初めにアカウント作成をする際には扱う商材の統計的な顧客データがあると素早くPDCAサイクルを回す事ができます!しかし、データはどこでいつ誰に向けて取ったかが大切になってきます。なので、データを盲信し過ぎてしまうと、良い結果が出ない可能性があります。
今回はイベント集客の事例です。東京からI・Uターンで札幌への移住希望者向けのイベントでの集客をしました。今回の事例では事前データがありましたので、それを参考にしながらGDN(グーグルディスプレイネットワーク)を運用していきました。
データをもとにターゲティングを行う。
広告を作る際に、事前のデータがあるのはとても大きな戦力になります。しかし、数値として情報がない場合も多いので、クライアントとのヒアリングにより現状把握をします。今回は事前のデータがしっかりとあったので、ターゲティングをすぐに行うことができました。
予算が潤沢にあれば、ターゲットを始めは絞らず、少しずつ、ターゲット精査をしていけば良いのですが、なかなか潤沢に予算を出せるクライアントは多くないので、大方の予測をつけます。
下記が、事前データの一部です。
事前データの予約者では30〜50代で70%以上を占めています。性別は男性が6割を超えています。これらをもとに、年齢層や性別を絞りました。
不容易にターゲティングを狭くしすぎると失敗を招く可能性がある。
事前データをもとにすれば、年齢層を30代〜50代に絞ってしまい、男性に予算を多めに配信してしまうことが望ましいです。しかし今回は始めからターゲットを絞ることはしませんでした。
それには、様々な理由がありましたが、大きな要因としてはバナーとLP(ランディングページ)にありました。
バナー素材はクライアントが使用できる(版権的な問題で使えないという問題も多いです!)素材の中から作成することが多いのですが、バナー素材として使える画像が可愛らしい色合いの素材で、LPの色味も同じ色合いでした。
この色味のバナーとLPで、男性のクリックが集まるのか、CV(コンバージョン)につながるのか。という懸念がありました(特にクリック)。このような判断は数値化できないところなので、判断が難しいところです。(運用者としての腕の見せ所です!!)
下記の図が運用の詳細図です。
クリック数を見ると「不明」を抜いてしまえば、ほぼ事前データ通りの数値となっております。しかし注目するべき点はコンバージョンの値です。クリック数が少ないのにもかかわらずCVは女性が75%も占めています。
クリック数に関しては、しっかりと集めることができましたが、CVに関しては当初の懸念が当たり男性のCVが伸びませんでした。事前のデータを盲信してしまっていたらCPAは倍になっていました。
データを使うときには細心の注意を払う必要があります。それはいつ何処でのデータなのか、情報の集め方は何か(webの情報なのか、紙ベースで集めた情報なのか等)、なども考えて使う必要があります。
例えば、平日のお昼にスーパーの前で「リスティング広告を出稿してみたいですか?」と聞いても『はい:0% いいえ:100%』になるでしょう。このデータを信じてしまい、「リスティング広告は誰も出稿したがらないから止めだ!」となってしまうのは流石に早計ですよね。この質問を会社のweb担当者が集まるセミナーイベントの前で行えば結果は変わるでしょう。
これは極端な例ですが、場所や時間によって結果は変わってしまうので、数値だけ見て飛びついてしまうのはとても危険です。データは使い手の判断がとても重要です!
今回の事例ではGDNのみでの配信を行いました。GDN広告を回す際には出来るだけレスポンシブ広告を使うことをお勧めしています。理由としてはGDNの入札ルールが関係しています。
GDNの入札ルール
GDNは検索広告と同じく、オークション形式が基本です。広告配信までの流れをざっくり表すと、『配信機会が生まれる→オークションを行う→広告グループ内バナーサイズ確認→広告表示』となっています。
ここでポイントとなるのが、広告グループ内バナーサイズ確認がオークション後に行われるということです。オークションに勝っても、『今回配信のバナーサイズを持っていないのであなたは広告配信できません』ということがあります。
せっかく広告表示機会があっても、規定サイズのバナーを広告グループが持っていなければ表示できません。これはとっても大きな《機会損失》です!!そんな残念な結果を防ぐためにもバナーサイズをたくさん用意する必要があります。
しかし、現在展開されているバナーサイズはGDNだけでも20以上もあります。それを全て用意するのはなかなかの労力です。そこで必要なバナーを簡単に揃えることができるレスポンシブ広告を使います。
レスポンシブ広告とは、広告枠に合わせて広告のサイズ、表示形式、フォーマットが自動調整される広告です。レスポンシブ広告は、ディスプレイ ネットワーク上のほぼすべてのサイズの広告スペースに対応しています。
つまり!レスポンシブ広告を作ればほぼ大半のバナーサイズで展開できます!バナーサイズが用意できず、機会損失をするというようないことを防げます。全てのバナーサイズを用意できれば別ですが、それ以外の場合ではレスポンシブ広告は用意しておいて損はないです。
レスポンシブ広告を作成するには、スクエア画像(1200×1200or300×300)横長画像(1200×628)の2つの画像とロゴを入力します。更に、短い広告見出し、長い広告見出し、広告文を用意します。すると広告が AdWords で自動生成されます。
実際に作るとこのようになります。
- 短い広告文(半角25文字全角12文字)
デジオデジコ - 長い広告文(半角90文字全角45文字)
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画像は一部ですがこのような感じで作られます。レスポンシブ広告は自動で簡単に作れますが、なかなかうまく作ってくれない部分もあります。画像右上のバナーを見ると文章が一部欠けてしまっています。
大きいバナーから小さいバナーまでを作るのでうまく当てはまらない部分もあります。解決策としては文章自体を少し短くしてあげる事ぐらいしかありません。
このようなデメリットもありますがそれを補って有り余るほど魅力がレスポンシブ広告にはあるので、積極的に使っています。
https://www.onecruise.co.jp/degiodegiko/how-to-use-google-responsive-search-ads/
まとめ
今回の事例では事前データを活用し、広告最適化を行いました。ローカルの中小企業は広告に多くの予算をかけることができませんので、事前データや現場の情報などをしっかりと集める事で大まかなターゲットを絞ることはとても大切です。
しかし今回の事例のように様々な要因でデータ通りにいかないこともあるので、データの情報源や時期を確認しながら、現状と照らし合わせることがとても大切です。
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