Twitter広告やFacebook広告といったSNS広告の利用が広まってきた中、新たに定番化してきたインスタグラム広告。
そんなインスタグラムは、国内のアクティブアカウントが2019年6月時点で3,300万人を超えており、さらに詳細なターゲティングが可能なため、広告の出稿先としてとても魅力的です。
参考:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破
そのため、「うちの会社もインスタグラム広告に挑戦してみたいなぁ」と思っているweb担当者も多いのではないでしょうか?
とは言っても、「インスタグラム広告の出し方を知りたいけど、初心者でも自社で運用できるのかな…?」という不安もあるかと思います。
この記事では、そんな不安を解決するために、インスタグラム広告を出すメリットや出し方について、広告運用初心者でも分かるように丁寧に解説しました。
インスタグラム広告を出すメリットは?
インスタグラムは日本人の約3.5人に1人(※)は利用しているSNSなので、多くの人にリーチできる点で広告を出すのにもってこいのSNSです。
(※:総務省統計局掲載の人口推計からアクティブアカウント3,300万を割ったもの)
しかし、インスタグラム広告のメリットは利用者数の多さだけにとどまらず、以下の6つのメリットがあります。
- 詳細なターゲティングができる
- 情報収集ツールとして利用している層にアプローチできる
- 広告感の少ない広告が出せる
- 視覚に訴えやすい
- 海外ユーザーにもアプローチできる
- 配信したい広告によって料金を変えられる
それぞれのメリットについて、もう少し詳しく解説します。
メリット①:詳細なターゲティングができる
インスタグラム広告は、Facebook広告と同様にインスタグラムユーザーのFacebook情報をもとにターゲティングができます。
驚きなのが、このターゲティングは以下のような細かい設定ができるんです。
- ユーザー属性ターゲティング
→年齢・エリア・性別・属性(学歴、仕事、誕生日、子供の有無など) - インタレストターゲティング
→買い物・フィットネス・趣味・記念日・旅行など、ユーザーが「いいね!」したページやアクティビティーをもとにターゲティング - カスタムオーディエンス
→あなたの保有している顧客データをもとに、既存客のみの配信設定や既存客を除外しての配信が可能 - 類似オーディエンス
→カスタムオーディエンスに類似するユーザーに配信が可能
それぞれのターゲティングについて詳しく説明します。
①ユーザー属性ターゲティング
ユーザー属性ターゲティングは、一番大まかな設定です。以下の4つあります。
ターゲティング | 詳細設定 | メモ |
年齢 | 13〜65歳以上 | ・1歳刻みで指定可能 ・65歳以上はひとくくり |
性別 | 男・女・すべて | – |
エリア | 国・都道府県・市区町村 | 郵便番号の指定も可能 |
属性 | 学歴・仕事・収入・誕生日・政治・交際・子供の有無 | – |
たとえば、誕生月特典があるようなサービスの場合、属性で誕生月のユーザーに広告を表示できるように設定すれば、広告のクリック率が上がると考えられます。
②インタレストターゲティング
「興味・関心」と「行動」の2つからできるターゲティングです。
<興味・関心>
ユーザーが「いいね!」したページやアクティビティをもとにターゲティングします。
- スポーツ・アウトドア
- テクノロジー
- ビジネス
- フィットネス・ウェルネス
- 買い物・ファッション
- 趣味・アクティビティ
- 食品・飲料品
<行動>
- 記念日
- 旅行
- モバイルデバイスユーザー
- 海外駐在者
- 消費者の分類
ユーザーの興味・関心や行動から広告を表示できるので、属性ターゲティングよりさらに自社の商品やサービスに興味をもってもらえる層に宣伝できます。
③カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスは、あなたの会社が保有している顧客データをもとに、その顧客に広告を配信する方法です。
すでにあなたの会社のファンであるお客様も多いため、購買意欲の高いユーザーにアプローチできますし、「◯周年お客様感謝キャンペーン」など、既存客との関わりを深めたい場合にもおすすめです。
また、反対に既存顧客を広告配信の対象から除外することもできますので、新規のお客様を増やしたい場合にも最適です。
④類似オーディエンス
類似オーディエンスは、カスタムオーディエンスに類似するユーザーをターゲティングできます。
既存客に似たユーザーに広告を配信するため、見込みの高いユーザーに宣伝でき、コンバージョンにつながりやすいのがメリットです。
また、類似オーディエンスはサイズを1〜10%の中で調整できます。1%だと基準となるターゲット層の特徴に近いですが、配信するリーチ数が少なくなります。
反対に10%だと、基準となるターゲット層の特徴から少し離れますが、配信できるリーチ数が多くなります。
上記のターゲティング設定をすれば、あなたの会社の商品やサービスに、より興味を持ちそうな見込み客にアプローチできます。
そのため、不特定多数の人に広告を出すよりも費用対効果の良い結果を得られるでしょう。
メリット②:情報収集ツールとして利用している層にアプローチできる
インスタグラムを情報収集ツールとして活用している人は、非常に多いです。
たとえば、「Hanayume(ハナユメ)」が結婚式の情報収集方法を調査したところ、挙式した人のうち、8割以上がInstagramを利用して結婚式の情報を収集していたというデータが得られました
また、インスタグラムの全世界ユーザーの8割が、自分から企業アカウントをフォローしているといったデータもあります。
(出所:Instagramユーザーの8割が「企業アカウント」を自主的にフォロー その理由は)
これらのことから、企業アカウントが情報発信することは、情報収集ツールとして利用している多くの層にもアプローチできると言えるでしょう。
メリット③:広告感の少ない広告が出せる
インスタグラム広告は、写真や動画の広告を出せますが、広告感が少ないのが大きなメリットです。
と言うのも、インスタグラムの広告は、インスタグラム利用者がフォローしている人の投稿に紛れて表示されるため、違和感があまりありません。
広告にはあまり良いイメージをもたない層も、クリエイティブな写真広告や動画広告なら思わず見てしてしまうというのもインスタグラムの魅力と言えるでしょう。
メリット④:視覚に訴えやすい
インスタグラム広告では、写真を複数枚載せられるカルーセル広告やフルスクリーンのストーリーズ広告などがあり、紙媒体の広告と比較すると視覚に訴えやすいです。
一方で、「うちの会社が売りたいものは、とくにインスタ映えしなそうだな…」と思うかもしれません。
ですが、あなたの会社の商品やサービスを利用しているシーンを複数の写真や動画に落とし込んでストーリーを作ることで、ユーザーに響きやすい広告が作れますよ。
メリット⑤:海外ユーザーにもアプローチできる
インスタグラムの月間アクティブアカウント数は、世界で20億を超えています。(2022年10月時点)
(出所:Meta 2022年第3四半期(7月-9月)業績ハイライト)
そのため、インバウンドビジネスで海外ユーザーに商品やサービスをアピールしたい場合、インスタグラムは広告を出すプラットフォームとしてとても優秀です。
また、写真や動画がメインなため、言語のハードルが低いのもメリットと言えます。
海外ユーザーにアプローチするときは、英語やアプローチしたい国の言語でのハッシュタグも忘れずに追記しましょう。
メリット⑥:課金方式が4種類あるため、目的ごとに課金方法を変えられる
インスタグラム広告の課金方式は、以下の4種類あります。
- CPM課金
→広告が1,000回表示されるごとに課金される - CPC課金
→広告がクリックされると課金される - CPI課金
→アプリがインストールされると課金される - CPV課金
→動画が10秒以上再生されると課金される
CPM課金(広告が表示されると課金)
CPM(Cost Per Mille)は、広告が1,000回表示されるごとに課金される方式です。
「インプレッション課金」とも呼ばれ、「広告をクリックされなくてもいいので認知を拡大したい」という場合におすすめです。
費用は広告が1回表示されると0.5〜1円程度で、最低の1,000回ですと500〜1,000円程度かかります。
CPC課金(広告がクリックされると課金)
CPC(Cost Per Click)は、広告がクリックされると課金される方式です。表示されるだけなら広告費用は発生しません。
1クリックあたり40〜100円が課金されます。公式サイトや通販サイトなど、誘導したいサイトがある場合におすすめです。
CPI課金(アプリがインストールされると課金)
CPI(Cost Per Install)は、アプリがインストールされると課金される方式です。インストールごとに100〜150円ほどかかります。
インスタグラムはスマートフォンから見ている人が多いため、スマートフォン向けアプリのダウンロードをしてほしいときに相性が良いです。
CPV課金(動画が再生されると課金)
CPV(Cost Per View)は、動画が10秒以上再生されると課金される方式です。1回あたり4〜7円課金されます。
CPM課金と同じように認知が目的の場合におすすめですが、動画は内容を見てもらうことが大事なのでCPM課金よりもCPV課金の方が向いています。
上記から、広告の目的に合った課金方式を選ぶことで、より費用対効果の良い広告の出し方ができます。
雑誌やフリーペーパー、チラシなどの紙媒体の広告ですと費用対効果が分かりにくいですが、インスタグラム広告はクリック数やクリック単価などがデータとして取得できるのもメリットです。
※商材・サービス内容や配信時期により、出稿費用は変動致します。
インスタグラム広告の種類と特徴
インスタグラム広告は、出稿できる場所や方法によって形式が変わります。目的に合わせて広告を配信することでより良い成果を出せますので、適切な広告形式を選びましょう。
広告の形式には以下の6種類があります。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- ストーリーズ広告
- コレクション広告
- インスタントエクスペリエンス広告
- リール広告
それぞれの広告について、特徴を解説していきます。
写真広告
写真広告は、ニュースフィードに「写真1枚+テキスト」で出せる広告です。
ニュースフィードは、アプリを起動すると最初に表示されるページで、ユーザーがフォローしている人の投稿が表示されています。
広告はアカウント名の下に「広告」と表示されますが、他の投稿に紛れて表示されるため、ユーザーにとって違和感が少ないのが特徴です。
フォーマットは3つあり、以下のような規定があります。フォーマットは正方形が推奨されています。
正方形(1:1) | 横長(1.91:1) | 縦長(4:5) | |
説明文の文字数 | 125文字以内を推奨 (2,200文字まで可能) |
||
ファイル形式 | jpg、png | ||
最大サイズ | 30MB | ||
最大解像度 | 1,936×1,936px | ||
最小解像度 | 600×600px | 600×315px | 600×750px |
動画広告
動画広告は、「動画+テキスト」で出せる広告です。写真広告と同様に、ニュースフィード上に広告を出せるため、広告感が少ないのが特徴です。
動画広告の場合は、動画の右上に時間が表示されます。
動きがあるため、目に留まりやすい点がメリットです。ゲームアプリや使い方を分かりやすく紹介するのに向いています。
動画広告も写真広告と同じように3つのフォーマットがあり、以下の規定があります。
正方形(1:1) | 横長(1.91:1) | 縦長(4:5) | |
動画の長さ | 1〜60秒 | ||
説明文の文字数 | 125文字以内を推奨 (2,200文字まで可能) |
||
ファイル形式 | MP4またはMOVを推奨 (ほとんどのファイルが可能) |
||
最大サイズ | 4GB | ||
最大解像度 | 1,936×1,936px | ||
最小解像度 | 600×600px | 600×315px | 600×750px |
カルーセル広告
カルーセル広告は、「複数の写真や動画+テキスト」で出せる広告です。
ユーザーがスワイプすることで次の写真や動画を表示できるため、1枚の写真よりも深みのあるストーリーを伝えられます。
広告が表示される場所は、写真広告や動画広告と同じニュースフィードです。
(出所:Adding Video to Carousel Ads)
カルーセル広告のフォーマットは正方形のみで、他には以下のような規定があります。
正方形(1:1) | |
画像の枚数 | 2〜10枚 |
説明文の文字数 | 125文字以内を推奨 (2,200文字まで可能) |
ファイル形式 | jpg、png |
最大サイズ | 画像1枚につき30MB |
推奨画像サイズ | 1,080×1,080px |
最小解像度 | 600×600px |
ストーリーズ広告
ストーリーズ広告は、複数の写真や動画をフルスクリーンで表示させられる広告です。
動画広告やカルーセル広告と違うのは広告が表示される場所で、ストーリーズ広告は一般ユーザーのストーリーの投稿と投稿の間に表示されます。
ストーリーズ広告はフルスクリーンで表示されるので、ダイナミックでより視覚的に訴えられるのがメリットです。
ストーリーズ広告のフォーマットは縦長のフルスクリーンで、以下の規定があります。
縦長フルスクリーン(9:16)のみ | |
動画の長さ | 1〜15秒 |
説明文の文字数 | 125文字以内を推奨 (2,200文字まで可能) |
ファイル形式 | jpg、png、gif、MP4、MOV |
最大サイズ | 画像→30MB 動画→4GB |
推奨画像サイズ | 1,080×1,920px |
最小解像度 | 600×1,067px |
コレクション広告
コレクション広告は、カタログ形式に表示できる広告フォーマットです。
メインの動画や画像の下に、複数の商品を並べて表示できるので、おしゃれに分かりやすく商品を訴求できます。
カルーセル広告では、複数の写真を表示させる場合はスワイプしないと見られません。なので、見て欲しい商品にたどり着くまでにユーザーが離脱してしまう可能性があります。
コレクション広告はカタログ型式なので、1つの広告で複数の商品を宣伝できるのがメリットです。
(出所:Instagram広告 | Instagram for Business)
コレクション広告の規定は以下の通りです。
正方形(1:1) | 横長(16:9) | |
見出しの文字数 | 25文字以内を推奨 | |
説明文の文字数 | 90文字以内を推奨 | |
ファイル形式 | MP4またはMOVを推奨 (ほとんどのファイルが可能) |
|
最小解像度 | 500×500px |
インスタントエクスペリエンス広告
インスタントエクスペリエンス広告は、広告をタップした後に表示されるフルスクリーンフォーマットです。
リスティング広告やバナー広告は、タップすると自社サイトに遷移するのが一般的ですが、その際に読み込み時間が発生してしまいます。
また、インスタグラムを楽しんでいたユーザーからすると、突然違うサイトへ遷移してしまうため、すぐに離脱してしまう可能性もあるのです。
インスタントエクスペリエンス広告は、コンテンツの一部のように見せられるため、ユーザーの興味・関心を惹くことができます。
それによって、離脱を抑えることができ、離脱率やコンバージョン率の改善が期待できます。
リール広告
リール広告は、リールの投稿と投稿の間に挿入される「フルスクリーン」のフォーマット広告のことです。
動画の長さは最大90秒で、音声は無くても配信可能(公式は音声の利用を推奨)となっております。※米国時間2022年6月2日より、リール動画は最長60秒から90秒に更新されました。
音源やARカメラエフェクト、その他の新しいクリエイティブツールを使って動画を撮影・編集でき、動画を通じて様々な表現が可能です。
フルスクリーンで表示されるためユーザーの目に留まりやすく、「なにか自分が気になるものはないかな」といったアクティブなユーザーに表示されるため、広告に抵抗なく興味・関心を持ってもらえるのが特徴です。
インスタグラム広告を出す際のポイント
インスタグラム広告を出す際には、以下のポイントが大切です。
- 広告を出す目的を整理する
- 広告に使用する画像ルールを守る
- テキストやハッシュタグを決める
- 定期的な投稿を心がける
広告を出す前にこれらのポイントについて理解することは、広告の効果を早く出すことに繋がります。
それぞれについて詳しく解説しますので、見ていきましょう。
広告を出す目的は?
広告を出す前に、まずは広告を出す目的を考えてみましょう。なぜなら、目的を明確にしないと、広告の内容や配信の仕方を間違えてしまう可能性が高いからです。
あなたの会社がインスタグラム広告を出す目的はなんですか?
- 商品の認知拡大?
- ネットからのお申し込み?
- 実店舗への誘導?
これらを明確にした上でストーリーを組み立て、広告に使用する画像や配信方法を検討してみましょう。
とくに商品やサービスのメリット、スペックだけではなく、ベネフィットと呼ばれる「その商品を使用することによって得られるもの」をストーリーに組み込むことで購買意欲を高められます。
広告に使用する画像はどうする?
インスタグラム広告に使用する画像は、広告の形式によって異なります。
以下に広告の種類ごとの規定をまとめましたので、画像を作るときに活用してくださいね。
写真 広告 |
動画 広告 |
カルーセル 広告 |
|
フォーマット | 正方形(1:1)を推奨 ※横長(1.91:1)と縦長(4:5)も可 |
・正方形(1:1) ・横長(1.91:1) ・縦長(4:5) |
正方形(1:1) |
説明文の 文字数 |
125文字以内を推奨 ※2,200文字まで可 |
||
画像の 枚数 |
– | – | 2〜10枚 |
動画の 長さ |
– | 1〜60秒 | |
ファイル 形式 |
jpg、png | MP4またはMOVを推奨 (ほとんどのファイルが可能) |
jpg、png |
最大 サイズ |
30MB | 4GB | 画像1枚につき30MB |
最大 解像度 |
1,936×1,936px | 1,936×1,936px | 推奨サイズ1,080×1,080px |
最小 解像度 |
・正方形(600×600px) ・横長(600×315px) ・縦長(600×750px) |
・正方形(600×600px) ・横長(600×315px) ・縦長(600×750px) |
600×600px |
ストーリーズ 広告 |
コレクション 広告 |
|
フォーマット | 縦長フルスクリーン(9:16) | ・正方形(1:1) ・横長(16:9) |
説明文の 文字数 |
125文字以内を推奨 ※2,200文字まで可 |
見出しの文字数 →25文字以内を推奨 説明文の文字数 →90文字以内を推奨 |
画像の 枚数 |
10枚まで | – |
動画の 長さ |
1〜15秒 | 1〜60秒 |
ファイル 形式 |
jpg、png、gif、MP4、MOV | MP4またはMOVを推奨 (ほとんどのファイルが可能) |
最大 サイズ |
画像→30MB 動画→4GB |
4GB |
推奨サイズ | 1,080×1,920px | 500×500px |
最小 解像度 |
600×1,067px | 500×500px |
以前では、インスタグラム広告の画像や動画の写真は、テキスト要素を20%以内に収める必要がありましたが現在では撤廃されています。
最近ではバナー内にテキストしか記載していない場合でも獲得に繋がることもあります。
もちろん商材やサービスによって異なるので、このあたりは様々な案件を運用している代理店に任せてみるのも良いですね。
テキストやハッシュタグの決め方は?
インスタグラム広告は写真も大事ですが、テキストやハッシュタグのつけ方もとても大事です。
テキストは投稿写真の下に表示される説明文のことです。日記のような内容ではなく、投稿に載せた商品やサービスを使うと読者がどのようなメリットや価値を得られるかを書きましょう。
ハッシュタグは説明文に入力する「#○○」のことで、TwitterやFacebookなどでも利用されています。
インスタグラムでは、共通の趣味をもつユーザーを探したり、商品の口コミを探したりするのに、このハッシュタグを活用して情報収集をする人も多くいます。
また、インスタグラムにはアカウントだけでなく、ハッシュタグをフォローする機能もあるため、ハッシュタグの付け方が命と言っても過言ではありません。
ハッシュタグは30個までつけられて好きな単語を選べますが、あんまり多いと説明文が読みにくくなってしまうので、関連の深いハッシュタグを10個ほどつけましょう。
投稿の頻度は?
広告は定期的に出稿することで、ユーザーに印象付けられます。
また、広告形式や課金方法を変えることによって、あなたの企業にとってよりコストパフォーマンスの良い配信方法を見つけられるでしょう。
インスタグラム広告の効果を高める機能とは?
インスタグラムには様々な広告の種類がありますが、広告の効果をさらに高めるために以下の機能を使うこともおすすめします。
機能自体は無料で利用できますので、積極的に利用していきましょう。
アンケート機能
アンケート機能とは、ストーリーズ上で二択の質問ボタンを設定できる機能です。
閲覧者は気軽にアンケートに参加できるので、フォロワーとのコミュニーケションを取るツールとして人気を集めています。
たとえば、DAZNではこのアンケートスタンプを設置しないときと比べて、コンバージョンが1.8倍伸びるなど獲得効率が改善しました。
ショッピング機能
ショピング機能は、タイムラインやストーリーズに投稿した写真に、自社商品の商品名や料金をタグ付けできる機能です。
日本の利用者のうち80%が、商品やサービスを購入するか決めるためにInstagramを訪れることから、インスタグラムは多くのユーザーにとって商品やサービスを発見する場であり、詳細を調べたり購入するなどのアクションを起こすきっかけになっています。
(出所:IPSOS「プロジェクトInstagram」国内ユーザー調査(弊社委託))
ユーザーにとっては、投稿を見て「この商品の詳細を知りたいな」と思ったときにわざわざ自分で調べる手間なく、商品をタップすればECサイトの商品ページを見られます。
購買意欲が高めのユーザーを誘導できるため、売り上げにつながりやすいです。
(出所:Instagram、ショッピング投稿を広告として配信する機能をすベてのビジネスに提供開始)
ブランドコンテンツ広告
ブランドコンテンツ広告は、人気インスタグラマーの投稿を自社の広告として配信できる機能です。
商品が自然に利用されている写真は、ユーザーから見ても広告感がほとんどなく、自分が利用する場面をイメージしやすくなるので、購買意欲が高くなると期待できます。
(出所:ブランドコンテンツによるInstagramクリエイターとのコラボレーション | Instagram for Business)
インスタグラム広告の出し方を順番に解説
インスタグラム広告のメリットや広告を出すときのポイント、コツが分かったところで、早速インスタグラムで広告を出してみましょう。
2012年にFacebookがインスタグラムを買収した後、二つのプラットフォームが統合されたため、インスタグラム広告の設定はFacebookから行います。
自社のFacebookアカウントが必要ですので、このFacebookアカウントの作成からインスタグラム広告の掲載までの以下の流れを順番に解説しますね。
- 自社のFacebookアカウントを作成
- Facebookとインスタグラムのアカウントを連携
- 広告アカウントの作成
- 広告の入稿・掲載
自社のFacebookアカウントを作成
自社のFacebookアカウントがない方は、まずはFacebookアカウントを作成しましょう。
- こちらをクリックして、アカウント作成ページへ飛びます。
- 「ページを作成」画面で「ビジネスまたはブランド」を選択します。
- 氏名・メールアドレス・パスワード・誕生日・性別情報を入力して「アカウント登録」をタップすれば完了です。
インスタグラム広告は、Facebookページのみでも出せますが、Facebookビジネスマネージャーで管理したほうが便利です。
なぜなら、複数のFacebookアカウントを一括管理できたり、社内の人間に権限を付与できたりするからです。この機会にFacebookビジネスマネージャーの設定もしておきましょう。
設定方法は以下の通りです。
- こちらをクリックして、アカウント作成ページへ飛びます。
- 「ビジネスおよびアカウントの名前」「あなたの名前」「仕事用のメールアドレス」を入力します。
- 入力したら「次へ」を押し、次のページで「完了」をクリックしたらアカウントが完成です。
Facebookビジネスマネージャーのアカウントを開設したら、Facebookページを紐付けます。紐付けの方法は以下の通りです。
- Facebookビジネスマネージャーのアカウントにログインし、右上の「ビジネス設定」をクリックします。
- 左の「アカウント」から「Facebookページ」をクリックします。
- 画面の真ん中上部に、青色の「+追加」ボタンがあるので、こちらをクリックします。
- 自分のFacebookページのURLを入力して、「ページ追加」ボタンを押して完了です。
Facebookとインスタグラムのアカウントを連携
続いて、Facebookとインスタグラムのアカウントを連携させましょう。手順は以下の通りです。
- Facebookビジネスマネージャーを開きます。
- ページの左側にある「ビジネス設定」→「Instagramアカウント」の順にクリックします。
- 「新しいInstagramアカウントを取得」をクリックします。
- ユーザーネームとパスワードを追加し、「次へ」をクリックします。
- 複数の広告アカウントを承認してInstagramアカウントを利用するには、各広告アカウントの横にあるボックスにチェックを入れて「変更を保存」をクリックします。
広告アカウントの作成
Facebookとインスタグラムのアカウントを連携させたら、広告アカウントを作成しましょう。
まず、Facebookビジネスマネージャーの右上にある「ビジネス設定」をクリックします。
次に、以下の写真の①〜④を順番にクリックします。
最後に、広告アカウントIDを入力して「広告アカウントを追加」をクリックすれば完成です。
広告の基本設定
いよいよ広告の入稿です。広告の入稿には大きく以下の3ステップがあります。
- キャンペーンの設定
- 広告セットの設定
- 広告の作成
それぞれのステップで設定作業がありますので、順番に手順を解説します。
①キャンペーンの設定
最初に、Facebook for businessを開き、「広告を作成」ボタンを押します。以下の画面になるので、マーケティングの目的を選びます。
この目的を設定すると自動最適化機能が働き、一番効果的な配信方法で広告を配信してくれます。
そのため、「自社がなんのためにインスタ広告を出稿するのか」といったゴールを整理した上で正確に設定することが大切です。
インスタグラム広告では、以下を目的に設定することが多いので、あなたの会社が目的としているゴールに合わせて参考にしてもらえればと思います。
- 認知度
→関心を示しそうな人にリーチして認知度をアップしたい場合 - トラフィック
→ウェブサイトやアプリなど広告からのリンク先に誘導したい場合 - エンゲージメント
→メッセージ、動画の再生数、投稿のエンゲージメント、ページへの「いいね!」、またはイベントへの参加を増やします。 - リード→ビジネスやブランドのリードを獲得します。
- アプリの宣伝
→アプリをインストールしてもらいたい場合 - 売上→商品やサービスを購入する可能性が高い人を見つけます。
マーケティングの目的をクリックして下にスクロールすると、以下の画面になります。キャンペーン名を入力して、「次へ」ボタンを押してください。
今後、色々なキャンペーンを作った際に分かりやすくするために、日付や商品名などを入れたり、キャンペーン名の入力ルールを作っておくと、後々管理が楽になりますよ。
②広告セットの設定
広告の目的を設定したら、次に「誰に対してどこに配信するか」や「予算・掲載期間」など広告の中身を決めていきます。
手順は以下の通りです。
- オーディエンスの設定(誰に配信するか)
- 広告の配置を設定(どこに配信するか)
- 予算・掲載期間を設定
それぞれの設定の仕方を分かりやすくお伝えします。
1.オーディエンスの設定(誰に配信するか)
左の項目の「オーディエンス」をクリックすると、オーディエンス作成画面になります。
入力項目は6つあり、設定すると右側にリーチできる推定人数が表示されます。
ターゲティングを絞りすぎるとリーチできる人数が減りすぎてしまうため、広告の効果を測るためにも、最低でも1万人以上のボリュームにしておきましょう。
2.広告の配置を設定(どこに配信するか)
続いて広告の配置を設定しますので、左の項目から「配置」を選んでください。
デフォルトでは自動配置になっていますが、そうするとFacebookやMessengerにも広告が配信される設定になっています。
インスタグラムだけに広告を出すなら「手動配置」を選び、Instagram以外のチェックを外しましょう。
3.予算・掲載期間を設定
広告にかける予算と広告を掲載する期間を設定します。
予算と掲載期間
予算は1日単位または掲載期間単位で設定できます。予算を1日単位にした場合、「今日から継続的に掲載する」こともできますし、「開始日と終了日を設定」することもできます。
「通算予算」を選択した場合は、開始と終了の日時を設定してください。
広告スケジュール
予算で「通算予算」を選択すると、特定の時間や曜日を選んで広告を配信することが可能です。
広告の作成
広告を作成して掲載するために、以下の手順を行います。
- 画像または動画など形式の選択
- 画像または動画をアップロード
- テキストの設定
それぞれの選択方法や設定方法を解説します。
1.画像または動画など形式の選択
広告の形式を決めます。2枚以上の画像や動画を横並びに表示したい場合は「カルーセル」、1枚の画像や動画を使用したい場合は「1件の画像または動画」を選択してください。メインの大きい画像または動画1つと、小さい複数枚の画像が一緒に表示させて複数の画像を一度にユーザーに閲覧してほしい場合は、コレクション広告を選択して下ください。
3.画像または動画をアップロード
続いて、「メディア」で画像や動画をアップロードします。
赤枠の「メディアを追加」をクリックするとアップロード画面になりますので、広告に使いたい画像や動画をこちらからアップロードしましょう。
4.テキストの設定
テキストの設定が終われば、広告の作成は完了です。
①メインテキスト
メインテキストは、写真や動画の下に表示される説明文のことです。2,200文字まで記載は可能ですが、長すぎても読んでもらえないので、推奨されている125文字以内に収めるとよいでしょう。
しかしフィード上に表示されるのは2行までで、すべて表示させるには「続きを読む」をタップする必要があります。
1行あたりの文字数は全角で30文字程度ですので、重要なフレーズは冒頭に入力することで、ユーザーの反応なども大きく変わってきます。
③コールトゥアクション
コールトゥアクションは、広告のリンク先に合わせて以下のような文言(ボタン)を選べます。
③ウェブサイトのURLを追加
広告から誘導したいウェブサイトがある場合は「ウェブサイト」にチェックを入れ、そのURLを入力します。
- ボタンなし
- 予約リクエスト
- 保存する
- メニューを見る
- 購入する
- 登録する
- フォローする
- 他の動画を見る
- 詳しくはこちら
- 申し込む
- 予約する
- 今すぐ電話
- お問い合わせ
以上の設定が終わったら、画面右下の緑色の「実行する」ボタンを押せば広告の掲載がスタートします。
インスタグラム広告の運用事例を紹介!
インスタグラム広告でより早く効果を出したいなら、成功事例を参考にすることが近道です。
ここでは、インスタグラム広告を実際に運用して効果を上げた企業の事例を紹介します。
事例①防災防犯ダイレクト|カルーセル広告でCVRが98.5%増加
まずは、グッドデザイン賞も受賞したシンプルなデザインで置く場所を選ばない防災防犯ダイレクトの非常持出袋の成功事例です。防災防犯ダイレクトでは、商品認知と購買アップを目的にカルーセル広告を配信。
家庭でもコンパクトでスタイリッシュに収まる非常持出袋の配置風景と中身商品をカルーセル広告で同時紹介できたことにより、いざという時に必要な防災グッズの認知と購入をより多くの方に訴求でき、以下の効果が得られました。
- CPM:18%減少
- クリック単価:47%減少
- CVR:98.5%増加
事例②株式会社ツヴァイ|ストーリーズ広告でクリック単価が41%減少
次に、結婚相手紹介サービスの株式会社ツヴァイの事例です。株式会社ツヴァイでは、新規会員の獲得を目的として、資料請求を促進するためにストーリーズ広告を利用。
ストーリーズ広告では、一般ユーザーが使うようなステッカーやテキストを動画に使うことで広告感をなくしたり、カルーセル広告を利用することでストーリー性を高めた結果、以下の効果が得られました。
- クリック率:63%増加
- クリック単価:41%減少
事例③J&Co. Jewellery|写真広告と動画広告で総売上の58%を生み出す
J&Co. Jewelleryは、スターリングシルバー製ジュエリーを専門とする、種類豊富なモダンテイストのジュエリーを販売するヨーロッパのブランドです。
インスタグラムのフォロワー数5万人達成を記念し、さまざまな割引を提供する3日間のオンラインセールを実施することを決定しました。
フィードへの広告配信とストーリーズでの動画広告を利用し、ブランドのジュエリーの魅力的な画像と一緒に割引コードを掲載。
広告のターゲットは、ジュエリー、アパレル、アクセサリーに特に興味を持つ、米国在住の18歳以上の女性としました。コンバージョンを最適化して、購入する可能性の高い女性に広告を配信した結果、以下のような成果を得ています。
- 総売上の58%がストーリーズ広告経由
- 注文獲得単価:平均と比較して13%減少
事例④バイトル|写真広告と動画広告で総売上の58%を生み出す
最後に、日本最大級のアルバイト・パート求人情報サイトのバイトルの事例です。バイトルでは、インストール数の増加を目的としてストーリーズ広告を運用し始めました。
ストーリーズ広告は、以前は9:16の素材しか入稿できませんでしたが、9:16以外のアスペクト比の素材も入稿できるようになったのをきっかけに、フィード用の1:1の静止画をストーリーズにも展開。
1:1の静止画でも、画像の上下に広告素材に調和するグラデーション背景が自動生成され、縦型の全画面表示がより少ない手間で、インスタグラム内のあらゆる配置に広告を展開できるようになった結果、以下のような成果を得ています。
- インストール単価:12%低下
- インプレッション単価:12%低下
- クリック単価:27%低下
まとめ
初めてインスタグラム広告を出稿する方向けに、インスタグラム広告のメリットや広告の出し方を解説しました。
一見「難しそう」と思うかもしれませんが、解説通りに一つ一つ設定していけば大丈夫ですし、下書き保存もできます。
この機会にぜひチャレンジしてみてくださいね。
参考:インスタ広告は1日500円で成果を出せる?費用対効果を最大化させる施策を紹介!
ワンクルーズのInstagram広告の運用は、10万円/月(税別)から可能です。
「これまで獲得出来なかった層の新規顧客を獲得したい」
「今かけている広告宣伝費全体の効率をあげたい」
「サービスや商品のストーリーをもっとユーザーに知ってほしい」
という場合は、Instagram広告を始めるタイミングかもしれません。
10万円の中には、出稿費用・初期設定・バナー制作費・運用手数料まで全て含んでおりますので、乗り換え費用やアカウント構築費用等は一切かかりません!まずは効果を実感してください。契約は1ヶ月単位で、期間の縛りは一切ございません。手数料の安さをうたう業者もあると思いますが、重要なのは費用対効果!
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インスタグラム広告の基礎理解
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