Facebook広告を見ていると、バナー広告に加えて動画広告を見かけることが増えてきました。動画広告はバナー広告では表現しきれない魅力的な特徴があり、ユーザーの目を釘づけにします。
自社に動画素材がある/ないに関わらず、Facebookの動画広告は成果に結びつきますのでぜひ一度、動画広告の配信を検討してみてください。
Facebookの動画広告とは
Facebookの動画広告は、Facebook広告の広告フォーマットの1つで、1本の動画とテキストから成るものです。Facebookユーザーに対して、自社サービスや商品、ブランドストーリーなどを動画によって伝えることができます。
動画を活用することで画像(静止画)だけでは伝えきれない内容を組み込むことができ、動きが加わることでよりユーザーを惹きつけることが可能となります。
Facebook動画広告
Facebookでは動画を利用して広告を配信できます。ニュースフィード等に配信され、ブランドの認知度を高めたり、商品やサービスの紹介を行ったりといった運用が可能です。
主なFacebook広告の表示位置
Facebookフィード
フィード広告はユーザーの投稿の間に広告を表示できるので、ユーザーに広告への警戒心を抱かせることなく動画広告を見てもらえます。
動画のファイルサイズ: 最大4GB
動画の長さ(最短): 1秒
動画の長さ(最長): 240分
動画アスペクト比: 9:16~16:9
Instagramフィード
Facebookのフィードと同じくInstagramのフィード内にも動画を配信できます。動画の長さなどに違いはあれど、ほぼ同じようなメリットがあります。
ただInstagramはFacebook内に動画を配信するよりも、ユーザーから動画の質(いわゆるインスタ映え)が求められます。
動画のファイルサイズ: 最大4GB
動画の長さ: 1~120秒
縦型で全画面表示されるこの広告は、最長15秒間、Instagramの利用者が投稿したストーリーズの合間に挿入されます。利用者がアクションを実行すると、最長60秒間、動画を視聴できます。
- 動画のアスペクト比: 9:16や16:9~4:5
- 動画のファイルサイズ: 最大4GB
- 動画の長さ: 1~60秒
- 動画音声: 任意
Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャル
Facebook広告を提携したデベロッパーアプリにも配信ができます。 オーディエンスネットワークを活用することで、FacebookのアクティブユーザーをFacebook以外の場所でもターゲティングすることが可能になります。
オーディエンスは基本的に他の広告枠より安く配信できる傾向にあるので、動画を使用したブランディングなどではとても強い力を発揮します。
Facebook動画広告の課金形態は?
Facebookの動画広告の課金形態は複数あり、広告の目的から適切なものを選ぶ必要があります。
CPC
1クリック毎に課金される仕組みです。クリックに対しての課金であるため、ユーザーを見てほしいページやサイトに誘導することができます。クリックには、いいね!やシェアや等のアクションが含まれます。
CPM
CPMは、一般的にインプレッション課金と呼ばれ、広告を1,000回表示する毎に課金される仕組みです。金額はオークション制で、広告が表示される毎に決定します。広告へのいいね!やwebサイト・LPへの訪問があっても料金が発生することはありません。
CPV
CPVは、動画が1回再生(視聴)される毎に課金される仕組みです。課金される視聴時間は2秒、10秒、15秒など設定が可能です。
Facebook動画広告を配信するメリット
Facebook広告のメリットについては以下の記事で詳しく解説しています。
上記で解説されている内容に加えて、Facebookの動画広告には次のようなメリットがあります。
メリット①:動画が自動再生される
Facebookの動画広告は、タイムライン上でスクロールされてその広告が表示されると動画が自動再生されます。ユーザーの興味を引くことができれば、そのまま動画を見てもらうことができるでしょう。
メリット②:テキストによる情報量が制限されない
画像広告と異なり、動画広告の場合は、テキスト(文字数)が制限されません。そのため、動画とテキストを活用することでサービスや商品の情報を正しく伝えることができ、ユーザーへの訴求力が高まると言えます。
テキストだけの広告やバナー広告よりも、動画広告の方が動きがあるため、よりユーザーの目に留まりやすいでしょう。
動画広告の成功事例
資生堂マキアージュ
資生堂は、メーキャップブランド「マキアージュ」の新商品「エッセンスジェルルージュ」の発売イベントで、ターゲット層のうちテレビCMとの接触機会が少ない人(テレビを見ない層)たちをCM出稿期間中に可視化し、Facebook/Instagram広告でターゲティングすることによって、通常の倍以上のリーチを獲得することに成功しました。
テレビCMを補完する形でFacebook/Instagram広告を活用することで、ターゲット層へのリーチを拡大することに成功。Facebook/Instagram広告によるリーチのうち、また、テレビCMだけでは不足していたフリークエンシーを効果的に補うことにより、ブランド認知度をより高めることにも成功しました。
引用:https://www.facebook.com/business/success/shiseido
京都やまちや
京都やまちやは、「なたまめ茶」などの健康食品を販売しており、オンラインショップも運営しています。日本だけでなく香港での知名度工場とオンラインでの売上拡大を目指し、モバイルデバイス向けにデザインした動画広告を写真広告と合わせて配信しました。
25歳から60歳までの幅広い人たちにターゲットを設定し、リターゲティングを強化して動画広告の配信をした結果、カートへの商品の追加が広告配信前と比べて2.8倍となりました。
引用:https://www.facebook.com/business/success/kyoto-yamachiya
Facebook動画広告の特徴
警戒心を解くことができる
こちらは先ほどもお話ししましたがフィードやストーリーズに配信する広告はユーザーの投稿の間に広告を配信することができるので、ユーザーは警戒心を解いた状態です。それによって他の広告よりもユーザーは素直に受け入れてくれる可能性が高まります。
音を消している
こちらはSNS動画広告のデメリットとも言える部分です。SNSを見ているユーザーは基本的に音を消した状態で見ていることがとても多いです。ですので、せっかく動画広告を配信しても、音声がユーザーに伝わらないことがあります。
どうしても、音声付きで届けたい場合はユーチューブに動画広告を配信することをお勧めいたします。
高性能なターゲティング能力がある
Facebook広告はターゲティング能力がとても高いSNSです。これは動画だけでなく通常の広告においても同様ですが、Facebookで広告を配信するメリットの一つとして、詳細にターゲティングができるという点があります。
Facebookはユーザー単位でデータを膨大に蓄積しているため、狙いたい層にピンポイントで広告を配信可能です。広告展開においてターゲティングは非常に重要です。積極的に活かしていきましょう。
大画面で動画を見てもらえる
こちらはストーリーズに限ったお話ですが、画面いっぱいに動画を表示することができます。他の媒体や、他の広告配信面では画面いっぱいに表示することはなかなか難しいです。
それによって動画を確実に認識してもらえますので、かなり効果的です。
動画広告のベストプラクティス
こちらはFacebookが提案している、動画広告を作成する際に気をつけるべきポイントです。動画作成をする際には下記の点を注意して作ってみてください!
引用:https://www.facebook.com/business/help/144240239372256
ターゲット層を意識したストーリーにする
人は、自分が興味のあるものに意識を向けがちです。つまり、広告を見て欲しい相手に合わせてメッセージをカスタマイズすることにより、より結果につながりやすくなります。異なるターゲット層には、それぞれ違う動画を用意するか、同じ動画でも色合いなどのデザインを変更してみましょう
制作の手間を惜しまない
スマートフォンのカメラで撮影するのであっても、代理店に制作を依頼するのであっても、可能な範囲内で最良のクリエイティブスタッフを手配し、無理のないようにスケジュールと予算を組みましょう。人々に見たいと思わせ、視聴後も記憶に残る動画を作るには、丁寧な作り込みはもちろん、さまざまな機器での再生を想定することも忘れないでください。
冒頭の数秒を最大限に活用する
動画の最初の数秒を無駄にしないでください。ニュースフィードをスクロールしながらコンテンツを探し求めているFacebookユーザーに動画を見てもらうには、彼らの関心を最初の数秒で捉える必要があります。認知度の向上が目的であれば、動画の冒頭でロゴや製品を見せるのも良いでしょう。
ストーリーを重視する
動画において重要なのは、簡潔でまとまりのあるストーリーです。動画の尺は、それほど重要ではありません。まずは最初から最後まで関心を持って見てもらえるようなストーリー展開を考えましょう。そのストーリーを伝えきるために必要な長さが、動画の最適な尺です。
音声がなくても伝わる動画にする
Facebookの動画広告は、音声あり・なしどちらでも再生することができます。ただ、Facebookを見ているユーザーは音声を聴ける環境になく、Facebook上の動画の音声が聞かれないこともあります。そのため、音声がない状態で再生されてもユーザーの興味関心を引くことができるかどうかが大きなポイントとなります。
音声がオフの状態でも、ストーリーが伝わるようにサムネイルや字幕の大きさや出るタイミング等を工夫しましょう。音声は、オンにすることによってストーリーをより魅力的にし、動画の価値を向上させるための要素として考えるべきです。
動画広告を作成するための素材がない場合
動画広告を作成したいと思っても、そのための宣伝用素材がなければ、動画広告は作れません。動画を作るのには決して安くないお金が必要になります。
中小企業の広告費では、なかなか簡単に作ることができません。そんな場合はFacebook広告には簡易的な動画を作る動画作成キッドがありますので、もし動画素材がなければ一度お試しください。
Facebookの動画作成キットとは
動画作成キットは数枚の画像を使用して、Facebook広告の管理画面上からいくつかのテンプレートに沿って動画広告を作成してくれます。
広告サイズは「1080×1080」「1080×1920」の2種類用意されており、Facebook 、Instragramフィード、Stories用のサイズに最適化したサイズの広告の作成ができます。
動画作成キットの使い方
広告の編集画面から「画像を動画に変換」から「テンプレートを使用」を選択します。
選択したフォーマットに沿って画像やテキストを入れていけばこれで完成です!
- 正方形の画像をアピール
製品やサービスについてのメッセージで利用者の関心を引きます。
・必要なもの
– 画像1~2枚
– 動画の長さ:6秒 - 横顔画像をアピール
製品やサービスについてのメッセージで利用者の関心を引きます。
・必要なもの
– 画像2枚
– 動画の長さ:6秒 - 「製品を宣伝」
一つの製品に焦点を絞ることで、利用者の関心を引き売り上げをもたらします。
・必要なもの
– 画像2~5枚
– 動画の長さ:6秒 - 「製品の発見を促進」
製品のユニークな点をアピールすることで、利用者の購入意欲をかき立てます。
必要なもの
– 画像1~6枚
– 動画の長さ:15秒 - 「複数の製品を販売」
品揃えを表示することで、特別セールを宣伝したり、売り上げを促進したりします。
・必要なもの
– 画像4~7枚
– 動画の長さ:6秒 - 「製品の利点の表示」
主な機能をハイライトしたり、異なる利用方法を表示したり、仕組みを説明したりします。
・必要なもの
– 画像5~10件
– 動画の長さ:15秒
背景の画像、中心のアイコン画像、テキスト(シーンごとに設定)はすべてのフォーマットに必要になります。
動画作成キットを使えばたった10分ほどで動画を作成できるようになります!
しかし大変便利ですが、ただの画像の組み合わせによる簡易的なものだけでしかないので、余り出来栄えは良くありません。
ですので、動画を用意できない場合の一時的な措置として使用してください。
まとめ
今回はFcebook広告の効果と作成のコツについてまとめました。動画はブランディングや集客などにとっても効果的です。
しかし、作成やトリミングなどの編集はとても難しく、簡単にできることではありません。編集は経験がなければ、確実に外注することをお勧めいたします。
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10万円の中には、出稿費用・初期設定・バナー制作費・運用手数料まで全て含んでおりますので、乗り換え費用やアカウント構築費用等は一切かかりません!
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