インスタグラムの使用中に企業の公式アカウントを見たことがあると思います。
公式アカウントを作成し情報発信することは、そのまま企業のブランディングとなります。
しかしながら、ブランディングの手段の一つとしてインスタグラムを運用することに対して、どのようなメリットがあるのか、具体的にどのようなことを考慮すべきなのか、想像が難しい方もいらっしゃると思います。
本記事では、インスタでのブランディングのメリット、成功事例、手順等をわかりやすく解説していますので、ぜひご一読ください。
インスタでのブランディングのメリット
インスタグラムを用いたブランディングについてイメージができない方もいらっしゃると思います。
ここでは、インスタでのブランディングのメリットについて3点まとめています。
自社商品やサービスの情報を拡散できる
インスタグラムでは自分の興味ある情報が、インスタ独自の仕組みでさらに表示されます。
例えば「化粧水」についての投稿をよく見ている人にはさらに「化粧水」関連の情報が表示されるようになっています。
ハッシュタグやキーワード検索、発見タブなどユーザーが情報に触れる機会が多くあり、どれも有効に使うことがブランディングの成功のために必要です。
そういったインスタグラムの仕組みを効果的に活用することで、自社商品やサービスの情報を拡散できる可能性があるのが1つ目のメリットになります。
会社・商品のイメージを視覚的に伝えやすい
インスタでは、主に画像を用いて情報を視覚的に伝えることになります。
商品の紹介などにおいては、投稿に用いる写真やハッシュタグでタグ付けされた画像によって、一目で商品のイメージを伝えることができます。
こちらはモスバーガーの公式アカウントになります。この画面のように、各投稿は一枚目の画像だけが集約されて表示されます。
投稿を一つ一つ見たとしても、やはり一目で商品のイメージを伝えることができるということがわかります。
発見タブでは他にも多くの画像があるので、自社の投稿を目立たせるには工夫が必要です。ただし、この工夫に成功すれば多くの人に表示されるようになるため、ブランディングは成功すればするほど大きな効果を生み出します。
コストを抑えることができる
完全に自社で運用する場合、インスタグラムのブランディングは無料でできます。厳密には運用担当の人件費がかかるので無料ではありませんが、少なくとも広告費は発生しません。
運用を外注する場合、複数の運用代行会社の中から選ぶことになりますが、テレビCMやWeb広告と比較して、費用を抑えることができるのは確実です。
あまり費用と時間をかけなくても行えるブランディングと言えます。
インスタでのブランディングの成功事例
各アカウントについてのワンポイント解説と成功の共通点について説明していくので、ぜひ参考にしてください。
MUJI無印良品
MUJI無印良品のインスタグラム公式アカウントは、インスタでのブランディングを成功させている事例の一つです。
どの投稿も一目で商品の雰囲気がわかるだけではなく、無印良品らしく一貫してシンプルな雰囲気になるような写真選びがされています。
このように一つ一つの投稿が全て商品を上手く紹介できているだけではなく、投稿の積み重ねの結果、一つのアカウント全体で会社・お店の世界観を統一できている無印良品はインスタでのブランディングを始める前に参考にすることをおすすめします。
Audi Japan / アウディ ジャパン
Audi Japan / アウディ ジャパンのインスタグラム公式アカウントもまた、インスタでのブランディングを成功させている事例の一つです。
投稿はどれも、Audiの企業イメージそのまま紳士的な雰囲気が画像から十分に伝わってきます。
ただ車の写真を掲載するだけではなく、出かけた先の風景の中にあるAudiの車など、購入後のイメージもできるようになっています。
インスタでのブランディングの手順
独自のコンテンツやタグなどを用意する
ハッシュタグやフォント、背景、音声など「独自なもの」を用意することで〇〇といえば▲▲のようなブランディングをしやすくなります。
特にハッシュタグはインスタグラムでの情報拡散の鍵を握る重要な要素です。
商品名や会社名だけではなく、投稿に共通するハッシュタグがあると、そのハッシュタグから検索されやすくなります。
その他、投稿に共通のデザイン・ロゴを使って独自性を出すことも効果的です。
ストーリーやリールなどで動画を投稿する際も独自なものを用意することをおすすめします。音楽などを独自に用意できた場合、聴覚的に「〇〇のアカウントだ」とユーザーに認識させやすくなります。
商品のイメージに合った投稿をする
インスタでの発見タブ、投稿一覧は投稿の一枚目の画像だけが表示されます。
一枚目の画像でユーザーの心を掴めるかどうかはとても重要です。
商品のイメージを大きく左右する一枚目の画像は、モスバーガーやAudiの投稿の画像のように、必ず商品に寄り添ったものにしましょう。
発信したい情報と投稿が合っていない場合、上手くユーザーに伝わりません。
投稿の積み重ねで会社のイメージを作り上げる
投稿を行うときには、会社のイメージに合わせて統一感を持たせることが大切です。例えば高級路線にするのか、カジュアルで親しみやすくするのかなど。
上述したMUJI無印良品やAudi Japan / アウディ ジャパンのように、常に投稿が実際の会社の雰囲気に合っているという状態が理想といえます。
仮に、コーヒーをメインで販売している企業が、ついでに提供しているクッキーばかりをインスタに投稿していると誤解を与える可能性がありますよね。同じようなことが起こらないように、長期的かつ全体を見る視点を忘れないようにしましょう。
適切な投稿頻度を守る
インスタグラムで人気の企業アカウントランキング！その特徴は？で紹介されているように人気のアカウントは投稿頻度が多いことは確かですが、多ければ良いと言う訳ではありません。
ストーリーが多すぎると、煩わしい印象を与えてしまう可能性があります。投稿頻度が多すぎると、伝えたい情報がどんどん下に埋もれていき、せっかくのユーザーの目に留まる機会を失うことに繋がりかねません。
また、モチベーションで投稿頻度を変えたりしていると、継続的な投稿を維持できずに結果的にブランディングが成功しないということも想定されます。
ユーザー目線も考慮した上で、計画的な投稿頻度を守りましょう。
インスタでのブランディングで避けるべきこと
他社について言及する
他社を安易に批判したり、比較対象にしたりするのはおすすめできません。他社に迷惑をかけてしまうことやユーザーを困惑させてしまうだけでなく、なにより自社の評判が下がることに直結します。
商品を相対的に良く見せたいときは、自社の過去の商品や自社の他商品と比較するのが良いでしょう。リニューアル商品の場合は、リニューアル前の商品を比較対象とすることでユーザーにもわかりやすく情報を伝えることができます。
ユーザー視点が抜けている
情報量や愛着などの観点からみても、投稿者とユーザーとの間で商品に対する理解度、好感度に差があるのは当然のことです。インスタでのブランディングではインスタグラムのユーザーがいて成り立つので、ユーザー視点は常に大切にしなければなりません。
客観的な視点、長期的な視点、アカウントの投稿全体を見渡す統一的な視点はどんなときも忘れてはいけません。運用担当者のみではなく、チーム全体で定期的に確認する機会を設けると良いと思います。
方向性を頻繁に変える
フォロワー数が増えない、目的に達しないからと頻繁に戦略を変えるのは危険です。上述したように、〇〇といえば▲▲のようなブランディングをするためには投稿に共通したものがないといけません。
一貫性がない限り、ユーザーの記憶に残りにくくなってしまいます。
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まとめ
インスタグラムを用いたブランディングは、気軽に始めることができて大きな可能性があります。
「ブランディング」の目標設定次第では、長い時間がかかってしまうかもしれませんが、その過程で新しい発見ができたり、商品やサービスの魅力の再確認ができたりするでしょう。
ぜひ一度、ブランディングの一つの手段としてインスタグラムの運用を考えてみてはいかがですか。
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