リスティング広告の設定の一つに「広告表示オプション」という機能があります。
広告表示オプションは任意の設定であるため、設定しなくても広告は出稿できますが、設定することで「品質スコア」や「クリック率」の向上が見込めます。
今回は広告表示オプションの1つである「サイトリンク表示オプション」について説明していきます。
サイトリンク表示オプションとは
サイトリンク表示オプションとは、サイト内のリンクをテキスト形式で広告下に表示させる機能です。
例えば、転職サイトdodaの場合「女性の転職をサポート」「求人特集」「転職活動の始め方」などが広告下に表示されています。
サイトリンク表示オプションの仕組み・特徴
ここでは、サイトリンク表示オプションをさらに詳しく解説します。
基本的な仕組み・特徴は下記のとおり。
- 使用するデバイスや広告の掲載位置で表示のされ方が変わる
- サイトリンク表示オプションはクリックで広告費が発生
- アカウント、キャンペーン、広告グループ単位で設定可能
- 検索広告だけでなくYouTube広告にも設定可能
- サイトリンク表示オプションの入稿規定
順番に解説します。
①使用するデバイスや広告の掲載位置で表示のされ方が変わる
例えばスマホで最上位に掲載された場合、下記のように表示されることがあります。
また、リンク+説明文で記載されていることも。
リンクのみが横一列に表示されることもあります。
②サイトリンク表示オプションはクリックで広告費が発生
サイトリンク表示オプションは、ユーザーがクリックすると広告費が発生します。
1回のインプレッションで広告費が発生するのはクリック2回までです。
例えば、広告をクリックしてサイトに遷移したあとに前の検索結果ページに戻りサイトリンク表示オプションをクリックした場合、広告費は2回発生することになります。
サイトリンクを追加することでクリック獲得の機会は増えますが、1 回のインプレッションで費用が発生するのはクリック 2 回までです。
③アカウント、キャンペーン、広告グループ単位で設定可能
サイトリンク表示オプションは広告アカウント、キャンペーン、広告グループ単位で設定可能。
1番上の階層であるアカウント単位でサイトリンク表示オプションを設定すれば、その広告アカウント内にあるすべてのキャンペーン、広告グループの広告でサイトリンク表示オプションが表示されます。
また、キャンペーン単位で設定すれば、そのキャンペーン内にあるすべての広告グループでサイトリンク表示オプションが表示されるようになります。
階層 | 適用範囲 | 表示優先順位 |
アカウント | アカウント内すべてのキャンペーン | 低 |
キャンペーン | キャンペーン内すべての広告グループ | 中 |
広告グループ | 個々の広告グループ | 高 |
上記の通り、サイトリンク表示オプションには表示優先順位があり、キャンペーンと広告グループの両方に設定した場合は、広告グループのサイトリンク表示オプションが表示されます。
④検索広告だけでなくYouTube広告にも設定可能
YouTube動画の前後や途中に再生される広告の下にもサイトリンク表示オプションは表示可能。
ただし、表示されるデバイスはモバイル(スマートフォン)のみです。
参照元: YouTube 動画広告のサイトリンク(モバイル)
動画広告でサイトリンクを表示するには、サイトリンクが2個以上必要です。
また、1つの広告には最大4個のサイトリンクを表示させることができます。
⑤サイトリンク表示オプションの入稿規定
基本的な入稿規定は下記のとおり。
項目 | 必須/任意 | 詳細 |
リンクのテキスト | 必須 | リンク先ページのタイトルを、半角25文字以内で設定 |
説明文1 | 任意 | リンク先ページの説明を、半角35文字以内で設定 |
説明文2 | 任意 | リンク先ページの説明を、半角35文字以内で設定 |
最終ページURL | 必須 | リンク先ページのURLを設定 |
サイトリンク表示オプションのメリット
そもそもサイトリンク表示オプションを設定するとどのような恩恵があるのでしょうか?
主に、下記2点がメリットになります。
- クリック率の向上に繋がる
- 低い入札単価での上位表示に繋がる
順番に説明します。
①クリック率の向上に繋がる
サイトリンク表示オプションを設定すると、表示領域が拡大します。
広告を目立たせることが可能になるため、視認性がUP。
また、たくさんの情報を提供できるため、ユーザーの検索意図に近い広告配信ができるようになり、クリック率の向上に繋がります。
②低い入札単価での上位表示に繋がる
サイトリンク表示オプションを設定すると、他社より低い入札単価で上位に広告を表示できる可能性が上がります。
なぜなら、上位表示に重要な広告ランクは、入札単価と品質スコアによって算出されますが、サイトリンク表示オプションを使うと、クリック率向上、広告の関連性向上、広告表示領域の拡大など、複数の要素から品質スコアに良い影響を与えることが可能。
サイトリンク表示オプションの影響で広告の関連性が高いと判断されやすくなるため、他社よりも低い入札単価での上位表示が見込めるのです。
サイトリンク表示オプションの効果的な活用方法
次にサイトリンク表示オプションの効果的な活用方法を説明します。
- テキストはできるだけ簡潔にする
- 説明文を追加する
- サイトリンク表示オプションは最低4つ設定する
順番に説明します。
①テキストはできるだけ簡潔にする
テキストはできるだけ簡潔にしましょう。
なぜなら、テキストの文字数が短いほど、たくさんのサイトリンクが表示されます。
クリック率向上に繋がり、費用対効果の良い運用をできる可能性がUP。
また、文字数は全角5~7字を目安に設定しましょう。
②説明文を追加する
テキストだけではなく、「説明文」も追加しましょう。
画面占有率も上がりますし、伝えられる情報量も多くなるので、クリック率向上に繋がります。
【テキストのみ】
【テキスト+説明文】
③サイトリンク表示オプションは最低4つ設定する
サイトリンクは最低2個必要ですが、成果を最大化させるためには4個以上追加することが推奨されています。
サイトリンク アセットのパフォーマンスを最大限に高めるには、トラフィックの多い広告グループおよびキャンペーンすべてに、4 個以上のサイトリンクを説明文とともに追加します。
サイトリンク表示オプションはスマホやタブレットで最大8つも表示可能。
とても目立つ広告になるので、パフォーマンス最大化のために実施してみてください。
サイトリンク表示オプション設定方法
管理画面の左側にあるメニューの「広告とアセット」の中から「アセット」を選択して、アセットの設定画面に移ります。
青いプラス(+)マークのボタンを押すと、設定できるアセットの一覧が表示されるので「サイトリンク」を選択します。
「追加先」の項目で、サイトリンク表示オプションを設定する階層を選択します。この画面で複数のサイトリンク表示オプションを一度に設定できます。「サイトリンク1」や「サイトリンク2」の項目にそれぞれ、設定したいサイトリンクの内容を入力します。
「詳細設定」をクリックすると、スケジュール設定ができる項目が表示されます。開始日や終了日、曜日・時間帯を設定したい場合は、ここで設定します。
最後に「保存」をクリックして設定完了です。その後、審査が完了して承認済みになればサイトリンク表示オプションが表示できるようになります。
サイトリンク表示オプションの注意点
ここではサイトリンク表示オプションの注意点を紹介します。
- 設定できるURLとできないURLがある
- 常に表示されるわけではない
- 記号は設定不可
順番に説明します。
①設定できるURLとできないURLがある
サイトリンク表示オプションには、複数のリンクを設定できます。
ただし、サイトリンクに設定できるページは、広告に関連するWebサイト内のものでなければいけません。
広告と関連性が低いページや、ほかのサイトのリンクを貼った場合、不承認になる可能性があります。
②設定しても表示されるとは限らない
サイトリンク表示オプションを設定しても、常に表示されるとは限りません。
表示させるには条件があり、Google公式ヘルプでは、次のように記載されています。
追加したアセットが広告に表示されないことがありますが、エラーが発生しているわけではありません(たとえば、広告にサイトリンクと画像を追加した場合、特定のアセットが検索で表示されたり、表示されなかったりする場合は、さまざまな理由が考えられます)。
アセットが有効な広告グループ、キャンペーン、アカウントに関連付けられていることを確認してください。広告やキーワードと同様に、アセットにも承認済みまたは不承認のステータスがあります。
不承認のアセットは表示されず、再審査を受けるために編集して送信する必要があります。承認済みのアセットを追加しても、広告に必ず表示されるとは限りません。アセットが表示されるのは次の場合です。アセット(またはアセットの組み合わせ)を表示することで、広告のパフォーマンスの向上が見込まれる場合。広告の掲載位置と広告ランクが十分に上位である場合。
明確な対策は不明ですが、広告の品質が高いことが条件になるといえます。
③記号は設定不可
サイトリンク表示オプションでは、ユーザーの目を引くことだけを目的とした「!」や「【】」「。」などの記号は使用できません。
設定画面上では記号を入力できますが、審査で不承認になる可能性が高いため記号の使用は避けましょう。
サイトリンク表示オプションまとめ
今回はサイトリンクとは何なのか、その仕組みやメリットなどを説明させていただきました。表示される内容や、表示の有無についてはGoogleのアルゴリズムによって決まるので、こちら側で調整することはできませんが、ユーザーや検索エンジンクローラーにとってわかりやすいサイト作りを心がけることが表示の最適化に繋がってきます。
検索結果画面に表示される限られたタッチポイントとなりますので、ぜひ活用していくと良いでしょう。
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