検索広告はキーワード設定によって広告表示の相手を選べます。それによってモチベーションの高いユーザーを流入させることが出来るのがメリットです。
しかしただキーワードを適当に入れるだけでは検索広告の真価を存分に発揮することは出来ません。「とりあえずキーワードだけ入れておけば問題ない。」という考えでキーワードを入れてしまうと無駄な表示が増えてしまい、過度な予算を消化して良いパフォーマンスが発揮されません。
その改善案の1つとして、キーワードは登録時の「マッチタイプ」を活用することにより、無駄を減らすことができます。マッチタイプ登録を使いパフォーマンスを上げましょう。
マッチタイプとは
登録キーワードはある程度の範囲の類義語を拾うようになっています。例えばハウスメーカーの検索広告で、「建売 住宅」と、登録していた場合「新築 物件」のような類似した検索ワードでも表示されます。
このような類義語の範囲を4段階に分けて絞り込めるのがマッチタイプです。
マッチタイプによるキーワードの変化
設定できるマッチタイプは4種類あり『部分一致』『絞り込み部分一致』『フレーズ一致』『完全一致』の四種類で順に絞り込みが強くなります。
各マッチタイプごとの絞り込み度合いについて書いていきます。
部分一致
部分一致はユーザーが検索したキーワードに広く関連した言葉が表示されます。マッチタイプの中で一番幅広く検索キーワードに反応します。
登録キーワード設定段階では想定出来ないキーワードで検索してくるユーザーは多いので、部分一致で登録することで、表示キーワードを拡張し、表示回数を増加させてくれます。
しかし言い換えれば、多くの類似キーワードを拾いますので、想定外のキーワードを多く拾ってしまい、意図と違うユーザーが多く流入してしまう可能性があります。その結果CV率が下がり、CPAが高騰してしまう可能性があります。
対応策としては除外キーワードを追加することで検索語句の広がりを防ぐことが効果的です。検索語句広告が表示された検索語句を頻繁にチェックし、除外キーワード登録を定期的にしてください。詳しくは後ほど説明いたします。
絞り込み部分一致
絞り込み部分一致は語順にかかわらず、登録したキーワードが検索語句に含まれるものに対して広告が表示されます。
各単語の前に【+】をつけることで絞り込み部分一致設定になります。
語順などは関係なく絞り込めるのでフレーズ一致や完全一位のように検索語句が狭まりすぎず、部分一致のように広がりすぎないので比較的コントロールしやすいマッチタイプとなっております。
フレーズ一致
フレーズ一致は語順にかかわらず検索語句を狭めることができた絞り込み部分一致とは違い、登録したキーワードの語順通りの検索語句でしか表示されません。
登録語句の前後に【“】で囲むことにより
他の絞り込みに比べフレーズ一致は使用頻度はそんなに高くないと思います。主に語順が入れ替わると意味が変わるものに使います。
完全一致
完全一致とは登録したキーワードと検索語句が、完全に一致する場合にのみ広告が表示されます。
キーワード設定時に【[ ]】で囲うことで完全一致になります。マッチタイプの中で最も絞り込みが強く、想定外の検索に対して表示することが一切ありません。その反面、検索語句が拡張せれず。想定外のキーワードでの表示がありませんので機会損失の可能性が大きくあります。
検索キーワードに対し、マッチする登録キーワードが複数存在する場合
同じ広告グループに検索キーワードがマッチするキーワードが複数あった場合はどの登録キーワードが反応するのかは基本的には3つのルールによって決まっております。
- 検索語句と正確に一致するキーワードを使用する
- キーワードが同一の場合は絞り込みが強い方が優先される
- 広告ランクの最も高いキーワードが優先する
例外もありますがこちらの3つのルールによって基本的に検索キーワードに反応する登録キーワードは決まります。
- 検索語句と正確に一致するキーワードが反応する
検索キーワード:新築 一軒家 見学
登録キーワード
① “新築 一軒家” 【フレーズ一致】
② 新築 一軒家 見学 【部分一致】この場合は検索キーワードに対して②の部分一致が正確に一致するので優先されて表示されます。完全一致するキーワードがない場合は検索語句と一致率が高いものが選ばれて配信いたします。
- キーワードが同一の場合は絞り込みが強い方が優先される
マッチタイプが違う同一キーワードが登録されていた場合は絞り込み強い順で優先されて配信されます。
検索キーワード:新築 一軒家
登録キーワード
①[新築 一軒家] 【完全一致】
②”新築 一軒家” 【フレーズ一致】こちらの場合は①が優先されます。優先順位としては「完全一致>フレーズ一致>部分一致」の順で優先されます。
- 広告ランクの最も高いキーワードが優先されて表示される。
検索広告は検索キーワードに対してアカウントから表示される広告は1つまでです。ですので、複数の広告グループを作成してもその中から1つの広告しか配信されません。検索キーワードに対して、反応するキーワードが存在する広告グループの中から広告ランクが高いキーワードが使用され、配信に対して必要な基準ランクを満たしていれば広告は表示されます。
検索語句:新築 一軒家
登録キーワード
①[新築 一軒家] 【完全一致】広告ランク5
②”新築 一軒家” 【フレーズ一致】広告ランク6この場合②の方が広告ランクが高いため優先されます。広告ランクは入札単価などにも関わって来ますので意図通り完全一致のキーワードを表示させたいのであれば入札単価の調整も必要になります。
意図通りキーワードを表示させ、アカウントの最適化するのはハガクレにのっとったアカウント構成にする必要があります。
除外キーワード登録で機会損失を防ぐ
除外キーワードとは検索キーワードに特定の文字が含まれている場合に広告を表示させないようにする設定です。
キーワード登録時にフレーズマッチを使い無駄な表示回数を減らすころで予算の無駄な浪費を防ぐことも出来ますが、絞り込みすぎると逆にCV率が高い良質なキーワードを見逃してしまうこともあります。
そこで除外キーワードを登録し、絞り込みを最小限に抑えてパフォーマンスを向上させることができます。
除外キーワードを設定すればGoogleが除外設定キーワードを分析しそれに類似するキーワードも自動的に除外してくれますので、広告の精度は飛躍的に上昇いたします。
設定方法
アカウント画面から検索キャンペーンを選択し、キーワードを選択します。上のタブから検索語句を選択します。
関係ない、CVに繋がらなさそうなキーワードがあった場合はチェックボックスにチェックを入れ「除外キーワードとして追加」を選択します。
除外キーワードを追加することでアカウントが学習し、それに類似するキーワード等も表示しないようにされますので、細かな作業でめんどくさく、小さなことに見えますが大事な作業ですので怠らないようにしましょう!
まとめ
検索広告を運用している方は街タイプの使用や除外キーワードを頻繁に使うことになると思います。マッチタイプを使えば簡単に表示回数を絞れますが、検索語句に対し意図通りのキーワードを反応させることは意外と難しいことです。
記事内でも書きましたハガクレ設計をしっかりとアカウントに落とし込めれば意図通りのキーワードや広告文を表示させることができるアカウントを作成できますので、ぜひこちらも参考にしてください。
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