとこのような画面が開きますので、左側の”キーワードを検索”をクリックします。
そして、自分が気になるキーワードを入力します。この際に調べたいキーワードが複数ある場合は区切って入力していきます。
キーワードの入力が終わったら開始ボタンを押します。すると、入力したキーワードと関連性の高いキーワードの一覧が表示されます。
あとはここから月間平均検索ボリュームや競合性を見て、自社の商品やサービスにマッチしたキーワードを選んでいくようにしましょう。
※キーワード候補はCSVファイルとしてダウンロードが可能です。
キーワードの過去データを取得
次にキーワードの過去データを取得していきましょう。こちらは指定したキーワード入札トラフィックを取得することが出来ます。
こちらを行うことで広告を運用する際の目安を数値化してシュミレートすることが出来るので広告出稿の失敗を事前に防ぐことが出来ます。
では、使い方を解説していきます。
キーワードプランナーを開いて右側の”検索ボリュームと検索の予測を取得しましょう”をクリックします。
そうすると、キーワードの入力画面になるので調べたいキーワードを入力して開始ボタンをクリックします。プランの概要というタブをクリックすると
- 費用や上限クリック単価の目安など
- キーワード
- デバイス
- 地域
これらデータを実際に広告を運用する前に分析して、キーワードのもつポテンシャルを測ったり、除外するべきキーワードかなどの1つの目安として使っていくようにしましょう。
こちらのデータもCSVファイルとしてダウンロードが可能です。
キーワードプランナーの指標の解説
googleで1か月に対象キーワードとその類似パターンで検索されているおおよその回数です。単一キーワードは検索回数が多くなり、複合キーワードになると検索ボリュームは減少します。
※月間平均検索ボリュームが多いところに広告を出稿して露出を増やすことが出来ればサイトへのアクセス数は増えます。
ただ、そういったキーワードは購買意欲であったり成約までの距離が遠くなってしまうことがほとんどなので無駄に予算をかけすぎてしまう可能性があるので注意が必要です。
例 ダイエットサプリを通販で販売したい場合
- ダイエット(月間平均検索ボリューム 10~100万回)
- ダイエット サプリ(月間平均検索ボリューム 1~10万回)
- ダイエット サプリ 通販(月間平均検索ボリューム 100~1000回)
かなりの検索回数の差があるのですがそれぞれの検索意図は異なります。
“ダイエット”というキーワードで考えてみると漠然とダイエットしようかなと考えている人や自分に合ったダイエット方法を探している人が大半だと思われます。
なので、自社のダイエットサプリの購入につなげることが難しくなります。
“ダイエット サプリ”で考えるとサプリメントでダイエットをしたいという検索意図が読み取れます。
この段階でも一定数の成約はとれますがこの段階だとダイエットサプリでどれがオススメなんだろうと検討段階の人も一定数います。
なので、もっと絞って成約率を高めるなら”ダイエット サプリ 通販”などの検索意図が明確なキーワードで広告を出稿していくのがおすすめです。
小さいところから刈り取っていき徐々に規模を大きくしていく方が効率的です。
そのキーワードで広告を出稿しているサイトがどのくらいあるかという指標です。競合性が高いということはそれだけキーワードのクリック単価も上がっているので必然的に予算をかけないと広告枠を勝ち取ることが難しくなります。
Googleキーワードプランナーを利用すれば、リスティング広告のキーワード設計やコンテンツサイトのタイトル案が手軽に作成できます。
ウェブマーケティング担当者なら、Googleキーワードプランナーを利用した具体的な根拠にもとづく、マーケティング戦略を立て、結果を出すことが常に求められます。
「なんとなく、アクセスがありそうだからキーワードとして選定した…」では、PDCAサイクルを回すことができず、結果を出すことが難しいでしょう。
しかし、Googleキーワードプランナーの使い方を習得すれば、キーワードが収益につながるキーワードなのか、判断できるようになり、今以上に結果を出せる可能性があります。
そこで今回は、Googleキーワードプランナーの使い方、戦略を考える際のポイントについてご紹介します。
キーワードプランナーを使ってわかる4つの事
先ほど指標の解説で説明した数値なども含めて、Google 広告の キーワードプランナーでは、以下4点が確認ができます。
1.Webサイトと商品カテゴリから適したキーワードを見つけられる
Webサイトと商品カテゴリから、キーワードを選択できます。リスティング広告の運用開始当初はどのキーワードを入札すればいいか解らず困ってしまうと思います。
キーワードプランナーを使ってホームページや商品カテゴリに関連する キーワードを絞り、入札する キーワードに似た単語の発見や地域ごとの検索数の違いの調査に役立てられます。
全く思い浮かばない。という方は検索ボリュームと検索の予測取得画面で自社サイトのURLを打ち込めば、サイトを解析して、キーワードの提案を出してくれます。
2. キーワードの検索ボリュームの確認出来る
キーワードプランナーではキーワードの検索回数が確認できます。ある程度の検索回数がなければ、キーワードを設定しても広告は表示されません。
よくあるお話で、自社の商品に関するマニアックなキーワードばかりを設定してしまったが為に、広告が全然表示されず機会損失する。という失敗がよく見られます。
キーワードを設定する際はキーワードプランナーを使い検索ボリュームと想定クリック回数を見て、ある程度検索されているキーワードを入札してください。
更に、キーワードごとの推奨入札単価も表示されますので、入札価格を決定する際の参考にしてください。
3. キーワードの新しい組み合わせを作れる
キーワードプランナーを活用してスモールキーワード・ミドルキーワードを作成する事ができます。
1単語のキーワードなどの、検索回数が多いキーワードのことを「ビックキーワード」と呼びます。ビッグキーワードは検索回数が多い分、ユーザーの検索意図が絞り込めず、コンバージョンまで到達できる見込み低いです。
それに対し、複数単語などの検索回数の少ないキーワードのことを「スモールキーワード」と言います。スモールキーワードは検索回数が少ない分、競合が少なく、具体的で明確なニーズをもった検索ユーザーを拾えますので、コンバージョンの見込みが高いです。
その中間をミドルキーワードと言います。
2つのキーワードリストを組み合わせて新しい キーワード候補を作り、その検索ボリュームや推奨入札 単価の確認ができます。
例えば、「サプリ」「器具」「食事」という キーワードリストと「マッサージ」「ダイエット」「美容」の キーワードリストを組み合わせて、新しい キーワード候補を作り、それぞれの検索ボリューム等の確認ができます。
4.クリック数と費用の予測がたてられる
キーワードプランナーではキーワードを指定すると、想定クリック数やクリック単価の相場も確認できます。それらの数値を元に1日の予算設定や想定流入数の予測を立てる事ができます。
キーワードプランナーを盲信しない
ここまでキーワードプランナーの使い方や指標などについて書いてきましたが、キーワードプランナーはあくまでサイトの分析結果や検索キーワードから、関連キーワードを提案してくれるだけですので、盲信してはいけません。本当に効果的なキーワードかどうかは自分で考えるしかありません。
キーワードプランナーに頼り切ったキーワード抽出にならないためにも、それ以外のキーワードの抽出方法を習得しておいてください。下記がオススメのキーワード抽出方法です。
ユーザーが検索しそうなキーワードで検索してみる
こちらはとても原始的な方法ですがかなり効果的です。自分がユーザーになったつもりで、自社のサービスを求めているユーザーが検索してくるであろうキーワードで、実際に検索してみる方法です。ふとした思いつきで競合の少ない良いキーワードが思いつくおこともよくあります。
サーチエンジンのサジェストキーワードを確認する
上記のキーワード検索をする際にサジェストキーワードもぜひ確認してください。サジェストキーワードとは、検索エンジンなどの検索欄に キーワードを入力したとき、そのキーワードと関連性の高いキーワードを自動的に表示してくれる機能です。ユーザーが検索しているデータも元に提案していますので、自分では思いつかないキーワードが出てくることもあります。検索結果画面の下画面にも表示されています。
「good keywords」などの検索サジェストサイトを使用する
キーワードを打ち込むとそのキーワードに対して大量のサジェストを出してくれるサイトがいくつかあります。サーチエンジンのサジェストでは表示しきれない量を確認できます。
yahoo!知恵袋をみる
こちらはあまり行なっている方はいないかもしれませんが、行き詰まった時には見てみると新たな発想が生まれるかもしれません。
知恵袋で関連するキーワードで検索すると、ユーザーのリアルな悩みを実感できると思います。実感することで、「じゃあこんなキーワードで検索するんじゃないか?」など発想の転換で良いアイディアを生み出すことも大切です。
Googleトレンドを使う
GoogleトレンドはGoogleが提供するキーワードのトレンドを表示してくれるサービスです。そのキーワードが、いつ多く検索されているのか分析できます。また、地域ごとの検索割合や関連キーワードも確認できますので、確認して損はないと思います。
とにかくサイトを熟読する!
自社のサイトはもちろんですが、競合他社のサイトも穴があくほど読んでください!サイトを読み込むことで集客すべきキーワードが自然とわかるはずです。競合も含め読み込むことで自社の強みが理解できるので、CVへの確度が高いキーワードのヒントになります。サイトの熟読は広告文を作成する時にも役立地ますのでぜひ行ってください!
色々なキーワード抽出方法を書きましたが、キーワードの出し方は人それぞれですので、正解はありません。自分の考えでは思いつかない方法もありますので、色々調べてみてください!
キーワードプランナー(リニューアル版)の特徴まとめ
- 画面のレイアウトがシンプル
- キーワードファイルの一括ダウンロード
- 予測データ
今回はリニューアルしたキーワードプランナーについてまとめさせていただきました。キーワードプランナーを検索ボリュームを調べるためだけに使うのは非常にもったいないです。
過去のデータを取得したり、自分ではなかなか見つけることが出来なかった関連キーワードの発掘、シュミレーションなどの様々な使い方が可能です。
キーワードプランナーを使いこなして、WEBマーケティングの効率をどんどん改善していきましょう!
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