Facebook(広告)

Facebook広告でのメッセージ・Messenger活用術

「メッセージ形式のFacebook広告があるって聞いたので使ってみたい! 」
「Messengerやメッセージ機能はどんな広告で使えるんだろう? 」
「Messengerを利用して出稿するときのポイントが知りたい! 」

2017年から「メッセージ」が目的として選べるようになり、Messengerおよびそのメッセージ機能を利用するタイプのFacebook広告が徐々に浸透してきています。

本記事では、Messengerやメッセージ機能に関連するFacebook広告というテーマで、これらの広告の種類やメリットについて解説します。出稿するときの注意点についても紹介していますので、導入を検討している人はぜひお読みください!

「Messengerは使ったことがないので、どう活用したらいいかわからない」という人は、Facebook広告のプロに相談してみてはいかがでしょうか。弊社のFacebook広告の運用サービスは少額予算で利用可能ですので、まずはサービス内容だけでもご確認ください。

Messengerとは?

Messenger(メッセンジャー)とは、チャットのような形式でメッセージをやり取りできるメッセージサービスを指します。

MessengerはFacebook公式から提供されているサービスで、Facebookのユーザーアカウントを所持していれば誰でも無料で利用できます。

日本で生活しているとLINEなどに比べて使われていない印象がありますが、1ヵ月に送られるメッセージ数は20億件以上(※)と人気のサービスです(2017年時点)。

参考:Facebook広告の目的に「メッセージ」が登場(Facebook公式ページ)

Messengerの広告の種類

Facebook広告のうちMessengerやそのメッセージ機能に関連するものとしては、以下の3種類の広告が挙げられます。

  1. Messenger広告
  2. Messenger誘導広告
  3. 広告メッセージ

それぞれの広告の概要および特徴について解説します。

Messenger広告

Messenger広告とは、Messenger(メッセンジャー)上で配信できるタイプのFacebook広告です。Messenger広告を出稿するときは、アプリ内での表示位置を以下の2つから選択できます。

  1. 受信箱
  2. ストーリーズ

配信先として受信箱を選ぶと、Messengerの受信箱画面においてスレッド間のスペースに自社広告が表示されます。

ストーリーズを選んだ場合、テレビ広告のような形で一般ユーザーのストーリーズ再生の合間に自社広告が表示されます。インスタグラムやFacebookのストーリーズ広告を利用したことがある人は、同じような形式の広告だと考えると想像がつきやすいでしょう。

Messenger誘導広告

Messenger誘導広告は、その名の通りユーザーをMessenger上の自社スレッドに誘導するタイプのFacebook広告です。Messenger誘導広告には、FacebookやインスタグラムなどMessenger以外のサービスにも配信できるという特徴があります。

ユーザーが広告をタップするとMessengerが起動し、そのユーザーとメッセージ上でやり取りできるようになります。そのため、問い合わせをしてくれた熱心なユーザーに絞ってリード情報の入力や商品の購入へ誘導することが可能です。

広告キャンペーンの目的として「メッセージ」を選べるため、メッセージを送ってくれそうなユーザーへ優先的に広告を配信できます。

広告メッセージ

広告メッセージは、すでにMessenger上でやり取りした顧客に対して配信できるメッセージ形式の広告です。配信先はMessenger上のスレッドしか選択できませんが、テキストや画像などをメッセージとしてユーザーへ送信できます。

自社商品・サービスに興味を持っていたり実際に購入または使用していたりするユーザーにメッセージを送信できるので、リターゲティングや既存顧客のフォローに適しています。広告メッセージの主な用途としては、クーポンの配布やキャンペーンの案内などが代表的です。

Messenger広告を活用するメリット

Messenger広告は、Messenger経由で顧客とのやり取りが可能というほかの広告にはない特徴を持っています。ここでは、この点に起因するメリットを紹介します。

リード情報が獲得しやすい

メッセージでのやり取りをオファー前に挟むことにより、リード情報が獲得しやすくなります。

誰もが知るような大企業や自分の好きな企業の広告を除き、フォームへの個人情報の入力は大きな抵抗感や不安を伴います。メッセージによるコミュニケーションで信頼関係を構築すれば、ユーザーの精神的負担を減らせます。

商品・サービスを個別に紹介できる

メッセージはユーザー個別のスレッドに送信されますので、一人一人に向けて最適な商品・サービスを紹介できます

通常タイプの広告で宣伝する場合は不特定多数に向けて配信されるため、ユーザーごとに最適化するには限界があります。メッセージでユーザーの希望を引き出してからオファーを行うことで、興味を持ってくれそうな商品・サービスをピンポイントで紹介可能です。

問い合わせまでのハードルを下げられる

Messenger経由でメッセージを送信できるため、問い合わせ対応にも活用できます。

通常タイプの広告ではどうしても広告主からの一方通行の宣伝になってしまうので、なにか疑問があってもそのまま離脱してしまう可能性が高いです。

一方、Messenger誘導広告や広告メッセージではすでにスレッドが開かれた状態になるので、問い合わせまでのハードルが低くなっています。Messengerの広告を問い合わせの窓口として利用すれば、見込み客の声を聞けるだけでなくユーザーに安心感を与えられるでしょう。

広告メッセージでは既存顧客にアプローチできるため、商品・サービスのアフターフォローやさらなる改善にも役立ちます。

Messenger広告を配信する際の注意点

Messengerに関連するFacebook広告はメッセージを利用した特殊な広告ですので、通常タイプの広告とは気を付けるべき点が異なります

キャンペーン目的を適切に設定する

とくにMessenger誘導広告を利用する場合、キャンペーン目的を適切に設定しましょう。

広告メッセージではキャンペーン目的をメッセージに設定する必要がありますが、Messenger誘導広告ではコンバージョンなどほかの目的も選択可能です。メッセージの返信を重視するならメッセージ、コンバージョンをもとに最適化をかけたいならコンバージョンなど、自社の戦略に合った目的を選ばなければなりません。

Messenger広告は配信先がMessengerになっているFacebook広告ですので、こちらも通常のFacebook広告と同じくメッセージ以外の目的が選択できます。

広告メッセージの配信条件を確認する

広告メッセージは、Messenger上でやり取りを行ったすべてのスレッドへ配信できるわけではありません。下記条件を満たすスレッドにのみ送信可能ですので、ターゲット層がこちらの条件に当てはまるか確認しておきましょう。

  1. 直近で24時間以上非アクティブの状態が続いている
  2. 非アクティブ期間が1年より短い

広告メッセージの詳しい配信条件や設定手順について知りたい人は、下記のFacebook公式ヘルプページを参照してください。

▶︎ 広告メッセージを作成する(Facebook公式ヘルプページ)

メッセージ用の指標を活用する

Messengerに関連する広告のパフォーマンス分析には、Facebook広告のインサイト機能で利用できる指標を活用しましょう。指標については、インサイト機能の管理権限を持つアカウントでログインすれば広告マネージャ上で調べられます。

Messenger誘導広告や広告メッセージでは、メッセージ形式の広告用のパフォーマンス指標を計測可能です。

たとえば、「メッセージスレッド開始」という指標では、7日間以上非アクティブ状態だったユーザーが広告によりメッセージを送信開始した回数を確認できます。

広告クリエイティブやウェルカムメッセージの内容を工夫する

少しでも返信率を上げるためには、広告クリエイティブやメッセージ内容も工夫するのが有効です。

Messenger誘導広告はほかのアプリからMessengerが起動する特殊な仕組みになっています。ユーザーが混乱してしまわないように、広告テキストやCTAなどでこれからMessenger上のやり取りが始まることを伝えておくとスムーズでしょう。

また、Messengerのスレッドではプライバシー保護のため、ユーザーからの返信がないとメッセージのやり取りが行えない仕様になっています。メッセージを送ってもらうために、最初に送るあいさつ文でユーザーの興味を引いたり安心感を与えたりできるように工夫しましょう。

広告キャンペーンを期間を長めにとる

広告メッセージを利用する場合、キャンペーン期間は多少長めに取っておくのがおすすめです。

広告メッセージについて、Facebook公式では5日以上のキャンペーン期間を推奨しています。広告メッセージは基本的には配信開始から24時間以内に送信されるものの、確実に配信を最大化したいのであればこちらの基準にしたがいましょう。

Facebook広告には、広告配信の最適化にある程度時間がかかるという特徴があります。広告メッセージ以外を利用する場合でも、あまりに短いキャンペーン期間は避けたほうが無難です。

Messenger広告が有効なビジネスやサービスとは

以下のような特徴を持つビジネスやサービスは、Messengerを用いた広告が有効と考えられます。

  1. 個人情報の入力が必要なビジネスやサービス
  2. スムーズなやり取りが必要なビジネスやサービス

Messenger誘導広告や広告メッセージでは、メッセージのやり取りを通じて顧客との信頼関係を築くことが可能です。一般的に広告フォームに個人情報を入力する行為は抵抗があるものですが、ユーザーと良好な関係であれば精神的な負担を減らせます。具体的には、セミナーや転職サイトなど何かしら登録が必要なビジネスやサービスに役立つでしょう。

また、Messengerはチャット形式のメッセージサービスですので、メールなどと比べて注文や問い合わせ対応がスムーズに行えます。こちらの特徴を利用して、迅速なやり取りが求められる飲食店の販促活動に活用されています。

「Messengerを利用するメリットについてはわかったけど、自社に向いているかわからない……」という人は、プロの視点からアドバイスをもらいましょう。弊社のFacebook広告の運用サービスなら少額予算でもプロに運用を任せられます。

まとめ

本記事では、Messengerやメッセージを利用したFacebook広告について、以下の内容を説明しました。

  1. Messengerの概要
  2. Messengerの広告の種類
  3. Messenger広告を活用するメリット
  4. Messenger広告を配信する際の注意点
  5. Messenger広告が有効なビジネスやサービス

Messengerやメッセージを使用するFacebook広告は、Messengerを配信面として使う広告とスレッド上でメッセージを介してユーザーとやり取りする広告に大別されます。

広告配置を自動に設定しているとFacebook以外のサービスにも同時配信されるため、Messengerを配信先として活用した経験のある広告主は多いでしょう。

しかし、メッセージアプリであるMessengerに広告配信するなら、最大の強みであるメッセージ機能を利用しない手はありません

ユーザーとメッセージを通じて深いコミュニケーションが取れる点は大きなメリットですので、ぜひ一度Messenger誘導広告や広告メッセージを試してみてください。

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