SNSご担当のみなさま、Meta Business Suite（メタビジネススイート）は活用していますか？
PC・スマホを問わず使えて、チームでFacebookとInstagramのメッセージの確認や返信が簡単にできるMeta Business Suite。
複数人で作業を行うこともできるためチームでの共有が簡易になり、FacebookページとInstagramアカウントの両方を開いて交互レファレンスをする…というわずらわしい操作も必要もなくなって、スムーズな運用が可能になりました。
今回はそんな「Meta Business Suite」を「有効に活用するための工夫」についてまとめてみました。
Meta business suiteとは
Meta社（旧Facebook社）が2020年9月にリリースしたMeta business suite。Meta社が提供しているFacebook、Instagramを統合し一括管理ができるツールです。
社名変更によって、Facebook Business Suiteから名称が変更されていますが、基本的には同じツール。
Meta business suiteにはデスクトップ版・モバイル版があり、使用にあたってはFacebookのビジネスページが必要です。
デスクトップ版はMeta公式サイトの作成ページからログインできます。
Meta business suite上で使える機能
Meta business suiteでは主に以下の機能が使用可能です。
- アカウント情報の確認
- アクティビティの確認
- メッセージ管理
- 投稿・ストーリーズの作成
- 広告の作成
- インサイトの確認
- その他ツールの利用
- ブランドコンテンツのアクセス許可
それぞれ詳しく解説します。
アカウント情報の確認
ホーム画面からFacebookページとInstagramアカウントが見られます。最新情報や最近の投稿に加え、広告とインサイトが表示されます。ホーム画面からは新規の投稿の作成や、ビジネスの広告をすることもできます。
アクティビティの確認
FacebookやInstagramにおけるアクティビティとは、投稿、自分がタグ付けされている投稿、写真や動画、友達リクエスト、イベントなどのこと。
Meta business suiteでは登録しているFacebookページやInstagramアカウントの、新規アクティビティを確認できます。
メッセージ管理
オンライン・オフラインを問わず、Facebook、Messenger、Instagram Directのメッセージを確認・返信することができます。
投稿についたコメントも一元管理できるので、顧客情報との連携が取れて便利です。また、定型文での自動返信機能もあるので、問い合わせなどの管理が簡単にできます。
投稿・ストーリーズの作成
FacebookページやInstagramアカウント用の新規投稿・新規ストーリーズの作成と投稿を行うことができます。
日時を指定した予約投稿の機能もあるので、リリース時間にスタンバイする必要はありません。
コマースマネージャへのアクセス
FacebookやInstagramのEC機能を利用したい人はコマースアカウントを取得しましょう。コマースアカウントがない場合は、ビジネスアカウントから新規作成をすることができます。
デスクトップ版ならコマースマネージャにアクセスし、EC機能の管理や確認を行うこともできます。
広告の作成
広告を作成し、掲載することができます。ビジネスに関するサイトや商品だけではなく、投稿やページについての広告を作成することもできます。
インサイトの確認
シェアしたコンテンツのアクティビティや、全体のトレンド、広告のリーチ範囲内のユーザー（Metaではオーディエンスと呼びます）の情報など、ビジネスに直結するパフォーマンスを確認することができます。
その他ツールの利用
デスクトップ版では、上記以外のFacebookツールや設定を「その他のツール」から見ることができます。
具体的には、広告マネージャ・ビジネス設定・ページ設定などが「その他のツール」にあたります。ここでページを設定したらFacebookページに即遷移することも可能。
ブランドコンテンツのアクセス許可
クリエイター（インフルエンサー及びパブリッシャー）が投稿したオーガニックブランドコンテンツを、協業関係にある企業が広告配信できるようになっています。
Meta Business Suiteでは、このオーガニックブランドコンテンツとブランドコンテンツ広告について、アカウントレベルで、クリエイターのアクセス追加・管理を行うことができます。
ビジネスマネージャとの違いは？
以前からビジネスマネージャを使用していた方は、自動的にデスクトップでビジネスマネージャを開いたときにMeta Business Suiteに移行していることにお気づきかと思います。
そもそも、Meta Business Suiteはビジネスマネージャの進化系。
インターフェースは大幅に変わりましたが、基本的な機能については変わっていません。
ビジネスマネージャとは
そもそもビジネスマネージャとは、「FacebookやInstagramについて、企業や代理店が複数のアカウントを一元管理するためのツール」です。
アカウントを複数人で共有できるのも特徴で、チーム内や外部との共有がしやすく、都度アカウントにログインする手間も省けるのでスムーズな運用が可能というもの。
この機能はMeta Business Suiteにそのまま引き継がれています。
ビジネスマネージャとMeta business suiteの違い
上記のようなビジネスマネージャ機能だけではなく、それぞれ独立していた広告マネージャやコマースマネージャ、イベントマネージャなどの機能を一括で管理実行できるツールがMeta Business Suiteです。
ビジネスマネージャ以外の機能をほぼ使用しない方や、新しいUIが使いづらいとお思いの方はビジネスマネージャの継続利用も可能です。
ビジネスマネージャを引き続き利用する方法
長くFacebookのビジネス運用をされていた人なら、慣れ親しんだビジネスマネージャの画面を引き続き使用したいとお考えの方も多いかと思います。
その場合は、デスクトップ版のMeta Business Suiteから、以下の手順で画面を切り替えることができます。
- 左のサイドバーにあるグローバルナビゲーションメニューの「ヘルプ」から「ビジネスマネージャに切り替える」をクリック。
- 旧バージョンに戻しますか？というウィンドウが出たら「切り替える」ボタンを押して確定
- 次の画面ではフィードバックの提供を求められます。改善してほしい点があれば入力してフィードバックの送信が可能ですが、キャンセルしても先に進めます。
- 「完了」をクリックすると、ページがリフレッシュされ、旧来のビジネスマネージャの画面に切り替わります。
Meta business suiteを始めるには
では、早速Meta business suiteを始めてみましょう。
Meta business suiteを始めるにはまずいくつか条件があります。
Facebookビジネスページを用意する
Facebookビジネスページは誰でも無料で作れます。
ビジネスページをお持ちでない場合は、まず、個人用FacebookプロフィールでFacebookにログインし、ヘッダーメニューの「＋」を押して、「ページ」をクリック。 「ページ名」を入力し、「カテゴリ」を選択します。
これでページの作成が完了です。
Facebookビジネスページについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
Instagramをプロアカウントにする
Instagramのプロアカウントも誰でも無料で取得することができます。
プロアカウントになっていない場合は、まず通常のアカウントでログインを行い、右上のハンバーガーメニューを押して、「設定」を開きます。
「アカウント」をクリックして、「プロアカウントを取得する」を押すと、プロアカウントを取得するページになりますので、「プロアカウントに切り替える」をクリックしてください。
詳しい方法以下の記事で解説しています。気になる方は参考にしてみてください。
アカウントを紐付ける
既にプロアカウントを作られている方や、上記の設定中にアカウントの紐づけを行わなかった方は、Meta Business Suiteから以下の手順でアカウントを紐づけすることができます。
ビジネスページの「設定」を開いて、「Instagram」をタップ。
「アカウントをリンク」を押し、「確認」をクリックしたらログイン画面になりますので、Instagramのアカウントとパスワードを入力してログインします。
ビジネスページとMeta Business Suiteを紐づけたら完了です。
Meta business suiteの使い方
では実際の使い方を見てみましょう。特に良く使われる機能は以下の3つです。
予約投稿をする
予め決めた日時に、FacebookのページやInstagramへのフィード送信・ストーリーズを投稿することができます。
- 投稿をするアカウントを決めます
- ホーム画面の「投稿作成」をクリック。
- 予約投稿をする場所を選びます。
- テキスト・メディア・リンクなど、投稿に必要な要素を入稿します。
- 投稿のプレビューを確認します。別デバイスでのプレビューを確認したい場合は、ウィンドウ上部にあるドロップダウンメニューから選択します。
- 「公開」の横の矢印から、「投稿日時を指定」をクリック。
- 公開したい日時を設定し、「保存」します。
- 最後に右下の「投稿日時を指定」をクリックしたら完了です。
ホームから直接投稿日時を指定して投稿を作成することもできます。
メッセージを管理する
受信箱からすべてのメッセージと投稿へのコメントの確認ができます。返信も受信箱からダイレクトに行うことができます。
自動返信は設定した単語がついているメッセージ・コメントについて、返信を自動で行ってくれる便利な機能です。
自動返信の設定法は
- 「カスタムキーワード」をクリックして、自動返信に名前を付けます。
- 自動返信を送信したい場所を選びます。
- 自動返信で対応したいキーワード・フレーズなどを最大5つまで追加します。
- 自動メッセージを送信するタイミングを選んでください。
- テキストや写真・動画・ボタンなど、自動で返信するメッセージなどのカスタマイズをします。
- プレビューで確認し、良ければ「保存」を押します。
オススメのプリセットなどもありますので、まずはそちらから試してみるのもいいですね。
インサイトを確認する
FacebookとInstagramでの活動結果をインサイトで確認し、分析を行うことができます。
インサイトでは自動レポートが作成されるので、SNS上の施策設定において重要な指標になります。
- インサイトでみられる指標は以下の通りです。
- リーチのトレンドレポート、FacebookページおよびInstagramのビジネスプロフィールのパフォーマンス。
- 広告アカウントのクロスプラットフォームの消化金額。
- 「いいね！」やコメントなど、オーガニックおよび宣伝したコンテンツのエンゲージメント。
- ページに「いいね！」をした利用者やInstagramのビジネスプロフィールをフォローした利用者の年齢・性別や所在地などの概要。
Meta business suiteの活用事例
ここまで機能などについてご説明しましたが、実際にどういった活用成功例があるのかは気になるところですよね。以下に公式ストーリーの2つをご紹介いたします。
EKO Piekarnia Kiełtyka
ポーランドのウエンジャニにある EKO Piekarnia Kiełtykaはオーガニックな焼き菓子のお店。低炭水化物・高蛋白質・グルテンフリーなどのヘルシーなメニューを扱い、2007年にはポーランドの「年間最優秀食品生産者」に選ばれています。
Facebook Business Manager や Ads Manager など、さまざまなSNSを利用して販路を広げていましたが、問い合わせの量が非常に多くメッセージを見逃すことも。
Meta Business Suiteを導入してからは、
- 1カ月当たり12時間の時間短縮。
- ツール数削減により一元化管理ができ、見落としが減る
と目に見えた効果を得られています。
Stars N Skyes Travel
旅行代理店であるStars N Skyes TravelのSNS担当Nitaは、コロナ禍で日々更新される各国・地域のルールについて情報を収集し、FacebookやInstagramで公開していました。
すると、集約された情報を求めてFacebook や Instagramには問い合わせが殺到。
効率よく情報を収集するためにMeta Business Suiteを導入してからは、アプリの往復をしなくてよくなり、より多くの人と繋がりやすくなりました。
また、Nitaはインサイトから自分のページについて分析し、自分自身の旅行体験談がよりオーディエンスにアプローチできることを知り、さらに個人的な体験を公開するようになりました。
「Meta Business Suiteの使い方はわかったけど、成果につながるか不安」という場合、プロに相談してみるのも手です。弊社のFacebook広告の運用サービスは少額予算から利用可能ですので、ぜひご検討ください。
まとめ
Meta Business Suiteについてご紹介いたしました。
Meta Business SuiteはFacebook・Instagramと二大SNSを横断して一括管理ができる優れたツールです。
「SNSを作ったはいいが活用方法がわからない」・「SNSを確認する時間を少しでも削減したい」・「お客様の声を一つでも多く拾いたい」とお考えのSNS担当の方は、是非Meta Business Suiteを導入してみてはいかがでしょうか。
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