「Google広告のコンバージョンってどんな意味なんだろう」
「コンバージョンを測るとどんなメリットがあるのか知りたい」
「実際にコンバージョンを測定するにはどうすればいいのかな? 」
Google広告を運用するうえでたびたび耳にするのが「コンバージョン」です。
コンバージョンは広告運用では欠かせない重要な指標ですが、しっかり意味を理解して活用できている人は少ないのではないでしょうか。
そこで本記事では、Google広告のコンバージョンというテーマで、コンバージョンの概要からGoogle広告での計測方法まで丁寧に解説します。業界別のコンバージョン率の目安も紹介しているので、すでに活用している人も必見です!
「コンバージョンは測定しているけど、どうやって活かせばいいかわからない」という場合、Google広告のプロに相談してみてはいかがでしょうか。弊社のGoogle広告の運用サービスは少額予算でも利用できるので、まずは気軽にご相談ください。
Google広告のコンバージョンとは
Google広告のコンバージョンとは、ユーザーがテキスト広告や動画広告を見て特定の行動をとることを表す広告用語です。
具体的には、以下のような行動がよくコンバージョンとして設定されます。
- 自社サイトで商品を購入する
- 自社への問い合わせを行う
- 自社アプリをダウンロードする
このように、コンバージョンは広告主にとって利益につながる行動です。つまり、コンバージョン数やその発生率であるコンバージョン率を調べることで、広告のパフォーマンス分析を行えます。そのため、コンバージョンは広告運用上とても重要な指標として扱われているのです。
Google広告には、コンバージョンを計測できるトラッキング機能が実装されています。Google広告でコンバージョンを計測するには、「コンバージョンタグ」と呼ばれるものの取得・設置が必要です。
本記事ではコンバージョンタグを利用したコンバージョン測定方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Google広告における業界別の平均コンバージョン率(CVR)
Google広告における業界別の平均コンバージョン率(CVR)は、以下のようになっています(2021年11月22日現在)。
業界 | 平均コンバージョン率 (検索連動型広告) |
平均コンバージョン率 (GDN) |
Advocacy (擁護団体) |
4.41% | 0.59% |
Auto (自動車) |
4.00% | 0.60% |
B2B | 2.41% | 0.46% |
Consumer Services (消費者サービス) |
2.41% | 0.51% |
Dating & Personals (デート・出会い) |
6.05% | 0.72% |
E-Commerce (Eコマース) |
2.69% | 0.51% |
Education (教育) |
3.78% | 0.53% |
Employment Services (求人・人材) |
2.42% | 0.59% |
Finance & Insurance (金融・保険) |
2.91% | 0.52% |
Health & Medical (健康・医療) |
3.27% | 0.59% |
Home Goods (家庭用品) |
2.44% | 0.49% |
Industrial Services (産業サービス) |
2.61% | 0.50% |
Legal (法律) |
2.93% | 0.59% |
Real Estate (不動産) |
3.71% | 1.08% |
Technology (テクノロジー) |
2.09% | 0.39% |
Travel & Hospitality (旅行・観光) |
4.68% | 0.47% |
参考:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]
Google広告のコンバージョン率は、業界別に大きく異なっています。たとえば検索連動型広告の場合、デート・出会い系業界が6%を超えているのに対して、テクノロジーはわずか2%ほどにとどまっています。
もし自社のコンバージョン率が低いなと感じている場合、焦らずに自社に似た業種と比較してみるとよいでしょう。
また、コンバージョン率はリスティング広告の種類によっても変化するのが一般的です。検索連動型広告は2~6%程度なのにもかかわらず、GDNは不動産業界を除いて1%を切っています。自社の広告目的や戦略によってうまく使い分けてください。
コンバージョン率は指名検索か通常検索かという点でも変わってくるので、平均値はあくまで目安として考えるのが重要です。通常検索は1%、指名検索では10%ほどといわれているので、ブランド認知度が高くない場合は分析時に注意しましょう。
Google広告でコンバージョンを計測するメリット
Google広告でコンバージョンを計測するメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- パフォーマンスに影響している要素を分析できる
- 広告の費用対効果(ROI)がわかる
- 自動入札による最適化機能が使える
- 複雑なコンバージョン測定にも対応できる
それぞれのメリットについて説明します。
パフォーマンスに影響している要素を分析できる
コンバージョンを計測すれば、Google広告におけるどの要素がコンバージョンに大きな影響を与えているか推測可能です。
Google広告で利用できるコンバージョンの解析機能を用いると、コンバージョンにつながっているキーワードや広告、キャンペーンがどれかわかります。したがって、広告のどの部分を改善すればいいのかや、どの広告に集中して投資すべきかを判断できるのです。
無駄な費用を削減したり、パフォーマンスを向上させたりするのに便利でしょう。
広告の費用対効果(ROI)がわかる
コンバージョン測定は、Google広告の費用対効果(ROI)を調べるのに役立ちます。
Google広告でコンバージョンを計測することで、ウェブサイト上で発生した収益を把握することが可能です。そのため、コンバージョン計測結果を用いて以下の式でROIを算出できます。
ROI=(収益ー総出費)/ 総出費
ROIを求めれば、自社が使った広告費に見合う広告パフォーマンスが出ているかわかります。Google広告による宣伝が成功しているかを調べる基準の一つになるでしょう。
ROIについてROASとの違いを踏まえて詳しく紹介している記事もありますので、詳細を知りたい方は「ROIとROASの違いとは?メリット・デメリット、使い分けを解説」もご覧ください。
自動入札による最適化機能が使える
Google広告でコンバージョンを計測すると、成果につながるキャンペーンやキーワードを把握可能です。Google広告の自動入札機能を活用すれば、こうしたデータをもとに広告の最適化を実施できます。
Google広告の自動入札機能である「スマート自動入札」では、以下のような戦略に基づいて最適化する仕組みです。
- コンバージョン数の最大化
- 目標コンバージョン単価
- 目標広告費用対効果
自動最適化機能が使えると頻繁に広告のメンテナンスをしなくても適切に運用できるので、手間を減らしつつパフォーマンス向上が期待できます。
複雑なコンバージョン測定にも対応できる
Google広告では、複雑なパターンのコンバージョン計測も実施可能です。
たとえば、広告を一度スマホで見た後、最終的にPCで商品・サービスを購入するケースがあります。ほかにも、GoogleChromeブラウザで見かけて気になったものを、FireFoxブラウザ上で購入することもあるでしょう。
Google広告の計測機能を使えば、このようにデバイスやブラウザをまたいだコンバージョンもうまく捉えられます。収益やPV数などをもとに自社で推測するよりも、正確なコンバージョン分析が可能です。
コンバージョンタグの取得・設置方法
Google広告では、主に以下の2つの方法でコンバージョンタグの測定を行えます。
- Googleタグマネージャーで取得・設置する
- 直接コンバージョンタグを取得・設置する
それぞれの方法について、ウェブサイトでのコンバージョントラッキングを想定しつつ解説します。
Googleタグマネージャーで取得・設置する
Google広告のコンバージョン測定では、ウェブサイトやアプリ内のタグを管理するシステム「Googleタグマネージャー」が利用できます。
Googleタグマネージャーを用いてコンバージョンタグを取得・設置するには、以下の作業を実施してください。
- Google広告アカウントのツールアイコンを押す
- 「測定」内の「コンバージョン」からコンバージョンアクションを作成する
- コンバージョンアクションの情報を確認し、コンバージョンID、コンバージョンラベルをコピーする
- Googleタグマネージャーのホーム画面に移動し、「新しいタグ」を選ぶ
- 「タグの設定」内の「Google 広告コンバージョン トラッキング」を選ぶ
- 先ほどコピーした2つの値を該当する欄に追加する
- 「トリガー」でコンバージョン測定のタイミングを指定する
- 「保存」を押して設定を保存する
「トリガー」とは、ウェブサイト上でユーザーがどんなアクションをしたときにコンバージョンとしてカウントするかを決める設定です。
デフォルト設定のトリガー「ページビュー」では、ユーザーが事前に指定したページを見たタイミングでコンバージョン計測を行います。特殊な計測方法を実施したい場合を除き、基本的にはこちらで問題ないでしょう。
直接コンバージョンタグを取得・設置する
Googleタグマネージャーを使用しない場合、直接目的のページにコンバージョンタグを埋め込むことで計測が可能です。コーディングに抵抗がない人は、こちらの方法を用いるのも良いでしょう。
Googleタグマネージャーを使わずにコンバージョンタグを取得・設置したいときは、以下の作業を行ってください。
- コンバージョンアクションを作成する
- タグの設定方法選ぶ画面が表示されたら、「タグを自分で追加する」を選ぶ
- コンバージョントラッキングコード(グローバルサイトタグとイベントスニペット)が発行されるので、控えておく
- コンバージョンの測定を行いたい自社サイトのHTMLを開く
- すべてのページにグローバルサイトタグを埋め込む
- コンバージョンを実際に測定するページにはイベントスニペットも埋め込む
- 自社ページの変更を保存すれば設置が完了する
コンバージョントラッキングコードは、該当ページのheadタグの間に貼り付ける方法で埋め込みます。手順をさらに詳しく知りたい人は、下記の公式ページも参考にしてみると良いでしょう。
▶︎ コンバージョン トラッキング タグをウェブサイトに設置する
「コンバージョンタグの設定方法が複雑すぎて、自分の手には負えない」という人は、Google広告のプロに丸投げするのも一つの手です。弊社のリスティング広告の運用サービスは少額予算から利用できるので、ぜひ導入をご検討ください。
まとめ
本記事ではGoogle広告のコンバージョンというテーマで、以下の内容を中心に解説しました。
- Google広告のコンバージョンの概要
- Google広告における業界別の平均コンバージョン率(CVR)
- Google広告でコンバージョンを計測するメリット
- コンバージョンタグの取得・設置方法
Google広告では、広告を見たユーザーが広告主の利益につながる行動をとる「コンバージョン」を計測可能です。
コンバージョン計測を行うと、広告パフォーマンスの分析を行ったり、自動で広告を最適化できたりするメリットがあります。
本記事では煩雑で挫折する人も多い、コンバージョンタグの取得・設置方法を説明しました。まだコンバージョン計測を導入していない人は本記事を参考にして、ぜひ試してみてください。
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