企業のWeb担当者であればFacebook広告について検討されたことがある方は、少なくないのではないでしょうか。
Facebook広告を検討している方・すでに配信している方・効果が出ないと止めてしまった方など、状況は様々だとは思いますが、誰もが気になっているのは、やはりFacebook広告の費用対効果だと思います。
Facebook広告を活用した集客の可能性はまだまだあるでしょう。
しかし、Facebook広告で効果を出すには、最低限の知識と技術が必要になってきます。今から広告の出稿を考えている方は、この記事から、ぜひFacebook広告の費用対効果を高めるヒントを見つけてください。
現在広告出稿中の方や、Facebook広告の配信で効果が出なかった方も、今一度この記事を読んで、自身の広告と見比べてみてください。きっとどこか違う点、考えきれていなかった点(戦略)を再発見できると思います!
Facebook広告と他の媒体との違いとは?
Google広告の場合は、Google検索時に表示されるリスティング広告の配信、Googleディスプレイネットワーク上でのディスプレイ広告の配信が可能で、Twitter広告の場合はTwitterユーザーにテキストやディスプレイ広告配信が可能であるという特徴がそれぞれあります。
Facebookは、世界で27億4,000万人、日本でも2,600万人の月間アクティブユーザーがいる媒体です。Facebook広告の場合、Facebookの2,600万人のユーザーだけではなく、Instagramの約3,300万人ものユーザーへ同時配信ができます。
Facebook 世界の月間アクティブユーザー数
Facebook 27億4,000万人
Facebook広告配信面 国内月間アクティブユーザー数
Facebook 2,600万人
Instagram 3,300万人
さらに、FacebookやInstagram以外にもAudience Networkという食べログやグノシーをはじめとした提携アプリやサイトに加え、MarketplaceやMessengerへの広告配信も可能です。
他の媒体と比較し、一つの媒体で他の複数の掲載面に配信できるメリットがあります。
関連記事:Facebook広告とTwitter広告の特徴を徹底比較!
Facebook広告の費用対効果が高い理由
Facebook広告の費用対効果が高い理由として、『高いユーザーターゲティング能力』『幅広い層へのリーチ』『選べる課金方法』等が挙げられます。
ほとんどのWeb広告媒体は、広告を作って配信するだけではなく、誰に表示するかを設定する事ができます。
例えば、看護師の求人サイトの広告であれば、看護師であるユーザーに配信する必要があります。誤って歯科衛生士のユーザーに対して配信した場合は、非効率的な運用結果となってしまいます。
ターゲティング精度が高い
他の広告媒体はターゲティング精度が20%台と言われている中、Facebook広告は、他の媒体に比べ、圧倒的に高い90%超と言われています。
Facebookはユーザーの分類能力(先述の例であげた看護師と歯科衛生士を判断する能力)がとても高く、幅広いユーザーの中からターゲットを選択できるため、高い費用対効果で広告を配信可能な媒体です。
【Facebook広告で可能なターゲティング】
- 地域
- 年齢・世代・性別
- 興味関心
- 行動(旅行予定・アプリ利用状況など)
- 学歴・職歴
- 子供の有無(その年齢)
- ライフイベントetc…
他にも設定次第では「自社製品の購入顧客の類似ユーザーに配信」なんてことも可能です。これらのターゲーティングが90%以上の精度でできるからこそ、Facebook広告は今でも根強い人気があるのです!
関連記事:Facebook広告の特徴とは?ターゲティングのコツを解説【2021年版】
ユーザー層が幅広い
10代~30代の利用率はInstagramやLINE等のSNSと比較すると低めではあるものの、40代~60代以上をメインとした多くの年齢層のユーザーがFacebookを利用しており、幅広い層に対してアプローチが可能となります。
課金方法が選べる
Facebook広告の課金方法は主に「クリック課金(CPC)」と「インプレッション課金(CPM)」の2つから選択することができます。
クリック課金(CPC)
配信した広告をユーザーがクリックする毎に課金されます。リスティング広告と同じくオークション制となっており、設定した上限クリック単価の中で1クリックの料金が変動します。
インプレッション課金(CPM)
広告が1,000回表示される毎に課金されます。広告がクリックされた回数は関係がないので、商品やサービス、ブランド等の認知を広めたいときに、広告の配信量を最大化できるのがメリットのひとつです。
関連記事:CPMって何?Facebook広告やるなら抑えておきたい重要ワード
上記の他にも、動画が再生された時間に応じて課金される方法や、広告を介してアプリがダウンロードされた数に応じて課金される方法など、広告の目的に合わせて課金方法を選択することができるため、広告の費用対効果を高めることが可能となります。
関連記事:Facebook広告の料金の目安は?課金の種類や設定方法
Facebook広告の費用対効果を確認する方法
「Facebook広告は他の広告と比べて費用対効果が良い!」と理解はしてはいても、実際に広告配信の目的(目標)をしっかりと決められている方は少ないと思います。
自社の広告配信の目的をしっかり定めていないと、目標達成ができたのか、費用対効果が良いのかを、正確に判断することができません。まずは、自社の目的をしっかりと見定めることが大切です。
広告配信の目的を明確にする
Facebook広告を配信する場合、よくある目的としては大きく2つあります。
【ブランディング広告】会社・商品の認知拡大を狙う
1つ目は先述したように、ブランド認知拡大やブランドへの理解度を上げることを目的とした広告です。ブランディング広告の場合、おそらく、最終的には競合商品より自社商品の方を先に思い浮かべてもらえる状態を作り出すことが目標となります。
例)ユーザー「スマホといえば、Apple!」
そのために、広告をクリックしてWebサイトを見て欲しいのか、フォロワーを増やしてファンを獲得したいのか等、更に細かい目的を設定する必要があります。
認知拡大広告は、費用対効果を設定するのはなかなか難しいです。なぜなら売上に直結しない分、価値を判断しにくいからです。
成果の計測(広告の価値判断)ができないと、成功なのか失敗なのかわからず、上司も努力を認めてくれません…。
ですので、ブランディング広告で、達成したい目的をしっかり作り、上司と共有することが大切です。
【ダイレクトレスポンス広告】集客を行い売上に直結させる
集客を行い売上に直結させるとはその言葉通り、ユーザーを集客し、商品(サービス)を買ってもらうことです。例えば、商品の魅力をユーザーに伝え、金額や値引き率、限定感や特典などを強く訴求している広告を見たことがあるのではないでしょうか。
こちらの費用対効果は、ブランディングよりは測りやすいです。商品の損益分岐点やLTV(ライフタイムバリュー)から、どれくらいの単価で集客すれば黒字になるか計算ができるからです。
他にも資料請求を獲得する広告であれば、商品の原価のうち、「割り当てられている広告費×成約率」から導き出すこともできます。
ROASを活用して費用対効果を分析する
広告の費用対効果は、ROASという指標を活用して算出することができます。
ROASとは、「Return On Advertising Spend」の略で、広告費用に対して「どれだけ売り上げたのか」という費用対効果を測る指標です。このROASが高ければ高いほど、広告の費用対効果が高いということになります。
ROASの計算式
売上÷広告費×100(%)
ROASを算出することにより、広告費1円あたりの売上額や、広告費の回収率を確認することができます。また、ROASの高い広告を把握できれば、適切な予算配分ができるようになります。
自社で計算することや、その目標を達成することが現実的に可能かどうか分からなければ、プロに一度相談してみるのも良いでしょう。
ワンクルーズにご連絡いただければ、その広告は費用対効果が高いのか低いのかをお伝えした上で、ワンクルーズの場合は、どれくらいの費用対効果で広告を配信できるかをご提案させていただきます!
Facebook広告で成果を出すために必要なこと
Facebookで広告費用対効果を高めたいと思ったら下記の点について気をつけてみてください。
- 正しいターゲティング設定
- 目的に合わせた適切な広告キャンペーンの選択
- 細やかな運用チェック
- 魅力的で視認性の高い画像を使用
それぞれ解説していきます。
正しいターゲティング設定
Facebookはターゲティング精度が高い事から、費用対効果がとても高いとされています。せっかくターゲティング精度が高いのに、誤ったターゲット・ペルソナ設定が行われていると、高い費用対効果は見込めません。
成果が出ないときは自社の見込み顧客像と、ターゲティングの間に乖離がないか、今一度確認してください!
目的に合わせた適切な広告キャンペーンの選択
集客をしたいサービスや商品について、認知を拡大したいのか、コンバージョンさせたいのか、来店してほしいのか等の目的によって、選択するキャンペーン目的が変わってきます。
現時点で効果を実感できていない場合は、キャンペーン目的の設定を見直すだけでも広告効果が改善する可能性があります。広告の目的ごとに使い分けて行くことが大切です。
細やかな運用チェック
初期に設定した広告のまま運用を続けている、という方、要注意です。Facebook広告では、配信データを細かく確認することができます。
広告の成果が落ちてきたタイミングで設定やターゲティング、クリエイティブなどを見直してみましょう。
魅力的で視認性の高い画像を使用
『画像を制するものがFacebookを制する』といっても過言ではないほど、画像(バナー)は大切な要素になってきます。Facebook広告は画像を大きく見せる事ができる形式の広告です。ユーザーは、テキストを見ずにバナーのみで広告を判断することもあります。
ですので、ユーザーが魅力的と感じる画像を作る必要があります、更にFacebookのバナーは何度も配信していると、ユーザーに飽きられてしまうので、広告の目的やターゲティングに応じてバナーを工夫する必要があります。
バナー作成は面倒な(お金がかかる)作業ですが、Facebook広告で成果を出すために大切なポイントとなるので、サボらず定期的に変えてあげてください!
関連記事:Facebook広告の画像作成ルールと魅力的な画像とは
Facebook広告活用による弊社での成功事例
Facebook広告で実際に成果を出せた事例を紹介します。
成功事例1.
業界:求人ポータルサイト
目的:介護業界で転職検討中のユーザーに対して広告を配信し、サイトへの登録促進
Facebook・Instagram広告から月100件以上もの登録数の獲得に成功。年間を通してのCPAは4,000円ほどで着地。 元々は自社にて検索広告をメインで配信していたものの、CV数の底上げを図るためFacebook・Instagram広告でも配信開始。その結果、
成功事例2.
業界:エステ
目的:店舗への来店者と、サービス契約者数の増加
弊社運用開始後、初月から来店が4名あり、そのうち3名の契約獲得に成功。費用対効果は10倍以上。 専門家への依頼を希望されていたため、自社運用から弊社でのFacebook・Instagram広告運用に切りかえ。
成功事例3.
業界:ハウスメーカー
目的:見学会の来場者数の増加
弊社にて広告を配信した結果、20,000円で集客に成功。さらに、継続して配信していることによって、Instagramのフォロワーも増加。 見学会の集客に伸び悩んでいたため、Facebook・Instagram広告を配信。業界内での来場単価の相場が30,000〜50,000円の中、
Facebook広告の配信前のチェックリスト
最後にFacebook広告を配信する際に一度チェックするべき項目を下記にまとめましたので、確認用として使ってください!
- ピクセルは埋め込んだか
- キャンペーン目的は最適なものを選んでいるか
- コンバージョンイベントは有効か
- 予算と期間は適切か
- ターゲットは(地域・年齢・性別・詳細ターゲット)間違いないか
- 配置は最適か
- 広告設定は間違っていないか(画像、テキスト、URL、ニュースフィード、アクション)
ピクセルは埋め込んだか
計測用のピクセルがサイトに埋め込まれているか確認してください。ピクセルが埋まっていないと、コンバージョンが計測できず、費用対効果を測ることができません。
広告を最適化するために重要な指標となるので、必ず確認するようにしましょう。
キャンペーン目的は最適なものを選んでいるか
認知拡大・コンバージョンなど、広告作成時に目的や目指すべき成果を決めているかと思います。それらが広告配信の目的と合致しているか確認してください。
運用の中で設定を見直していくことも大切です。
コンバージョンイベントは有効か
ピクセルがしっかりと計測できている状態か確認してください。こちらが無効になっていると、正しい成果がわからず、広告を最適化することができません。結果的に、費用対効果を上げる事が難しくなります。
予算と期間は適切か
Facebook広告の配信期間と予算を念入りにチェックしてください。こちらの設定を間違えると、予算が使いきれなかったり(=広告が配信されていない)、反対に予算を使いすぎて得られたい結果を得られないという事態にもなりかねません。
ターゲットは(地域・年齢・性別・詳細ターゲット)間違いないか
ターゲット設定はFacebookの要ですので、細心の注意を払って確認してください。札幌に住んでいる人に対して、大阪の居酒屋の広告を配信しても、集客には繋がりにくいでしょう。
せっかく予算をかけて広告を配信しても全く別のターゲットに広告が表示されたのでは成果が出ませんので、自社のターゲティングに沿っているか、今一度確認しましょう。
配置は最適か
Facebookでは広告の配信面はできる限り多い方が機会損失もなく、費用対効果が良い、と言われています。しかし、サービスや商材によっては不向きな配置もありますので、初めは可能な限り多くの配置に出稿し、配信データを確認しながら、パフォーマンスが悪いものを停止する等して徐々に絞っていきましょう。
広告設定は間違っていないか(画像、テキスト、URL、ニュースフィード、アクション)
配信広告のテキストやURLなど間違った設定はないか、誤字はないか確認してください。一通り確認した後、最終確認として、広告をプレビューで確認してください。「見栄えがいいか、魅力的な広告か」今一度チェックしてください。問題なければ配信を開始しましょう!
まとめ
今回は、Facebook広告で費用対効果を高めるための大切なことについて解説しました。
費用対効果を高めるための対策も重要ですが、本当に大切なことはPDCAサイクルをいかに素早く回すかです。最初に戦略を立てたターゲット設定や、広告クリエイティブ(テキストやバナー)がぴったりとハマり、ベストなものだということは、まずあり得ません。
自分の広告は間違っているかもしれないという疑念を常に持ち、広告の配信切り替えを行うタイミングの判断と、次の施策をいくつ用意しているかによって、広告は素晴らしいものに変わっていきます。
一朝一夕で体得できる能力ではなく、広告配信を通じて学んでいくしかありませんので、日々試行錯誤を繰り返しましょう!
広告配信の切り替えタイミングがわからない、次の施策を決めかねている。バナーを切り替えるリソースがないというような場合は、代理店に頼んでみるのも、広告の費用対効果をあげるための一つの判断です。
ワンクルーズにご連絡いただければFacebookのバナーのみならず、集客に関するどんなご相談にも対応しますので、悩まれている方はぜひご連絡ください!
ワンクルーズのweb広告運用は、10万円/月(税別)から可能です。
10万円の中には、出稿費用・初期設定・バナー制作費・運用手数料まで全て含んでおりますので、乗り換え費用やアカウント構築費用等は一切かかりません!
ワンクルーズは、Google社やFacebook社から成功事例として紹介されただけでなく、
創業以来、契約継続率90%を維持しており、1,000を超えるアカウントの運用実績があります。
契約は1ヶ月単位で、期間の縛りは一切ございません。手数料の安さをうたう業者もあると思いますが、重要なのは費用対効果!
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