「検索広告ってどんな特徴があるのかな」
「検索広告を出稿するメリットやデメリットが知りたい」
「GoogleとYahoo! では何が違うんだろう？ 」

一日何億件もの検索が行われているとされるGoogleとYahoo!。

そんな大勢のユーザーが利用する検索結果画面に配信できるため、検索広告は非常に人気のある広告の一つです。

ただ、どんなメリット・デメリットがあるのかは良く分かっておらず、なんとなく出しているという人も多いでしょう。

そこで本記事では、検索広告（リスティング広告）の概要や、メリット・デメリットを含む特徴について詳しく説明します。

GoogleとYahoo! での違いについても解説していますので、どちらを使うべきか迷っている人はぜひお読みください。

検索広告（リスティング広告）とは？

検索広告（リスティング広告）とは、検索結果画面に表示できる広告のことです。

ここでは、検索広告（リスティング広告）の概要について、掲載場所・仕組み・課金方式の3要素に分けて紹介します。

検索広告（リスティング広告）の掲載場所

検索広告（リスティング広告）は、検索エンジンにおける検索結果画面に表示されるテキスト広告です。検索結果画面のページ上部または下部に配置されます。

広告ではない通常のWebページは、検索結果画面の中央に表示されるのが一般的です。そのため、ユーザーは表示位置の違いにより、通常のページと検索広告を区別することができます。

検索結果画面における掲載順は「広告ランク」に応じて決まる仕様となっています。「広告ランク」とは、広告が表示される時点での広告の品質や入札単価などによって毎回変動します。
広告の品質とは、検索内容に対する広告文の関連性やユーザーが広告をクリックする可能性の高さなど、複数の要素によって定められた評価基準のことを指し、入札単価とは、広告のクリック1回に対する最大の支払額（広告主が指定するもの）のことを指します。
複雑ではありますが、これらの要素を元に計算された結果から掲載順が定められています。

検索広告（リスティング広告）の仕組み

検索広告（リスティング広告）は、キーワードや配信地域、性別、年齢などのターゲティング設定を行い配信することができます。
ユーザーが検索したキーワードと広告のキーワードが一致すると、オークションによって広告が表示される順位が決定されます。

検索広告（リスティング広告）は、ユーザーの検索内容に関連性の高い広告が表示されるため、やみくもに出稿するよりも高い広告パフォーマンスが期待できます。

ちなみに、検索広告では除外キーワードを指定することも可能です。設定した除外キーワードで検索された場合、仮にエリアや年齢などキーワード以外の条件が合致していたとしても広告は表示されません。
意図せぬキーワードへの配信を抑えることで広告費用の削減が可能となり、成果に繋がる可能性の高いユーザーへのアプローチを強化することができます。

検索広告（リスティング広告）の課金方式

検索広告（リスティング広告）の課金方式には、主にCPC（クリック課金）が使用されます。

広告がクリックされた回数に応じて課金額が決まるので、表示回数をもとにした課金方式よりも広告費をコントロールしやすいといえます。

ただ、キーワードの人気度によって価格が大きく変動することがあるため注意が必要です。クリック単価は、キーワードによって数百円から数千円以上と幅広く設定されています。広告予算に余裕がない場合は、クリック単価をこまめにチェックして、高騰を抑えることが大切です。

また、広告の入札単価に上限を設けることも可能なため、心配な時は上限額を設定しておくと良いでしょう。

検索広告（リスティング広告）のメリット・デメリット

検索広告（リスティング広告）はSNS広告やマス広告と違ったユニークな特徴を持っています。

ここでは、これらの特徴から考えられる検索広告（リスティング広告）を使うメリット・デメリットについてご紹介します。

検索広告（リスティング広告）のメリット

検索広告（リスティング広告）のメリットは、主に以下の3つです。

検索意図に合った広告を表示できる

検索広告（リスティング広告）を利用すると、ユーザーの検索意図に合った広告を表示可能です。

検索広告（リスティング広告）では広告主が広告を表示するキーワードを指定できます。広告配信のターゲットとなるのは、実際に検索するほどそのキーワードに関する問題を解決したがっているユーザーです。

そのため、ユーザーが検索するワードに深く関連する自社広告を出すことができれば、ディスプレイ広告などと比べてクリックやコンバージョンに繋がりやすいという特性を持っています。

SEO対策をするより手軽に検索結果1ページ目に表示できる

検索広告（リスティング広告）を用いれば、 SEO対策をするより圧倒的に早く検索結果の1ページ目に広告を表示させることが可能となります。

検索広告（リスティング広告）を使わないで検索流入を獲得したい場合、主にSEOによってオーガニック経由でアクセスを集める必要があります。

しかしSEOは成果が出るまでに最低数か月、長ければ1年単位の時間がかかることも珍しくありません。やっとのことで検索結果1ページ目に自社ページを表示させても、その頃にはトレンドが変わっている場合もあるでしょう。

検索広告（リスティング広告）なら出稿したその日から検索結果1ページ目に表示できるので、宣伝活動の手間や時間を削減できます。

低リスクで出稿できる

検索広告（リスティング広告）では、CPC（クリック課金）方式で出稿できます。その場合はまったくクリックされなければ広告費が一切かからないので、低リスクで広告の反応をチェック可能です。

最初は数百円／日という金額で出稿するといったことも可能なため、広告費のコントロールは比較的簡単といえるでしょう。

検索広告（リスティング広告）のデメリット

検索広告（リスティング広告）のデメリットは、以下の通りです。

広告費がかかる

検索広告（リスティング広告）は有料広告の一種ですので、どうしても広告費はかかってしまいます。出稿している限りお金がかかり続けるので、予算が多くない場合は出稿期間や戦略に制限がかかる可能性があるのです。

人気キーワードほど入札単価が高くなるので、特に競合が強いキーワードを狙う場合は高額の広告費がかかることも珍しくありません。

ただし、入札単価や広告予算の上限を設定すればある程度、広告費をコントロールすることが可能になります。

専門知識が必要になる

検索広告（リスティング広告）は、Web広告の中では専門知識が求められる広告です。

検索ワードにはトレンド性があり、季節・年・市場などが変わると良く検索されるキーワードが変わってきてしまいます。検索広告の運用時に常に適切なキーワードを選定するには、長年の経験や鋭い情勢の予測が必要になるでしょう。

キーワードを自分で指定する仕組み上、自動最適化機能が充実しているSNS広告よりも管理に手間がかかる傾向があります。

画像や動画が使えない

検索広告（リスティング広告）は基本的にテキスト形式の広告です。バナー広告のクリエイティブと違い、画像や動画を活用できないのは商品やサービスによってはマイナス要素となりえるでしょう。

たとえば、芸術品やスイーツなど、商品によっては宣伝に写真が有効なものも多いです。こうした写真映えするものについては、テキストだけの検索広告（リスティング広告）だと魅力を伝えるのが難しいといえます。

検索広告でGoogle、Yahoo!ともにできること

検索広告はGoogleのほかに、Yahoo! でも出稿できます。2つの検索広告の基本的なシステムは共通で、いずれも検索結果と合致する広告を表示する仕組みです。

また、広告のフォーマットも共通で、主に見出しと説明文から構成されるテキスト広告です。見出しと説明文の長さの上限は基本的に差がありません。

このように、2つの検索広告の大まかな性質は類似しています。相違点はオプション機能やプラットフォーム自体のユーザー層など、広告の仕組み以外の細かい部分が中心です。

Google検索広告の特徴

2種類の検索広告のうち、Yahoo! 検索広告とは異なるGoogle検索広告の特徴は以下の通りです。

Yahoo! 検索広告に比べて広告表示オプションが豊富なのは、Google検索広告の大きな特徴です。こちらの広告表示オプションを利用すると、例えば以下のようなものが広告と一緒に表示できます。

1. 住所、商品価格、商品の補足説明
2. アプリストアへのリンク
3. 入力フォーム

Yahoo! 検索広告の特徴

続いて、Google検索広告とは異なるYahoo! 検索広告の特徴は以下になります。

信頼性の高い提携先だけでの広告表示が可能ということは、広告主によってはメリットになるでしょう。

Yahoo検索広告ではYahoo! JAPANをはじめ、LINEヤフー株式会社と提携している、信頼性の高いパートナーサイトにも広告を表示することができます。

信頼性の低いブログなどの個人サイトには広告が配信されないため、自社ブランドのイメージが低下するようなリスクも減らすことができます。

まとめ

本記事では検索広告（リスティング広告）について、以下の内容を解説しました。

1. 検索広告（リスティング広告）の概要
2. 検索広告（リスティング広告）のメリット・デメリット
3. 検索広告でGoogle、Yahoo!ともにできること
4. Google検索広告の特徴
5. Yahoo! 検索広告の特徴

検索広告（リスティング広告）は、検索エンジンを利用した広告の一種です。

広告費はかかるものの、オーガニック検索と異なり出稿当日から検索結果画面の1ページ目に表示させられるので、短期間で多くのアクセス流入が期待できます。

また本記事では、2大検索広告であるGoogle検索広告とYahoo! 検索広告の共通点・相違点についても紹介しました。

検索広告（リスティング広告）を使ったことがない人は、本記事を参考にして自社の広告目的に合う方を選んでみてください。

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